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 お歳暮や贈呈用に人気の甲州名物、ころ柿の生産が天候不順で危機に陥っている。11月に入って高温多湿の気候が続いたため柿の乾燥が進まず、カビが生えたり落下したりする被害が深刻だ。生産者は傷んだ柿の処分やカビ予防などの対策に追われている。

 山梨県甲州市塩山三日市場の竹井富美恵さん(68)はこれまでに干した柿の約半分にあたる1600キロほどをカビのため廃棄した。量が多いため、「重機で庭先に穴を掘り、その中に廃棄した」という。現在はカビ防止のために食用エタノールをスプレーしているが、「あまり効果がでていない」と嘆く。

 同じ地域の別の農家も、「とにかく日照不足で柿が乾かず、ヘタの部分からカビが生える」と被害を訴える。カビが生えていない柿も、乾燥する前に重みに耐えきれず落下するものが相次いでいる。「朝、様子を見に来ると、毎日大量の柿が落ちている。このままだとうちのころ柿は全滅してしまうかもしれない」と危機感を募らせる。