思っていたよりも「iPad Pro、どう?」と聞かれることが少ない。そもそも日常的に会う人が少ないという事実は抜きにしても、世間的には「iPad Pro」に対する興味関心は非常に薄いように思える。
それどころかAppleも「iPad Pro」に対する興味関心も薄いような気がしてならない。「iPad Pro」の魅力を倍増するであろう「Apple Pencil」は最初から品切れ状態。「Smart Keyboard」も未だに入手困難だ。
「iPad Pro」はノートPCを置き換えることができる、とTim Cook氏は断言する。果たして本当にそうなのだろうか。少なくとも僕は買う前からiOSデバイスがOS Xデバイスを置き換えるとは思っていない。ただ、そのポテンシャルには期待していた部分もある。
そこで、iPadの最上位モデルである「iPad Pro」をMacBookシリーズの最下位モデルである12インチ型MacBookと比較しつつ、日頃からMacを使っている立場として実際に使ってみて気付いた「iPad Pro」の魅力や欠点をまとめてみた。
今後購入するかどうかを検討している人は参考にどうぞ!
「iPad Pro」と12インチ型MacBook のスペック・性能・価格比較
まずは「iPad Pro」と12インチ型MacBookのスペックを比較しておく。なお、僕の12インチ型MacBookはCPUのクロック数を1.3GHzまで上げている。| OS | iOS 9.x | OS X El Capitan |
| ディスプレイ | 12.9インチ | 12インチ |
| 解像度 | 2,732 x 2,048 | 2,304 x 1,440 |
| CPU | A9X | 1.3GHz |
| RAM | 4GB | 8GB |
| GPU | A9X | Intel HD Graphics 5300 |
| ストレージ | 128GB | 256GB |
| LTE | ◯ | – |
| 高さ | 0.69 cm | 0.35〜1.31 cm |
| 幅 | 22.06 cm | 28.05 cm |
| 奥行き | 30.57 cm | 19.65 cm |
| 重量 | 0.713 kg | 0.92 kg |
| 外部端子 | Lightning ✕ 1 | USB 3.1 ✕ 1 |
| 電池持ち | 最大10時間 | 最大9時間 |
| 価格 | 128,800円 | 178,800円 |
スペックだけで比較した場合、「iPad Pro」の方がディスプレイが大きく、解像度も高い。「iPad Pro」単体の重さはMacBookよりも軽く、電池持ちも1時間程長い。LTEモデルを持っていればWi-Fiルーターを持ち運ばずにいつでもどこでも通信することができる。
性能を比較するために「Geekbench 3」で測定したベンチマークスコアを載せておく。シングルコアで「2429」、マルチコアで「5103」という結果になった。
一方、「iPad Pro」のシングルコアスコアは「3221」、マルチコアスコアは「5461」。シングルコアは30%以上、マルチコアは7%以上も「iPad Pro」の方が高いことが明らかになった。
価格では「iPad Pro」は最上位モデルであるLTEモデルを購入したとしても税別128,800円。12インチ型MacBookはカスタマイズしているため税別178,800円として上記表には記しているが、1.1GHzの下位モデルであれば148,800円で購入可能。
単に価格だけを比較すると一見「iPad Pro」の方が安いように見えるかもしれないが、「Smart Keyboard」を付けると19,800円の追加になり合計148,600円に。「Apple Pencil」を付けるとさらに11,800円の出費となり、合計160,400円となってしまう。
キーボードを付けて使うのであれば「iPad Pro」と12インチ型MacBookは同額
実は「Smart Keyboard」とセットで購入した場合、「iPad Pro」と12インチ型MacBookの差額はたった200円。また後述するが、「Smart Keyboard」を取り付けた場合、合計重量は12イン型MacBookを上回ってしまう。
実は「Smart Keyboard」とセットで購入した場合、「iPad Pro」と12インチ型MacBookの差額はたった200円。また後述するが、「Smart Keyboard」を取り付けた場合、合計重量は12イン型MacBookを上回ってしまう。
「iPad Pro」と12インチ型MacBookの外観比較
