プロ野球:高橋由伸監督が就任会見「覚悟持ってまい進」
毎日新聞 2015年10月26日 19時39分(最終更新 10月26日 21時08分)
来季からプロ野球・巨人を指揮することが決まった高橋由伸新監督(40)の就任記者会見が26日、東京都内のホテルで行われた。高橋監督は「自分らしさも出しながら、不安もあるが覚悟を持ってまい進したい」と決意を語った。3年契約で、背番号は現役時代と同じ「24」に決まった。
監督就任の要請を受諾することで、18年間の現役生活に終止符を打つことになった。高橋監督は「(ここ数年は)いつ引退してもいいという覚悟で続けてきたが、どこで線を引けばいいのかという迷いもあった」と複雑な心境を吐露しながらも、監督就任を要請されて「(迷いを)振り切る意味で、僕にとって大きな出来事、決断のきっかけになった」と説明した。
今季は、チーム打率がリーグ最低にとどまった貧打も響き、4年ぶりに優勝を逃した。高橋監督は打者では阿部、長野、坂本、投手では菅野、内海の名前を挙げ、「このあたりが中心にならないと強いチームにはならない」と強調。チームでは所属3投手の野球賭博関与が明らかになったばかりとあって「グラウンド内外で一社会人として規律のある集団でないといけない」と力を込めた。
記者会見に同席した白石興二郎オーナーは原辰徳前監督(57)の野球の継承を望みつつも、「継承するだけでなく、高橋流のチームの作り方がある。必要な時間を考慮しながら新監督が思う存分、指揮できる環境作りをしたい」と全面支援を約束。長嶋茂雄元監督は球団を通じ、「己を捨て、チームのために立派な決断を下してくれた。若い目線、新しい視線でチームをとらえ直してほしい」とコメントした。
また、球団は原前監督が来年元日付で球団特別顧問に就任すると発表した。【平本泰章、中村有花】