(亜紀)普通だった。
(みどり)普通?
(文夫)思いっ切り甘えてみたらどうですか?
(亮介)もっと甘えた方がいいと思いますよ。
(亜紀)何か違うんだよなぁ。
(純一)君って結構めんどくさい人だね。
もっと大人かと思ってた。
(萠子)駄目。
レンタル彼氏なんて頼むんじゃなかった。
(沢田)この前は何もありませんでしたから。
(みどり)えっ?
(沢田)安心してください。
(亜紀)頭でっかちの言葉ばっかりで偉そうなこと言ってホントは何も知らないし何にもできないんじゃないんですか?
(亜紀)何するんですか?
(文夫)言葉だけの男じゃないって示したかっただけです。
(亜紀)違う。
(亜紀)池田さん。
あのう。
今すぐ出ようと思ってるんですけど。
(池田)すいません。
まだ仕事が終わりそうになくて。
(池田)あと1〜2時間ぐらいかかりそうなんですけど。
(亜紀)あっ。
大丈夫ですよ。
あのう。
今日は仕事してください。
(池田)はい。
こないだといい今日といいホントすいません。
忙しいのはお互いさまですからね。
(池田)何かありました?えっ?
(池田)仕事で嫌なことでも?あっ。
いや。
何にもないです。
大丈夫です。
(池田)そうですか。
(池田)今日何か話があるような様子だったから。
ああ…。
いや。
あのう。
また今度で大丈夫です。
それよりも仕事頑張ってください。
(池田)はい。
それじゃあ。
また。
(亮介)あっ。
中原さん。
はい。
(亮介)高山さんのクレジットってどうします?広告に出すとき監修なのか協力なのか決めろって宣伝部が言ってきたんです。
ああ。
そうだね。
そういえばまだ決めてなかったね。
(亮介)高山さんの希望を確認してもらえませんか?OK。
うーん。
分かった。
・
(玲子)少々お待ちください。
中原さん。
はい。
(玲子)雑誌の取材でいらした方たちですが急なんですけどお時間いいですか?うーんと。
何の取材?
(玲子)うちの会社全体を紹介してくださる特集記事なんです。
ふーん。
(玲子)社長マターなんで。
あっ。
OK。
(玲子)あのう。
カメラマンもいるんですけどお写真大丈夫ですか?えっ。
ちょっ…。
まあじゃあ。
(男性)それでこちらの部署ではどんなお仕事を?はい。
恋愛アプリの企画立案シナリオ作成。
それから他の部署との調整などアプリ制作の指揮を執っております。
(女性)で今は何のアプリを?それがですね発表前のことはまだお話しできないので。
まずはこちらの方を。
お願い。
(亮介)はい。
すいません。
(男性)すみません。
いえ。
(亮介)失礼します。
失礼します。
(武司)フッ…。
(亮介)何か?
(武司)いや。
何かがきっぽいなと思って。
(亮介)どこがですか?
(武司)すみません。
個人的感想ですから。
(玲奈)何あれ?
(圭子)感じ悪っ。
あっ。
すいません。
それちょっと発表前のものなんで。
(武司)すみませんね。
(シャッター音)えっ。
ちょっと待ってください。
何なんですか?いきなり。
(武司)あなたの顔も機密事項ですか?あのう。
アプリを取り上げていただけませんか?
(玲子)皆さま。
では次はシステム部の方にご案内します。
(一同)ありがとうございました。
ありがとうございます。
いえ。
とんでもないです。
よろしくお願いいたします。
(一同)失礼します。
チッ。
何だあいつ。
(バイブレーターの音)あっ。
はい。
(文夫)ああ。
もしもし。
高山ですけど。
どうも。
お…お世話…。
お世話になってます。
あっ。
クレジットの件ですか?