続いて、「iPad Pro」と12インチ型MacBookのサイズ感を比較してみた。手にとった時は「小さい」と感じたMacBookと手にとった瞬間「大きすぎる」と感じた「iPad Pro」、並べてみるとやはり「iPad Pro」の方が大きい。Appleロゴに合わせて並べてみた。「iPad Pro」はそのサイズゆえ横向きで使う利用シーンの方が圧倒的に多くなると予想されるが、「iPad Pro」の基本姿勢は縦向きであることに変わりない。不思議な感じがするのは僕だけだろうか。
両モデルを重ねてみた。「iPad Pro」の画面内にはギリギリ収まらない。
「iPad Pro」の薄さは0.69cmであるのに対し、12インチ型MacBookは0.35〜1.31cmとなっている。「iPad Pro」は「iPad Air 2」や「iPad mini 4」の6.1mmよりは少し厚いものの、持っていて分厚いと感じることは全くない。むしろ、これよりも薄いと強度が心配になりそうだ。
外観比較ついでに表示領域の比較もしておく。「iPad Pro」に取り付けているのは「Logicool CREATE Backlit Keyboard Case for iPad Pro」。こうして開いた状態を見比べてみるといかにLogicool製キーボードを付けるとかさばるかがよく分かるのではないだろうか。
表示領域の比較とは言ってもそれぞれ異なるOSが動作するため、画面に映し出せる情報の比較として分かりやすいSafariを立ち上げ、gori.meを表示させてみた。
その結果、なんと12インチ型MacBookの方が表示領域が広く、余裕があることが判明。当然文字は「iPad Pro」の方が大きく見やすいかもしれないが、個人的にはMacBookの方が好みだ。
MacBookの方がコンパクトで表示領域が広い
実際に両モデルを並べてみるとよく分かるが、「iPad Pro」よりもMacBookの方がコンパクトで表示領域が広い。さらにiOSとOS Xという違いもあり、間違いなくこなすことができる作業量はMacBookの方が上だ。
重さに関しても実はMacBook Proの方が軽い。「iPad Pro」と「Smart Keyboard」を組み合わせるた重さは1.057kg。12インチ型MacBookよりは重く、辛うじて11インチ型「MacBook Air」よりは軽い。
実際に両モデルを並べてみるとよく分かるが、「iPad Pro」よりもMacBookの方がコンパクトで表示領域が広い。さらにiOSとOS Xという違いもあり、間違いなくこなすことができる作業量はMacBookの方が上だ。
重さに関しても実はMacBook Proの方が軽い。「iPad Pro」と「Smart Keyboard」を組み合わせるた重さは1.057kg。12インチ型MacBookよりは重く、辛うじて11インチ型「MacBook Air」よりは軽い。
| 「iPad Pro」+ Smart Keyboard | 12インチ型 MacBook | 11インチ型 MacBook Air | 13インチ型 MacBook Air |
|---|---|---|---|
| 1.057kg | 0.92kg | 1.08kg | 1.35kg |
「iPad Pro」が12インチ型MacBookに劣る理由3つ
価格や外観を比較しても「iPad Pro」という存在の中途半端さに疑問を感じられずにはいられないが、実際に使ってみて「iPad Pro」はMacbookに劣ると感じた3つの理由を紹介する。「ノートパソコンの代わりになる」と断言したTim Cook氏のコメントを前提として「本当にノートパソコンの代わりになるのか」という観点で検証した。
1. 高いスペック、大画面を活かせる機能が何もない
使い始めて真っ先に気がついたこと、それは高いスペック、大画面を活かせる機能が何もないということ。
もちろん、「Apple Pencil」や「Smart Keyboard」があることによって「iPad Air 2」や「iPad mini 4」ではできなかった使い方ができるということは分かる。ただ、それらの純正アクセサリは発売開始日の在庫はゼロに等しかった。ナンセンスだ。
もし、「Apple Pencil」や「Smart Keyboard」が無ければ真価を発揮できないのであればAppleは「iPad Pro」にいずれも同封するべきだ。それを分けたということは「iPad Pro」単体でも十分な魅力があると判断したと理解しているが、その魅力が明確ではない。
