2017年春から豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」が中国地方を走るのにちなみ、JR西日本は23日、山陰を盛り上げる提案を大学生に募る「山陰みらいドラフト会議」を松江市内で開いた。島根、鳥取の4大学6チームが、現地調査を踏まえたプランを競った。

 グランプリは、鳥取環境大経営学部の泉ゼミチーム。ゼミの8人は「瑞風という風で山陰のゴミを吹き飛ばしてきれいにする」というユニークな着想から、ゴミを集めて重さを競うイベントをした。これを山陰4大学の連携イベントに広げ、瑞風の沿線をきれいにしたり、駅で学生が穴場情報を提供したりすることにつなげると、提案した。

 島根大の文・理系3学部の7人は、三方を山に囲まれ、海に開けている独特の「浦」という地域がある松江市島根町に着目。藩主の松平不昧公が奨励し、特産だった桐(きり)油づくりを復活させるプランを出した。