(文夫)えっ?クレジット?何だっけ?クレジット。
前にほら。
話したやつですよ。
(文夫)ああ。
クレジットね。
クレジット。
忘れてた。
あっ。
別に急ぎませんけどね。
うん。
(くしゃみ)ちょっと。
電話なのに。
勘弁してくれ。
寒い。
何ですか?ああ。
いや。
ちょっとお話があるんですが。
ああ…。
うん。
今日3時。
都合どうですか?大丈夫ですよ。
じゃあクレジットの件もそのときに。
あっ…。
(通話の切れる音)何?いきなり切りやがって。
よし。
・
(ドアの開く音)どうも。
(賢三)いらっしゃい。
あっ。
あれ?
(賢三)あっ。
用事があるとかで出ていきましたよ。
えっ?だって約束したんですけどね。
お疲れさまです。
お疲れさまです。
(一同)お疲れさまです。
(亮介)あっ。
高山さん。
ああ。
どうも。
あれ?
(沙織)あれ?高山さんと打ち合わせって。
えっ?どういうことだ?
(圭子)あっ。
もしかして高山さんのところに行ったとか?あっ。
そうか。
こっちに来るって伝えなかったのか?
(亮介)何の話だったんですか?えっ?えっ!?ああ。
分かった。
OKOK。
高山さん。
うちの会社に来てたみたいです。
(賢三)やっぱり入れ違いでしたか。
ありがとうございます。
あの人いつからここに通ってるんですか?
(賢三)さあ。
もう覚えてないぐらい前ですね。
毎日あそこで原稿書いてんですか?
(賢三)ええ。
でもまだ満足のできるものは書けないらしい。
あっ。
マスター。
私ねこないだそこの引き出しにある原稿見つけちゃったんですよ。
(賢三)ああ。
これ?はい。
(賢三)見られちゃったか。
はい。
(賢三)「これだ」って言えるものを求めてさまよっとるんですな。
うーん。
君の恋愛に必要なのは思い切りじゃないかな。
冷たい水風呂に思いっ切り飛び込むみたいな。
(沙織)臆病じゃなかなか恋愛はできないですよね。
そういうこと。
(亮介)そっか。
(圭子)ぬるーいお風呂にずっと漬かってる人はどうしたらいいんでしょう?風呂の栓をすこーんって抜くのはどうかな?
(美和)栓を抜く?深い。
ここは恋愛講座じゃないんです。
じゃあ僕はこの辺で。
(玲奈)先生。
ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
だから僕は先生じゃないって。
失礼します。
(亮介)あれ?高山さん。
うん?
(亮介)結局用事って何だったんですか?あれはただの誤作動だった。
誤作動?そう。
誤作動。
中原亜紀にそう伝えといて。
お疲れさま。
(純一)今度さ。
(萠子)うん?
(純一)海外向けのアプリを開発することになってね。
(萠子)へえー。
すごいじゃない。
(純一)ハリウッドじゃないけど。
・
(ドアベルの音)
(萠子)ちょっと。
やだその話。
やめてよ。
もう。
(田代)よかった。
いた。
(田代)いや。
捜すの苦労しましたよ。
(萠子)何?
(田代)「何?」って…。
萠子さんにもう一度会いたかったから。
(萠子)はっ?
(田代)あっ。
ウーロン茶。
(従業員)はい。
(田代)いや。
楽しかったからこないだ。
怒られてクレームつけられて駄目人間みたいに言われて。
(萠子)もしかしてドMなの?
(田代)そうかもしれませんね。
(萠子)うわ。
キモッ。
ねえ。
すいませんけどちょっと離れた席行ってもらえません?
(田代)どこに座ろうと僕の自由ですよね。
(萠子)腹立つな。
(純一)よそ行こうか?
(萠子)私たちが動くことないわよ。
(田代)ある映画にこんなせりふがあります。
(萠子)聞いてないから。
(田代)聞いてくださいよ。
せっかく調べてきたんだから。
(萠子)うるさい。
(田代)お願いします。
1回だけ。
(萠子)嫌です。
(純一)いいじゃないの。
1回ぐらい。
(萠子)そう?じゃあどうぞ。
(田代)ありがとうございます。
『フォレスト・ガンプ』のせりふなんですけどね。
「人生はチョコレートの箱」「開けてみるまで中身は分からない」っていう。
(萠子)で?