そもそも、Appleが見出した「iPad Pro」の「Pro」はどこにあるのだろうか。「A9X」と4GBのRAM、12.9インチディスプレイと4つのスピーカー以外は「iPad Air 2」と何ら差がない。むしろ、大きくなったことにより持ち運びが不便になり、画面上のキーボードが使いづらくなり、必要以上に高価になったというマイナスポイントが目立つ。
「iPad Pro」単体には「Pro」と呼べる機能が何もない。これはハードウェアではなく、ソフトウェアの問題だ。AppleがiPad向けのiOSバージョンにまるで本気を出していないとしか思えない。
1-1. 同時表示できるアプリが所詮2つ!それも「同時に表示できる」だけ
iPad向けのiOSバージョンに本気を出していないと書いたが、「iOS 9」では少なからず進歩がある。それは画面分割マルチタスク機能だ。
簡略化されたアプリをスライドインできる「Slide Over」と2つのアプリを同時に表示可能な「Split View」、そして動画を再生しながら他の作業ができる「Picture in Picture」が用意されている。
以前に比べると大きな進歩ではあるが、MacBookと比較すると比べ物にならない。「iPad Pro」では同時に表示できるアプリ数は最大2つだが、MacBookはマシーンスペックが許す限りいくらでも操ることができる。
MacBookのような操作感を期待して使おうとすると便利さよりも不便さの方が勝ってしまう。
1-2. 対応しているアプリがガッカリするほど少ない
マネージャーのやる気が無けれればチーム全体のやる気も下がる。監督が適当に指導をしていると、選手も適当なプレイになってしまう。
少々言い過ぎているかも知れないが、「iPad Pro」のApp Storeに関してはまさに同じような状況が起きているように感じる。
12.9インチディスプレイを活かしたアプリは非常に少ない。それどころか、「iOS 9」の画面分割マルチタスク機能に対応して入るアプリも驚くほど少ない。せっかくの大画面は役立たずとなってしまうのだ。
「iOS 9」の正式リリースと「iPad Pro」の正式発表から既に2ヶ月以上経っている。さすがにもう少し対応アプリがあってもいいのではないかと思う。
ただ、デベロッパーが「iPad Pro」対応アプリを用意していないのも無理はない。なぜならApple自身も純正アプリをまともに「iPad Pro」に最適化していないのだ。人に指示する前に自分自身でどうにかして欲しいところだ。
App StoreアプリはiPad用アプリが拡大しただけの状態。表示されるキーボードも「iPad Pro」用ではない。
純正アプリだけではない。Appleと比較的深い関係にあると思われるFacebook公式アプリは「iPad Pro」には未対応。マルチタスクにさえも対応していない。Twitter公式アプリに関しては最適化しているつもりなのかもしれないが、明らかにデッドスペースが多すぎる。適当に対応した感が否めない。
「Apple Pencil」に対応したアプリを推すのであれば発売日に何が何でも入手できるようにするべきだった。そしてもしそうだとしたら「ノートパソコンの代わりになる」という紛らわしい発言は控えるべきだった。ユーザーとしては「ノートパソコンの代わりになると思って見てしまうからだ。
「iPad Pro」の発表時にはMicrosoft Office」が「Split View」と組みわせることによってどれほど快適に使うことができるかについて披露していたが、こちらも同じく「Smart Keyboard」が用意されていない。キーボードがないノートパソコンなんて無い。
マーケティングミスとオペレーションミスのダブルパンチではなかろうか。
2. 母艦として使用することができない
ノートパソコンは他のiOSデバイスの母艦になり得るが、「iPad Pro」はなり得ない。何せ「iPad Pro」自体が所詮巨大化したiOSデバイスなのだ。
母艦という存在が不要になるようにAppleは「iCloud Drive」や「iCloud Photo Library」などの各種iCloudサービスを用意したが、大容量のiPhoneに詰め込んだバックアップデータを都度iCloudにバックアップし、新型iPhoneに乗り換える度にiCloudから復元するのは現実的ではない。
母艦としての機能を持つことができない。よって、「パソコンの代わり」にはなり得ない。
iOSのメジャーアップデートを始め、基本的にiPhoneはバックアップを定期的に取った方がいい。なぜバックアップを取るべきか、そして可能であればiCloudよりもコンピュータにバックアップするべき理由について解説したので、参考にどうぞ!
