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テロ事件受け地中海展開の仏空母から空爆始める11月24日 4時15分
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シリアとイラクにまたがる過激派組織IS=イスラミックステートの支配地域への空爆を続けているフランス軍は、パリの同時テロ事件を受けて新たに地中海に展開した空母からも空爆を始めたことを明らかにし、今後アメリカやロシアと連携しながら攻勢を強めるものとみられます。
フランス軍は23日、地中海のシリア沖に展開している空母シャルル・ドゴールから出撃した戦闘機が、過激派組織ISのシリアとイラクでの支配地域への空爆を行ったと発表しました。フランス軍はこれまでも、UAE=アラブ首長国連邦とヨルダンを拠点に、シリアとイラクにまたがるISの支配地域に対して空爆作戦を続けてきましたが、今月13日にパリで起きた同時テロ事件を受けて空母が加わったことで、空爆に参加する戦闘機の数は2倍以上に増強されたことになります。
AFP通信によりますと、フランスは空母の派遣にあたり、シリア沿岸に軍港があり、軍事作戦を展開しているロシアと先週末から情報面で連携を取っているということです。
また、オランド大統領は24日にアメリカのオバマ大統領と、26日にはプーチン大統領と会談を行い、軍事作戦での協力強化について話し合うことにしていて、今後アメリカやロシアと連携しながら、攻勢を強めるものとみられます。
一方、フランス国内では事件後、警察と軍が追加で合わせて5000人配置され、新たなテロへの警戒を続けています。パリの観光名所シャンゼリゼ通りでは恒例のクリスマス市が開かれ、沿道には飲食店などの出店がたち並んでいますが、例年と比べて人通りは少ないということです。出店の男性は「長年ここで家族で店を出しているが例年より人が減ってとても静かだ。ここで生きていかなくてはいけないので続けていくしかない」と話していました。
AFP通信によりますと、フランスは空母の派遣にあたり、シリア沿岸に軍港があり、軍事作戦を展開しているロシアと先週末から情報面で連携を取っているということです。
また、オランド大統領は24日にアメリカのオバマ大統領と、26日にはプーチン大統領と会談を行い、軍事作戦での協力強化について話し合うことにしていて、今後アメリカやロシアと連携しながら、攻勢を強めるものとみられます。
一方、フランス国内では事件後、警察と軍が追加で合わせて5000人配置され、新たなテロへの警戒を続けています。パリの観光名所シャンゼリゼ通りでは恒例のクリスマス市が開かれ、沿道には飲食店などの出店がたち並んでいますが、例年と比べて人通りは少ないということです。出店の男性は「長年ここで家族で店を出しているが例年より人が減ってとても静かだ。ここで生きていかなくてはいけないので続けていくしかない」と話していました。
ロシア軍 フランス軍との連携アピール
フランス軍が新たに地中海に展開した空母から過激派組織IS=イスラミックステートの支配地域への空爆を始めたことを受けて、ロシア軍は、フランス軍との連携の強化に向けて準備を進めていることをアピールしました。
ロシア軍は、国営テレビの取材班を地中海を航行するミサイル巡洋艦「モスクワ」に乗船させ、フランス軍との共同作戦に向けて通信兵が英語を使って無線でやり取りする様子や、ISの拠点に関する情報を交換するための作戦ルームなどを公開しました。シリアで空爆を続けるロシア軍は20日、「パリのために」と書かれた爆弾を積んだ爆撃機の映像も公開していて、同時テロに見舞われたフランスと連携する姿勢を強調することで、ロシアが呼びかける反テロ連合に欧米を引き込むねらいがあると受け止められています。
ロシア軍は、国営テレビの取材班を地中海を航行するミサイル巡洋艦「モスクワ」に乗船させ、フランス軍との共同作戦に向けて通信兵が英語を使って無線でやり取りする様子や、ISの拠点に関する情報を交換するための作戦ルームなどを公開しました。シリアで空爆を続けるロシア軍は20日、「パリのために」と書かれた爆弾を積んだ爆撃機の映像も公開していて、同時テロに見舞われたフランスと連携する姿勢を強調することで、ロシアが呼びかける反テロ連合に欧米を引き込むねらいがあると受け止められています。