(田代)いや。
人生を見事に表してるせりふだと思いませんか?
(萠子)あなたみたいな変な人が言っても説得力がないのよね。
(田代)お言葉ですけどあなたもじゅうぶんですよ。
失礼ね。
私のどこが変なのよ?
(田代)その不必要に突っ掛かるとことか。
(萠子)何言ってんの?
(田代)まっそこがカワイイんですけど。
「お仕事忙しいですか?」
(バイブレーターの音)
(池田)「急な出張が入ってしまいました」「大変ですね。
頑張ってください」
(池田)「はい。
この前はすいませんでした」「また連絡します」よし。
(萠子)ホントどうしようもないやつ。
世の中にあんな変な人いるのね。
(純一)君もじゅうぶん変だってよ。
(萠子)あんなやつの言うこともう無視無視。
(純一)まるで恋人に対する愚痴を言ってるみたいだな。
(萠子)えっ?そんなわけないでしょ。
(純一)結構やけるな。
(萠子)えっ?
(純一)戻ろう。
(萠子)えっ?
(萠子)ちょっと。
どうしたの?急に。
あっ…。
(萠子)ちょっと待ってよ。
(純一)うん?他の女のこと?分かった。
すぐ別れるよ。
(萠子)えっ?えっ?
(純一)面倒だな。
一斉送信でいいかな。
(メールの送信音)
(圭子)工藤さん。
このシナリオのヒロインが振られるシーンですけど展開早過ぎないですかね。
(美和)早くない。
いつかこうなると思ってた。
(圭子)えっ?あっ。
何でもない。
(亮介)中原さん。
うん?
(亮介)高山さんっていいですよね。
どうしたの?突然。
何かこう自分を確立してるっていうか。
確立の方向が正しいかどうかが問題ですけどね。
僕もあんな大人になりたいな。
趣味悪いなホントに。
まあ君がいいと思ってんだったらいいんですけどね。
もしそうなったら俺…。
何?あっ。
いえいえいえ。
何でもないです。
ごめんなさい。
はい。
これOK。
(亮介)あっ。
じゃあ私広報部行ってきます。
(一同)はい。
よいしょ。
(亮介)ああそうだ。
何?
(亮介)高山さんがこの間のことは誤作動だったって伝えといてくれって。
何それ?
(亮介)いや。
言えば分かるって言ってました。
うーん。
何が誤作動だっつうんだよ。
あの男。
あっ。
(賢三)何?
(賢三)わっ。
もうホントに…。
最悪。
(みどり)もう。
ティッシュは出しなさいっての。
はっ?何?このお金。
・
(碧)母ちゃん。
これも洗って…。
あっ!それ俺の。
(みどり)ちょっ…。
ちょっちょっちょっと。
待ちなさい。
何?そのお金。
(碧)ちょっ…ちょっとね。
(みどり)ちょっとって何?
(碧)バ…バイトしたの。
そう。
(みどり)バイト?
(碧)バイトっすよ。
(みどり)何のバイトよ?
(碧)コンビニ…。
コンビニだよ。
(みどり)コンビニって何?どこのコンビニ?
(バイブレーターの音)
(沢田のメッセージ)もしもし。
沢田です。
陵君のことなんですが。
またかけ直します。
(みどり)もしもし。
(沢田)あっ。
すいません。
今大丈夫ですか?
(みどり)あっ。
はい。
(沢田)陵君のいじめのことですが生活指導の先生にも協力してもらって調べています。
(沢田)慎重に進めなければいけない問題ですのでもう少しお待ちください。
(みどり)ありがとうございます。
(沢田)あのう…。
(沢田)それじゃまた連絡します。
(みどり)あっ。
あのう。
(沢田)はい?
(みどり)あっ…。
(沢田)碧君が?