3. iOSとOS X:「iPad Pro」でできることはMacBookでもできる
最終的に行き着くのはiOSデバイスとOS Xデバイスを比較しているという現実。やはりそこには超えられない壁があり、デバイス単体でこなすことができる作業量はOS Xが動作するMacBookの圧勝だ。
MacBookはパワーこそ不足しているものの、15インチ型「MacBook Pro Retina」で行っている作業のほとんどは同様にこなすことができる。ところが、「iPad Pro」は考えれば考えるほどできない作業内容を思いついてしまい、持ち出すことが億劫になってしまう。
やろうと思ったことができないかもしれないという不安で悩む時間はあまりにも無駄だ。仮にできたとしても、既にある環境をわざわざ「iPad Pro」に移行するほどのメリットがあるとは思えない。
不安を感じるぐらいであればわざわざ「iPad Pro」を選ぶ必要がない。最初からMacBookを選ぶべきなのだ。
番外編:iPadとしてもあらゆる面において中途半端
MacBookと比較する以前に「iPad Pro」はiPadとしてもサイズの割には極めて中途半端な存在だ。
まず、必要以上に大きいため持ち運びづらく、携帯性に欠ける。大きさの割には軽いが、片手で操作するには大きすぎる。
さらに、画面キーボードも分割できなくなり、配置も代わりボタンの大きさが変わったことによって使いづらくなってしまった。よってまともに文字を打ちたい場合はキーボードが欠かせないように。
キーボードが欠かせないのであればそもそも「iPad Pro」を選ぶこと自体、意味が無くなる。最初からMacBookを選んだ方が良い。
MacBook以上のスペックを持つが、MacBook以下のことしかできない
まとめると以下の理由で「iPad Pro」は12インチ型MacBookに劣っていると感じている。
「所詮iOSはiOS。OS Xを超えられない」という一言に尽きるかもしれないが、iOSとしての対応も未熟かつ対応するアプリも極端に少ない。名前こそしっかりと「Pro」と付いているが、「Pro」のような使い方は「iPad Pro」単体ではできない。
どうやら「iPad Pro」はMacBookの代わりにはなり得ないようだ。
まとめると以下の理由で「iPad Pro」は12インチ型MacBookに劣っていると感じている。
- 高いスペック、大画面を活かせる機能が何もない
- 母艦として使用することができない
- iOSとOS Xの差:「iPad Pro」でできることはMacBookでもできる
「所詮iOSはiOS。OS Xを超えられない」という一言に尽きるかもしれないが、iOSとしての対応も未熟かつ対応するアプリも極端に少ない。名前こそしっかりと「Pro」と付いているが、「Pro」のような使い方は「iPad Pro」単体ではできない。
どうやら「iPad Pro」はMacBookの代わりにはなり得ないようだ。
iPad Pro が12インチ型MacBookに勝る理由7つ
「iPad Pro」はMacBookの代わりにはなり得ない。少なくとも今手元にあるMacBookから乗り換えるほどのメリットは存在しない。ただ、使い方や作業内容によっては「iPad Pro」でも十分、という人もいるかもしれない。
ここからは心機一転、「iPad Pro」の魅力について紹介しておく!
1. 「Apple Pencil」との組み合わせは最強……らしい
「Apple Pencil」は非常に好評だ。動画を見る限りでは僅かなタイムラグはあるものの、「これまで使ってきたどのスタイラスペンよりも素晴らしい」と評する人も少なくない。
実は数日前に手元に届いたもののまだ試すことができていないので、後ほど紹介する。
「iPad Pro」の「Apple Pencil」と「Surface Pro 4」の「Surface Pen」、どちらの方が精度が高いのだろうか。Angel Jimenez de Luis氏が「Apple Pencil」と「Surface Pen」のトラッキング精度を比較した動画を公開していたので、紹介する!
