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【衝撃事件の核心】暴力団が国民の医療費40兆円に群がり始めた! 住吉会系の療養費架空請求事件には芸人やミュージシャンの名も…

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【衝撃事件の核心】
暴力団が国民の医療費40兆円に群がり始めた! 住吉会系の療養費架空請求事件には芸人やミュージシャンの名も…

療養費の不正受給事件で、住吉会の本部事務所へ家宅捜索に入る警視庁の捜査員ら=7日午前10時30分、東京都港区

 「これは暴力団による新たな資金源。徹底的に摘発して、つぶす」。捜査幹部は強調する。

治療したフリで架空請求 接骨院、歯科医院、クリニック巻き込む 不正書類も分担して作成

 手口は単純といえば、単純だ。三戸容疑者らは接骨院や歯科医院、クリニックなどの各医療機関と結託。報酬などを見返りに患者役の協力者を確保し、協力者の紹介を受けた各医療機関は、協力者が治療や施術を受けたと偽って診療報酬や療養費を架空請求する。架空請求分が三戸容疑者らの懐に入るという流れだ。

 ただ、過去の架空請求事件とは決定的に違ったのは、複数の医療機関と結託し、患者も数百人以上を確保するなどの徹底ぶりだ。

 そもそも逮捕容疑の舞台となった杉並区の「杉並すこやか接骨院」を実質的に開院したのは三戸容疑者自身。さらに同容疑で逮捕されたコンサルタント会社経営の早川和男容疑者(38)が社員らに開院の申請書類、療養費の不正請求書類などを分担して作成させ、他の複数の接骨院で請求させていた。

 架空請求に必要な患者役の勧誘も、配下の組員らが分担して担当。ねずみ講式に、勧誘された患者役がさらに別の患者役を集めるなどして、数百人が詐欺に加担することになった。

本紙直撃に「分かりません」…言葉濁した吉本芸人

 10月中旬、関東地方で開かれたお笑い関連のイベントで、巧みな話術で会場を沸かす吉本興業系のお笑い芸人の男の姿はあった。だが、夜、会場を後にする男に療養費の不正請求について質すと、「なんのことだか、分かりません」と言葉少な。表情も変えずにその場をあとにした。組対4課の捜査では、この男の保険証も不正請求に使われていたとされている。

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