今野忍、鈴木拓也 藤原慎一
2015年11月23日05時05分
地域政党「大阪維新の会」が大阪ダブル選で2勝し、看板政策である大阪都構想への再挑戦に道を残した。大阪で足場固めを図る戦略が成功し、国政での巻き返しにも希望をつなぐ。ただ、国政の行方を握る「第三極」としては、限界を露呈しつつある。
選挙戦最終日の21日。「最後の訴え」の大トリは候補者ではなく、橋下徹大阪市長(46)だった。大阪維新の知事候補の松井一郎氏(51)と市長候補の吉村洋文氏(40)の前座を務めた後、再びマイクを握った。
「僕はいったん、あの住民投票の結果で政治家としての命は絶ちました。政治家としてはこれで終わり。新しい維新を、どうかよろしくお願いします」
5月の住民投票で都構想が廃案となり、12月での政界引退を表明した橋下氏はダブル選を政治家としての「最後の戦い」に位置付けていた。自らに近い国会議員の受け皿として国政新党を結成したが、参加が固まっているのは衆参19人にとどまる。そこで打ち出した戦略が本拠地・大阪への「原点回帰」だった。新党の名称は「おおさか維新の会」とし、党運営でも大阪主導の仕組みをつくった。ダブル選の公約には大阪の「副首都化」を明記。政策の軸として都構想への再挑戦を掲げた。
ダブル選2勝で、維新の党の分裂で生まれた「中間派」を取り込む。求心力と規模を拡大しつつ、来夏の参院選での全国擁立の足場を築く。すべては自身の政界引退後も、橋下維新の影響力を残す布石だった。
弁護士やタレント活動再開を準備しつつ、最近は「私人になってからの将来は約束する話ではない」と語る。結党会見では「(新党の)政策顧問に挑戦したい」とも踏み込んだ。大阪維新の幹部は勝因を「橋下氏への『ご苦労様』という思いと、『政治家を続けて』という期待感があるのでは」と分析する。
大勢判明後、橋下氏は大阪維新の議員らにメールを送った。「社会を変える原動力になると確信しています。維新第2ステージ、期待しています!!」
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