2. iPhone使いなら誰でも分かる操作方法の分かりやすさ
「iPad Pro」は所詮「巨大化したiPad」であると散々否定してきたが、これは必ずしも悪いことではない。
そもそもiPadがヒットした理由の1つとして当時勢いづいていたiPhoneと全く同じUIを採用したことによりより大きい画面を使いたいというニーズを汲み取りつつ、iPhoneと同じUIを採用したことによって手にとった瞬間から使い方が分かるという、いかにもAppleらしい “マジック” を使ったのだ。
僕のMacの使い方では「iPad Pro」では同じ作業をこなすことはできないが、これまでiPadに外付けキーボードを取り付け作業を行ってきた人にとってはこれまでのiPadとスッと新しいデバイスに適応することができるだろう。
3. 場合によっては MacBook よりも重い作業をこなせる
今回「iPad Pro」と12インチ型MacBookのベンチマークスコアを比較してみいかにベンチマークスコアが実作業において意味を成さない数値であるかがよく分かった。いくらスペックが高くても「iPad Pro」は所詮iPadだ。これまでのiPadでしかできなかったことしかできない。
ただ、iPadでしかできないこととはいえ、作業内容によっては12インチ型MacBookよりも快適に、効率的に作業できる場合もある。例えば、iMovieで4K動画の編集は、確実に12インチ型MacBookではできないが「iPad Pro」では比較的快適に行うことができるらしい。
4. 「iOS + A9X」のお陰で全ての動作が早い
「iPad Pro」はとにかく動作が早い。パフォーマンスが改善された「OS X El Capitan」が動作する12インチ型MacBookよりも「iPad Pro」の方が滑らかだ。
アプリの切り替えやSafariを利用したブラウジングなどはサクサク。マルチタスクという観点ではイマイチだが、元々iPadが得意とするコンテンツの消費に関してはより大きい画面でさらに快適になっている。
5. 4つのスピーカーから出る音は予想以上に良い
「iPad Pro」の持っている数少ない特徴に4基のスピーカーがある。あまり期待せずに使っていたが、これが実に素晴らしい音を奏でてくれる。
本体中央を持つことによってスピーカーは手に覆われることなく臨場感のあるサウンドを流してくれる。
6. 動画を見るには迫力満点!長旅のお供には良いかも
12.9インチで見る動画はやはり迫力があって良い。スピーカー効果もあり、必要以上にYouTubeを見てしまう。
HuluやNetflixなどの動画ストリーミングサービスを契約している人にとって「iPad Pro」は魅力的な動画鑑賞デバイスかもしれない。
7. 雑誌やコミックをそのまま広げることができる
買った当初はなかなか「iPad Pro」の使い道が見つからずKindleストアで雑誌を買ってみたところ、これが大当たり!「iPad Pro」が雑誌とほぼ同じ大きさであることから見開きで雑誌を読むことができるようになった。紙面をほぼそのまま電子化している雑誌が多いため、雑誌の読みやすさはグンと上がった。
これまでのiPadは片手または両手に持った状態で読んでいたが、「iPad Pro」はそのサイズゆえ、片手で持ちつつ本体を机または膝の上に置いて使う方法がベスト。そもそも長時間持っていられないというのもあるが、ディスプレイが大きいため机の上や膝の上に置いても十分見やすいのだ。
なお、コミックも必要以上に大きいサイズで見ることができる。「刃牙道」、物凄く面白い。
[まとめ買い] 刃牙道
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今のところ「iPad Pro」は「巨大なコンテンツ消費用クリエティブデバイス」?