(みどり)陵の担任の先生に相談することじゃないんですけど。
(沢田)いえ。
いいんです。
(みどり)私どうしたらいいのか。
(沢田)何ていうお店ですか?今ネットで調べてみます。
(みどり)あっ。
えっと…。
(みどり)椿Part3というお店です。
(沢田)ああ。
歌舞伎町のお店みたいですね。
歌舞伎町?
(沢田)一緒に行ってみますか?
(みどり)えっ…。
(沢田)一人じゃ心細いでしょう。
いや。
まあそうなんですけど。
(沢田)好きな人の役に立ちたいんです。
(みどり)だったら一緒に来てもらうわけにいきません。
すみません。
何か変なこと言って。
ありがとうございました。
失礼します。
えーっ。
そっか。
うまくいったんだ。
よかったね。
(萠子)ありがと。
でね今度母にも会ってくれるって。
えっ!?あの社長がね。
(萠子)で亜紀はどうなの?えっ?私?やなこと思い出しちゃったよ。
(萠子)えっ?何?キスされた。
(萠子)えっ!?誰に?高山だよ。
(萠子)嘘!?何かさホントに腹が立つんだけど。
向こうも向こうで誤作動とか言いやがってさ。
ムカつくんだよね。
何それ?知らないよ。
とにかくもうなかったってことでいいの。
えっ?できんの?なかったことに。
できんに決まってんでしょ。
あんなムカつくやつとどうかなるわけないでしょうよ。
(萠子)そっか。
そうだよ。
で?萠子はどうなの?あの社長とそのまま進んでっていいの?
(萠子)まあさ色々問題ある人だけどこの先一生独りかもって不安がなくなる方がずっといいもん。
ねえ。
亜紀はさそんなこと考えたりしないの?私はもう傷つきたくないってのが本音かな。
(萠子)池田さんがいてくれてよかったね。
うん。
まあ亜紀の人生だしまあ亜紀が決めることだけど。
自分の気持ちに正直になるんだよ。
あのね。
「人生」って大げさだよ。
うわぁ。
いい匂い。
たまんねえんだな。
ああー。
気持ちいい。
「自分の気持ち」か。
ふーん。
うん?あれ?何だちくわ?これ。
おできか?あれ?毛玉か?何だこれ?うん?よっこらしょ。
あっ。
あっ…。
(せきばらい)あっ。
もしもし。
(池田)今家ですか?はい。
(池田)今から会えませんか?えっ?あっ。
今からですか?
(池田)実は近くまで来てまして。
えっ!?あっ。
はい。
ヤバッ。
ヤバッ。
痛ててて。
痛っ!この顔じゃまずいだろ。
いくら何だって。
よし。
でじゃあ…。
何だっていいや。
もう何だっていいんだよ。
あのう。
どうしたんですか?
(池田)すいません。
突然。
いえ。
(池田)どうしても話したいことがあって。
ああ。
(池田)電話で話すことじゃないので。
はい。
(池田)あのう…。
(池田)今度担当する作品が会社を挙げての大きなプロジェクトになることが決まりまして。
よかったですね。
(池田)ありがとうございます。
それでここ最近仕事が忙しくて亜紀さんにもずっと会えなくて。
(池田)正直ほっとしています。
(池田)人のペースに合わせなくて自分のことだけに没頭できるのが楽だなって。
(池田)すいません。
亜紀さんのせいじゃないんです。
自分の人生に他の人が入ってきて抱えていく自信がないんです。
亜紀さんとならうまくいくと思ってたんですけど。
これ以上進んでしまったら後戻りできないんじゃないかって。
そしたら亜紀さんに失礼なんじゃないかって。
亜紀さんは一人で生きていける強い人ですから。
私は…。
私もこのまま進んでいいのかなって思ってました。
もう少しで本気で好きになっちゃうところだったじゃないですか。
ぎりぎりで後戻りできるところでホントによかったですよ。
すいません。
うーん。
・
(物音)
(賢三)どうぞ。
いや。
俺頼んでない…。
(賢三)いいからいいから。
じゃあ遠慮なく。
(賢三)はい。
どうぞ。
うん。
相変わらずうまい。
(賢三)その小倉トースト。
ここまでくるのに結構試行錯誤したんですよ。
うん。
でしょうね。
(賢三)はい。
うん。
マスター。
それだけ?
