高谷史郎は、1980年代に京都で活動を開始し、今や世界的に高い評価を受けるグループとなったマルチメディア・パフォーマンス集団「ダムタイプ」の一員として知られるほか、音楽家・坂本龍一や俳優・野村萬斎など、各界の第一線で活躍するアーティストとのコラボレーションでも注目を集めています。メディアの枠にとらわれず自由に表現方法を探る手法が評価され、2014年には文化庁芸術選奨(メディア芸術部門)文部科学大臣賞を受賞しました。
びわ湖ホールでは、高谷史郎の初パフォーマンス作品『明るい部屋』(2008)を2010年に上演して以降、2012年には『CHROMA』を共同制作・世界初演をするなど、積極的に高谷の作品を紹介しています。
『CHROMA』に続く新作パフォーマンスである『ST/LL』は、びわ湖ホールとル・ヴォルカン国立舞台(フランス・ル・アーヴル)、ダムタイプオフィスによる共同制作です。2015年2月に、びわ湖ホールのリハーサル室で2週間にわたって行われたクリエイションを経て生み出された本作。5月のフランスでの世界初演、10月のブリュッセル公演では、ともに好評を博しました。そして2016年、満を持して日本初演にいどみます。
制作にあたって、音楽には坂本龍一、softpadの南琢也、映画や舞台のための作曲活動を積極的に行っている原摩利彦が参加。メディア・オーサリングには、様々な舞台作品でプログラマーとして関わっている古舘健など、これまでにも高谷の作品に関わってきたメンバーが参加。そこに加えて、パフォーマーとして薮内美佐子、平井優子、オリビエ・バルザリーニ、女優の鶴田真由らが初参加となります。
また、日本初公演を前に、高谷のパフォーマンス作品をあらためて紹介し、新作やヨーロッパ公演の様子について語るトークショーも開催。『明るい部屋』と『CHROMA』の上映も行い、高谷の魅力をより深く理解できる企画です。
世界で高い評価を受ける高谷史郎の新作を、鑑賞できる貴重な機会です。お見逃しなく!