こんにちは、正午のニュースです。
ＡＳＥＡＮ東南アジア諸国連合と日本、アメリカ、中国の首脳らが出席するＥＡＳ東アジアサミットが、マレーシアでまもなく始まり安倍総理大臣は南シナ海で中国が人工島を造成している問題に深刻な懸念を示し、法の支配の徹底を呼びかけることにしています。
ＥＡＳ東アジアサミットは、ＡＳＥＡＮ１０か国の首脳らに加え、安倍総理大臣、アメリカのオバマ大統領、中国の李克強首相らが出席します。
ＥＡＳサミットは、地域の政治や安全保障に関わる課題について、首脳らが自由に討議する場で南シナ海で中国が人工島を造成している問題や北朝鮮の核やミサイル開発なども取り上げられる見通しです。
この中で、安倍総理大臣は南シナ海の状況について現状を変更し緊張を高めるような一方的行為が継続しているとして深刻な懸念を表明することにしています。
そのうえで、安倍総理大臣は去年のアジア安全保障会議で提唱した国家は国際法に基づいた主張をし力や威圧を用いず紛争解決には、平和的収拾を徹底すべしなどとする海における法の支配の三原則の徹底を訴え、各国に同調を呼びかけることにしています。
安倍総理大臣としては同様の立場に立つアメリカと連携しＡＳＥＡＮ諸国の理解を得て、中国に自制を促したい考えで会議のあとに発表される予定の議長声明に明確なメッセージを盛り込めるかが焦点です。
アメリカ軍の司令官は、中国が主権を主張する南シナ海の人工島周辺で海軍の艦艇を航行させる活動について、これまでも行ってきておりこれからも行うと述べ、繰り返し実行する考えを改めて示しました。
アメリカ太平洋軍のハリス司令官は先月、南シナ海の南沙諸島、英語名・スプラトリー諸島で中国が造成した人工島の１２海里以内の海域でアメリカ軍のイージス艦を航行させたことについて繰り返し実行する考えを改めて示しました。
また人工島周辺を通航するアメリカ軍の艦艇などに対し、中国が退去を求める警告を発していることについて、中国の安全区域に入るなと言っているが、そのような区域は国際法上存在しないと述べて中国の主張は認められないという認識を示しました。
一方で、アメリカと中国は互いの関係を前へと進めていかなければならないと述べ南シナ海を巡り対立が深まる両国関係を改善するため、ともに取り組んでいくべきだという考えを示しました。
大阪府と大阪市の行政の在り方などが争点となった大阪府知事選挙と大阪市長選挙はきょう投票が行われています。
午前１１時現在の投票率は２つの選挙が同時に行われた４年前をいずれも下回っています。
任期満了に伴う大阪府知事選挙と大阪市長選挙はともに大阪維新の会の候補、自民党が推薦し民主党と共産党が支援する候補、それに政党の支援を受けない候補が争う構図となりました。
大阪ではことし５月に大阪維新の会が実現を目指しているいわゆる大阪都構想が住民投票で否決されたあとも、大阪維新の会と、自民党などの対立が続いていて選挙戦では、大阪市と大阪府の行政の在り方や経済政策などを巡って論戦が展開されました。
投票は午前７時から一斉に始まり、選挙管理委員会によりますと午前１１時現在の投票率は、府知事選挙が１０．２０％で、４年前に比べて１．７７ポイント低くなっています。
また市長選挙は１０．１１％で、府知事選挙と同時に行われた４年前に比べて２．６２ポイント低くなっているほか、ことし５月に行われた大阪都構想を巡る住民投票と比べると４．０４ポイント低くなっています。
一方、きのうまでに期日前投票を済ませた人は、府知事選挙では７３万１６１２人で４年前に比べて、２１％余り多くなっているほか、市長選挙では、２７万４３９２人で４年前に比べて１５％余り多くなっています。
投票は、午後８時に締め切られ、即日開票されます。
次です。
アフリカ西部マリの首都にある高級ホテルに武装したグループが立てこもって、宿泊客など１９人が死亡した事件で、マリの治安当局は、過激派組織ＩＳイスラミックステートによるパリの同時テロ事件などを受けて、アルカイダ系などほかの過激派組織が活動を活発化させるおそれもあるとして警戒を強めています。
外国人宿泊客など１９人が死亡した今回の事件では、国際テロ組織アルカイダとつながりのある武装組織ムラビトゥンが、別のアルカイダ系組織とともに、作戦を実行したと犯行を認める声明を出しています。
マリの治安当局は現場で死亡した武装グループの２人のほか、少なくとも３人が関わっているとみて捜査するとともにこの武装組織とほかの組織とのつながりなど事件の背景を調べています。
過激派組織ＩＳがパリの同時テロ事件など、テロを繰り返す中アルカイダ系の組織が、相対的に存在感を失うことに焦りを募らせているのではないかという見方も出ていて、治安当局はアルカイダ系など、ほかの過激派組織が活動を活発化させるおそれもあるとして警戒を強めています。
東日本大震災の大津波が国内最大級の防潮堤を乗り越え大きな被害が出た岩手県宮古市の田老地区で、津波で住宅を失った人たちが移り住む高台の団地の区画整備が完了しきょう、まちびらき式が開かれました。
東日本大震災で、１８１人が犠牲になった岩手県宮古市の田老地区。
まちびらき式には、仮設住宅に暮らしている人などおよそ３００人が出席しました。
田老地区では大津波が国内最大級の防潮堤を乗り越え住宅を失った人たちが、高台に移り住む事業が進められてきました。
住宅団地のために造成された高台には、２５ｈａ余りの土地に１６１の区画の整備が完了しおよそ２０戸の建設が始まっています。
ここで、先ほど入ってきたニュースをお伝えします。
群馬県警察本部の安中警察署などによりますと、きょう午前１１時ごろ群馬県安中市に赤いヘリが墜落したようだと警察や消防に通報が入り現場に向かい、確認しています。
きょう午前１１時前、群馬県安中市松井田町原で、上信越自動車道の横川サービスエリアの北側に赤い機体のヘリコプターが墜落したようだと高速道路を走っていた車などから通報が数件、寄せられました。
警察によりますとヘリに乗っていた２人がけがをしているということで、警察と消防が情報の収集にあたっています。
繰り返します。
群馬県警察本部の安中警察署などによりますときょう午前１１時ごろ、群馬県安中市に赤いヘリが墜落したようだと警察や消防に通報が入り現場に向かい確認しています。
2015/11/22(日) 12:00〜12:15
ＮＨＫ総合１・神戸
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ニュース／報道 – 定時・総合
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