(賢三)興味がなければ満足するまで続けなかったかもな。
興味が持てるものを見つけろってことか。
(賢三)んなこと誰が言いました?
(従業員)お代わりお持ちしました。
ごゆっくり。
・
(武司)あっ。
うん…。
うん?
(武司)どうも。
どっかで会いましたっけ?うん。
(武司)ビール。
(従業員)はい。
ビール一丁。
別に隣に座ってくれって頼んでませんけど。
(武司)だって空いてたし。
今日は何だか人と話す気分じゃないんでね。
(従業員)お待たせしました。
(武司)じゃあ黙って飲んでましょう。
あれ?何だかこの間会ったときと何か。
もっと…。
(武司)嫌なやつでしたか?それ。
(武司)この間はやりたい仕事じゃなかったから。
じゃあ何がやりたいんですか?
(武司)好きな女性を撮ること。
それだけで暮らしていけたらいいなって。
そりゃそうでしょうよ。
(シャッター音)ちょっ!勝手に撮らないでくださいよ。
(武司)じゃあ撮らせてください。
お願いします。
駄目です。
(武司)どうして?笑顔になれないときだってあるんですよ。
(武司)写真を撮られるときは笑顔じゃなきゃいけない。
(武司)素人の思い込みだな。
悲しいことがあってやけ酒飲んでる顔がすごく魅力的でそれを写真に撮りたいときがあるんですよ。
あなたは撮りたくたって私は撮られたくないんですよ。
残念。
いい顔してるのに。
ちょっ…。
何するの?
(武司)いいからじっとしてろよ。
やめてよ。
いいじゃねえかよ。
ちょっと。
やめてよ!俺が慰めてやるよ。
何すんの…。
弱みに付け込んで女を抱こうとするなんてもう最低!痛っ。
出し惜しみする年かよ?年だから何?女はね幾つになったって女なの。
だからあんただって無理やり抱こうとしたんでしょ!
(男性)もう1軒行きましょう!
(男性)おう。
いいな!
(男性)女の子がいる店。
若い子若い子。
ハハハ。
(男性)姉ちゃん。
いい女じゃん!
(男性)随分な姉ちゃんだな。
(男性)あらぁ。
悪かったね!随分な姉ちゃんで。
(男性)おい。
(笑い声)ああー。
・
(亮介)おはようございます。
おう。
おはよう。
(亮介)中原さん。
えっ?
(亮介)何か首に引っかいたような痕が。
あっ。
飼ってる猫にねういんってやられちゃった。
(亮介)あっ。
そうですか。
(沙織)お疲れさまです。
ああ。
お疲れさまです。
(玲子)あっ。
中原さん。
はい。
(玲子)この前はすいませんでした。
いいえ。
(玲子)特集記事が載ってるゲラです。
これどうぞ。
あっ。
おおー。
ありがとう。
(玲子)ここだけの話ですけどあのカメラマン取引先とかモデルとか行く先々で女性問題起こしてるらしいですよ。
えーっ。
そうなんだ。
(沙織)最低ですね。
(玲子)うん。
中原さんも気を付けてくださいね。
うん。
あっ。
私そうだ。
打ち合わせ忘れてた。
ちょっと行ってくるね。
ごめんね。
(みどり)椿Part1。
(みどり)椿。
(みどり)PART2。
椿Part3。
あった。
あっ。
碧…。
(男性)おい。
坂田。
(碧)はい。
(男性)さっき頼んだ皿買ってきたか?
(碧)これ終わったらすぐ行きます。
(男性)お前バカか?何で俺がてめえのこと待たなきゃいけねえんだよ!