「iPad Pro」はノートパソコンの代わりになるには足らないが、「巨大化なiPad」だからこその魅力もある。
こうして見てみると「iPad Pro」は現段階では「巨大なコンテンツ消費用クリエティブデバイス」なのかもしれない。大画面化したことによりコンテンツ消費が捗るようになっただけではなく、「Apple Pencil」を利用したクリエイティブな作業も快適になった。12インチ型MacBookを上回るスペックを活かした作業を直感的に操作できることはiOSならではの強みだ。
「iPad Pro」はノートパソコンの代わりになるには足らないが、「巨大化なiPad」だからこその魅力もある。
- 「Apple Pencil」との組み合わせは最強……らしい
- iPhone使いなら誰でも分かる操作方法の分かりやすさ
- 場合によっては MacBook よりも重い作業をこなせる
- 「iOS + A9X」のお陰で全ての動作が早い
- 4つのスピーカーから出る音は予想以上に良い
- 動画を見るには迫力満点!長旅のお供には良いかも
- 雑誌やコミックをそのまま広げることができる
こうして見てみると「iPad Pro」は現段階では「巨大なコンテンツ消費用クリエティブデバイス」なのかもしれない。大画面化したことによりコンテンツ消費が捗るようになっただけではなく、「Apple Pencil」を利用したクリエイティブな作業も快適になった。12インチ型MacBookを上回るスペックを活かした作業を直感的に操作できることはiOSならではの強みだ。
まとめ:「iPad Pro」は誰のためのデバイスなのか
- 既にiPadでバリバリ仕事をこなしている人
- ペンタブレットを使っているクリエイターやイラストレーター
- iPadでお絵描きをしたい人
- コミュニケーションを主とした仕事をしている人
- 大きいは正義、大は小を兼ねると信じ込んでいる人
僕にとって「iPad Pro」はMacBookを超えることはなかったが、実際に「iPad Pro」だけで仕事が完結する人もいるのは事実。その気になればiPhoneだけでも完結する人もいるはず。
Tim Cook氏もそのうちの1人だろう。確かに資料作成やコミュニケーションを主としている人であればあえてノートパソコンを使う必要はない。常に安定して動作する「iPad Pro」の方が安いノートパソコンよりも遥かに使い勝手が良いだろう。
発表前から法人市場や教育現場で活用されることを想定しているとは言われていたが、確かにこのデバイスはその2つの市場では大活躍しそうな予感がする。
言うまでもなく、クリエイターやイラストレーターなどはお絵かきデバイスとして活用できるだろう。「Adobe Creative Cloud」を利用すれば「iPad Pro」との連携もシームレスに行える。
また、「iPad Pro」はスマートフォンから入った世代にとって「スマートフォンよりは利用できる機能の範囲が広いデバイスが欲しい」というニーズを汲みとったデバイスなのかもしれない。
そういう意味では「MacBook」から見た「Pro」デバイスが「MacBook Pro」であるように、iPadから見た「Pro」デバイスが「iPad Pro」と考えると「iPad Pro」は僕のように日頃からMacをバリバリ使っている人からすると「Pro」ではないということも当然かもしれない。
「iPad Pro」の延長にMacBookシリーズが位置づけられているのかもしれない。iPhoneから入り、より多くの作業を大きい画面でするためのデバイスとして「iPad Pro」、更なるクリエイティブな作業をこなしたいという人のためにMacBookシリーズがあるのではないだろうか。
現に今の10代は当たり前のようにiPhoneを使いこなし、自宅でさえもパソコンを全く使わないという人も多いと聞く。そのような人はMacBookよりも「iPad Pro」の方が馴染みやすく、使いやすいだろう。
「iPad Pro」はAppleなりの「スマホファースト」思考の結果、辿り着いたデバイスなのかもしれない。
「なんだこれ、大きすぎる!」本日、「iPad Pro」のセルラーモデルが手元に届いた。受け取った箱はiPadにしては大きい。初代iPhoneアイコンの間に収まるほどの解像度を持つ12.9インチディスプレイを搭載しているのだから当然かもしれないが、実物は想像していたよりも遥かに大きかった。まずは外観のレビューをどうぞ!
第一印象が「なんだこれ大きすぎる」と感じた「iPad Pro」。12.9インチディスプレイは7.9インチ型「iPad mini 2」、9.7インチディスプレイ型「iPad Air 2」と比べるとどれほど大きのか、同じウェブサイトやアプリを表示した場合の表示領域はどの程度違うのか、気になって調べてみたので参考にどうぞ!
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