【広島】寿人が祝砲!J1通算157得点に第2S優勝&年間王者
◆J1第2ステージ最終節 広島5―0湘南(22日・エディオンスタジアム広島)
広島が湘南に5―0で完勝し、勝ち点40で第2ステージ(S)優勝を決めた。年間勝ち点も74で1位となり、年間優勝を争うチャンピオンシップ(CS)で決勝にシードされる。05年の34試合制以降では、最多勝ち点。元日本代表FW佐藤寿人(33)は前半42分にヘディングで3点目を決めてJ1通算157得点とし、磐田などで活躍した歴代1位の中山雅史(48)=JFL沼津=に並んだ。
歴史に名前を刻む157得点目は頭で決めた。2―0の前半42分、公称170センチの寿人が跳んだ。182センチの相手DFバイアのマークを外し、MF清水の左クロスに合わせた。リーグ8試合ぶりの今季12点目。「最終節で皆さんの期待に応えられて良かった。僕は本当は169センチ。小さくても結果は残せる。サッカー少年は希望を持ってほしい」。MF青山主将らが用意した背番号157のユニホームを掲げ、3度胴上げされた。
創意工夫で技術や体格の差を埋めてきた。中学時代、市原(現千葉)ジュニアユースではベンチを温める毎日。そこで、相手が守備を整える前にシュートを打つ、ワンタッチでのゴールを習得した。双子の兄で千葉MFの勇人(33)は「ドリブル、スピードの能力が高いわけじゃない。FWとしてどうやって生きていくか考えて、たどり着いたスタイルでしょう」と振り返る。
技術へのこだわりは私生活にも表れる徹底ぶり。愛犬に「ピッポ」「ゴン」と名付けた。「ピッポ」はワンタッチゴールの名手、元イタリア代表FWインザーギの愛称。「ゴン」はもちろん中山だ。「ゴンさんの姿を見てJリーガーになりたいと思った」。テレビ収録で観戦していた中山の前で記録に並び「大好きなゴンさんの前で決められて良かった」と試合後、抱き合って喜んだ。J1初得点も01年3月10日、中山のいる磐田戦だった。
今季J1の全34試合でフル出場は、わずか1試合。前線で得点チャンスを待つだけでなく、守備にも走り回った。「佐藤が「森保監督が新しいベテランの起用法を確立してくれた」と指揮官に感謝した。祝杯はCSで勝って年間王者に輝くまでお預け。「素晴らしい仲間と大きな大きなシャーレ(優勝皿)を掲げたい」。再びゴールを刻み、チームを2年ぶりのJ王者に導く。(田村 龍一)
◆佐藤 寿人(さとう・ひさと)1982年3月12日、埼玉・春日部市生まれ。33歳。市原(現千葉)ジュニアユース、同ユースから2000年に同トップチーム昇格。C大阪、仙台を経て05年、広島入り。J1優勝の12年はMVPのほか得点王、ベストイレブン、フェアプレー個人賞と史上初の個人4冠。今季で12年連続Jリーグ2ケタ得点。日本代表ではAマッチ出場31試合4得点。170センチ、71キロ。利き足は左。家族は妻と2男。