(碧)あっ。
すいません。
今すぐ行きます。
(碧)よく分かったね。
(みどり)ねえ。
どうしてあんなとこで。
(碧)時給がさ他よりいいんだよね。
(みどり)何で?どうして?どうしてそんなにお金が欲しいの?
(碧)だってうちお金必要でしょ?
(みどり)えっ?
(碧)兄ちゃんのこともあるしさ。
(碧)もうこれ以上母ちゃんに苦労掛けてらんなくてさ。
俺も自分の大学の学費ぐらい何とかしたくて。
(みどり)あんたねそんな…。
どうして黙ってたのよ?
(碧)だってさ母ちゃんに言ったらお金のことは私が何とかするからあんた勉強しなさいとか言うでしょ?
(みどり)今言おうと思ってた。
(碧)ほら。
もう俺の心配はいいからさ母ちゃん男つくれよ。
(みどり)何言ってんのよ?バカ。
自分こそ彼女ぐらいつくんなさいよ。
(碧)はっ?言われなくたってつくりますけど。
(みどり)ほう。
大きく出ましたね。
(碧)つくりますよ。
(男性)おい坂田。
(みどり・碧)はい。
(男性)皿はどうしたんだよ?
(碧)すいません。
今行きます。
ありがとね。
(メールの着信音)
(メールの着信音)
(メールの着信音)
(美和)えっ!?
(玲奈)何?このメール。
(圭子)これホントですかね?
(沙織)うわ。
引くね。
仕事に集中。
戻りました。
うん?うん?どうした?
(バイブレーターの音)はい。
中原です。
えっ?失礼します。
(純一)困ったことになったね。
何かありました?何これ?
(純一)差出人は不明だが会社中の人間にこれが届いた。
事実か?こんなことしてない。
(純一)このカメラマンとはまったく無関係か?それは…。
(純一)何かあるって顔だな。
確かに意識を失うまで飲んだのは私のミス。
でも何もしてない。
(純一)何もしてなくてもこういう写真を撮られたという事実が問題なんだ。
(純一)まあ今じゃうちも上場企業だからな。
コンプライアンスがうるさくてね。
一応調査しなくちゃならない。
えっ!?その間しばらく休んでもらえないか?ちょっ…。
じゃあまるでこれが事実みたいじゃない。
(純一)もちろん君には調査を拒否する権利がある。
でも会社のイメージのためにはちゃんと調査したという体裁を取りたい。
会社のために犠牲になれってこと?
(純一)会社をここまで一緒に大きくしてくれた君だからこそ頼むんだ。
(純一)君がいない間は工藤君に中心になってもらう。
よいしょ。
よいしょ。
必要なIDとパスワードはここに入ってます。
(美和)はい。
それから承認の印鑑類もここに入ってます。
(美和)はい。
えー。
取引先には一とおり私の方から連絡しました。
でも一応工藤さんからも連絡してみてください。
(美和)分かりました。
よろしくお願いします。
(美和)はい。
みんなにも色々とご迷惑をお掛けすると思うけどよろしくお願いいたします。
・
(亮介)中原さん。
うん?
(亮介)俺中原さんのこと信じてますから。
ありがとう。
(亮介)戻ってきますよね?
(亮介)待ってますから。
俺…。
俺中原さんのこと。
・
(圭子)前川さん。
すぐ来てください。
トラブルです。
(亮介)あっはい。
じゃあね。
(萠子)お願いだから余計なこと言わないでよ。
ただ黙ってほほ笑んでればいいんだからね。
うん。
お願いよ。
じゃあ後で。
(バイブレーターの音)「今から飲みに行かない?」
(萠子)「ごめん。
今夜はちょっと」
(みどり)「私も。
今日は子供たちといなきゃ」・
(倒れる音)
(女性)すいません。
ありがとうございます。
(萠子)こちら栗田純一さん。
こちらが私の母…。
(絹江)萠子の母の絹江です。
いつも萠子からお話伺ってます。
初めまして。
栗田です。
(絹江)萠子を希望の中学に合格させるために毎日塾に送り迎えをして学費のためにパートにも出ましたしね。
(純一)そうですか。
(絹江)大学を出て就職するときも大変でしたのよ。
昔から手に職をつけておいた方がいいと思ってましたから「資格も取れるしゆくゆくは自分のお店も持てるしお花なんかどうか?」って私が勧めたんです。
それでフラワーショップに?
(絹江)そうそう。
純一さんは年収はどれぐらいですか?
(萠子)ちょっとお母さん。
(絹江)重要なことでしょ。
(絹江)萠子のために聞いてるんじゃない。
ねえ。
(純一)おかげさまで会社の方も順調ですから暮らしに困らない程度にはもらってます。
(絹江)そう。
じゃあご家族は?ご両親はご健在なの?同居となるとちょっとね。
(萠子)もうやめてよ。
(純一)両親共に健在です。
兄夫婦と同居してます。
(絹江)まあそう。
だったらいいわね。
萠子ったらいまだに料理は全然だから。
結婚したらうちの近くに住んでもらって私が通ってお料理しなくっちゃって思ってるんです。
萠子もその方がいいわよね?仕事に専念できて。
子供ができたら私が面倒見られますしね。
(萠子)ごめんなさい。
うちの母強引なところがあるから疲れたよね?
(純一)君ってさ…。
(萠子)えっ?
(純一)今まで全部お母さんの言うとおりに生きてきたの?
(萠子)えっ?そんなつもりないけど。
(純一)だって進路も仕事も全部お母さんの希望どおりだったんだろ?
(萠子)それはたまたま母と私の希望が一緒だったってだけで。
(純一)うん。
今までの彼氏にも色々口出ししてきたろ?
(萠子)えっ?何だかんだお母さんの言うことをむげにはできないんだよね?それは…。
あのう。
たった二人っきりの家族だし。
お母さんと俺どっちが大事なの?
(純一)別にいいよ。
恋人でいる分にはね。
でも結婚は考えられないな。
(萠子)えっ?結婚したらあのお母さんが毎日新居に押し掛けてきて何でも口出しする。
そんなのはごめんだ。
そう。
でもそれが私の人生だから。
・
(ドアの開く音)
(賢三)いらっしゃい。
(萠子)マスター。
テキーラ。
(賢三)はい。
(萠子)どうも。
どうも。
(萠子)今日は女子会じゃないのかって思いました?いいえ。
一人で飲みたい夜もあるんです。
気にしてくれないんですか?私のこと。
何でですか?何で悩んでるのか?別に。
勝手にしゃべる分には聞きますけど。
母と娘か。
その手の事案は管轄外なんですが。
(萠子)そんなこと言わないでくださいよもう。
『陽のあたる教室』という映画にこんなせりふがあります。
「子供にとって親が一番大事な教師です」やっぱり本物は違うな。
うん?
(萠子)あっ。
いえいえ。
こっちのことです。
何かあのう。
話聞いてもらって少し楽になりました。
問題を先送りにしただけでホントの意味で解決になったわけじゃありませんが。
それでいいんですよもう。
今日のところは。
そういうもんなんですか。
(萠子)あっそうだ。
せっかくだし亜紀呼んじゃいます?いや。
亜紀はいい。
(萠子)いいじゃないですか。
(萠子)「さっきはごめんね」「今高山さんと飲んでるんだけど来ない?」うん?既読。
はっ。
えっ?
(萠子)「今一人で温泉に来てます」えっ?「一人で温泉に来てます」?
(バイブレーターの音)
(萠子)「高山さんに担当者が代わったって伝えといて」えっ?
(萠子)えっ!?「一人で温泉に来てます」傷心旅行か。
相変わらず分かりやすい人だ。
(バイブレーターの音)
(萠子)「吸い込まれそう」えっ?何これ?ちょっと。
崖から飛び降りるシーンは2時間ドラマでよくありましたね。
(萠子)えっえっ!?ちょっと。
えっ!?
(賢三)崖。
草履。
つり橋。
線路。
練炭。
(萠子)えっ?まさか。
えっと。
ちょっと。
電話してみますね亜紀に。
「今一人で温泉に来てます」「吸い込まれそう」
(女性)最近女性の一人旅って多いんですよ。
おっとっと…。
はい。
どうもどうもどうも…。
駄目だ。
出ない。
あのう。
亜紀みたいな性格は何か追い詰められちゃうと何するか分かんないっていうか。
ちょっとどうしよう?まあ確かにあの手の強いタイプほど折れると弱い。
生き方にしなやかさが足りないというか。
・「馬鹿にしないでよ」これはまずいなぁ。
(萠子)えっ?えっえっ…。
やっぱり高山さん。
一緒に行ってくださいよ。
ねっ。
はっ?
(バイブレーターの音)
(萠子)ちょっと。
来た?
(萠子)えっ!?どうしよう?母が。
亜紀。
大丈夫かな?ちょっと。
まったく。
人騒がせなやつだな。
ああー。
うまい。
全部飲んで全部忘れてやる。
何でだろう?
(いびき)うーん。
2015/11/19(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
<木曜劇場>オトナ女子 #06[字][デ]
「ついに反撃開始!!」
篠原涼子 吉瀬美智子 鈴木砂羽 谷原章介 江口洋介ほか
詳細情報
番組内容
亜紀(篠原涼子)の会社・フルテージに雑誌の取材が入った。がやってきたカメラマン・里中(前川泰之)は、無遠慮な振る舞いで亜紀たちを困惑させる。そこに高山(江口洋介)から、亜紀に会いたいという連絡が入る。亜紀が高山を訪ねてカフェ『caldo』に行くと、入れ違いで彼はフルテージに現れる。高山は、美和(市川実和子)たちにひとしきり恋愛レクチャーをすると、帰り際、亜紀にキスをした件に触れ、
番組内容2
「ただの誤作動だった、とだけ伝えてほしい」と伝言を残す。同じころ、みどり(鈴木砂羽)は、次男の碧(矢部昌暉)が怪しげな店でアルバイトしているのではないかと疑っていた。三男・陵(浦上晟周)のいじめ問題の件で電話してきた沢田(千葉雄大)は、みどりから碧のことを聞くと、「好きな人の役に立ちたい」と言って一緒にその店に行こうと提案する。一方、栗田(谷原章介)とデートしていた萠子(吉瀬美智子)の前には、
番組内容3
レンタル彼氏で頼んだ田代(丸山智己)が現れる。そこで田代は、もう一度萠子に会いたかったなどと言い出す。最初は嫌がっていたものの、遠慮なく話しかけてくる田代に、最後は思わず笑ってしまう萠子。その姿を見ていた栗田は、半ば強引に萠子をホテルに誘い…。そんな折、亜紀のマンションに池田(平山浩行)がやってくる。そこで亜紀は、池田から衝撃の告白を受け…。
出演者
中原亜紀: 篠原涼子
大崎萠子: 吉瀬美智子
坂田みどり: 鈴木砂羽
栗田純一: 谷原章介
高山文夫: 江口洋介
工藤美和: 市川実和子
立花沙織: 平山あや
前川亮介: 吉沢亮
沢田健太: 千葉雄大
池田優: 平山浩行
山岡伸治: 斎藤工(友情出演)
霜田賢三: 池田成志
他
スタッフ
【脚本】
尾崎将也(『結婚できない男』『梅ちゃん先生』他)
【プロデュース】
中野利幸(フジテレビドラマ制作センター『ディア・シスター』『ラスト・シンデレラ』他)
【演出】
田中亮(フジテレビドラマ制作センター『医龍4』『ラスト・シンデレラ』他)
関野宗紀(『ディア・シスター』『医師たちの恋愛事情』他)
【主題歌】
中島美嘉「花束」
【制作】
フジテレビジョン
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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