(伊達)どうも!未来塾応援団長のサンドウィッチマンです。
(「あまちゃん」テーマ曲)
(富澤)チャラララニャ〜。
どうも!ノリノリですけども。
ねえ。
今月の講師はあまちゃんのテーマソングを作った音楽家の大友良英さんですね。
そうなんですね。
これまで塾生たちは大友さんゆかりの福島市でアンサンブルの力を学んできました。
それで今回は?まずこちらをお聞きください。
どこの工事現場にたたき込むの?工事現場じゃないんですよ。
違うの?はい。
福島から実に3,700キロです。
ベトナムのハノイが今回の未来塾の現場です。
ベトナム。
ダムでも作るのかね?だから工事現場じゃないんですよ。
ベトナムで大友さんが芸術監督を務める音楽イベントが開かれてそれに参加するためにやって来たんでしょ。
そうですよ。
前回の予告で聞いたよ。
分かってんじゃねえか。
さあベトナムに着いた塾生を驚かせたのはこの風景なんですね。
何これ!?スクーターの東京マラソン?ベトナムなんですけどねここはね。
すごいでしょこれ。
バイク王国なんですねベトナムはね。
そうなんだ。
なんと一家に3〜4台バイクがあると。
ふ〜ん。
さらに50cc未満は免許もいらないんですって。
でも文化も違う言葉も通じないとこで未来塾は成立するのか?あっいいですね鋭いですね。
やはり問題が発生するんです。
それは見てのお楽しみです。
「アンサンブルのチカラ」ベトナム編。
(2人)スタートです!やって来ましたベトナムの首都ハノイ。
千年の歴史を誇る町です。
東京福島に続いてここハノイでも講師の大友良英さんは先乗りして塾生を待ち構えています。
(大友)ようこそ。
めっちゃ暑い。
よろしく〜。
大友さんは国際交流基金の依頼を受け1年前からアジア各国で芸術監督として音楽イベントを行ってきました。
ベトナムでは初となる今回の音楽イベント。
塾生たちがやって来たのは開催の3日前です。
すぐに始めないといけない事があります。
みんな超早起きして来てるんでしょ。
ここで登場したのは日本語を学ぶベトナムの大学生たち21人。
大友さんの呼びかけに応えての参加です。
まずは6つのチームに分かれます。
チームの構成は未来塾の塾生1人と3〜4人のベトナムの学生。
大友さんからいつものようにミッションが無茶ぶりされます。
各チームで動いてもらいます。
このチームで。
それ以外に…という事で大友さんが見本として見せたのはお手製の太鼓。
プラスチックのたらいに竹の棒を取り付けました。
(楽器の音)トントントントン。
いろいろ工夫ができる。
(楽器の音)みたいな感じでいろいろ考えてください。
え〜という感じでなんか考えて。
大友さんのざっくりした指示を受け各チームひとまず町へ出ます。
(牧野)あ〜あるある。
金属の。
楽器となる素材探しです。
やって来たのはペットフードから墓石まで何でもそろうベトナム最大級の専門店街。
(早川)渡るの怖いです。
道を渡るのも命懸け。
ベトナムの学生は日本語を勉強しているとはいってもほとんどはまだ片言。
2個…2個買う?2個?
(牧野)面白〜い。
鍋。
これとこれで…。
(蓋の音)
(牧野)どっちも付いてきちゃう。
それぞれのチームが商店街で七転八倒している頃大友さんも町へ。
と思ったらジュース!?あの…大好物のドラゴンフルーツのジュースです。
日本だったらいくらするか分かんないよね。
何とものんきな講師に見えますが学生同士で楽器作りをさせるのにはちゃんと深い狙いがあるんです。
音楽もきっと出だしの頃はもしかしたら持ってる食器をたたくとかそんなところから始まったと思うのでたぶん最初から用意されてるものであるレベルに到達するっていうのが今の近代現代だと思うんですけども一度もう一回最初の頃に帰ってみるみたいな事でもあるような気もしてます。
それを一緒にやるとこうやってコミュニケーションもできるのでいいんじゃないかなと思ってます。
はい。
突然ですがここで大友さんが作曲した「あまちゃん」のテーマ曲をライブバージョンでお聴きください。
(楽器の音)ピャ〜。
この「ピャ〜」という音どんな楽器かと思ったら…。
(楽器の音)ピャ〜。
大友さんの指示で「ミ」の音をちょっと変えて吹いています。
続いてこの音も気になるでしょ。
(楽器の音)チッチキチンチン…。
これはチャンチキ。
阿波踊りなどで使われる日本の伝統楽器です。
常識にとらわれずさまざまな音を生かしアンサンブルさせる。
そんな大友さんだからこそ音楽交流の芸術監督に抜てきされたんです。
(楽器の音)ベトナムでも大友さんは地元のアーティストと協力して独創的な楽器を作りました。
その名も…ブリキの箱をバイオリンの弦で弾きます。
大友さんもちゃんと仕事しているんです。
再び6つのチームが楽器となる素材を探す商店街。
女子4人のこちらのチームに密着してみましょう。
美術大学に通う西永怜央菜さん。
作りたい楽器のイメージを得意のイラストで共有しています。
ベトナム語はもちろん英語も苦手な西永さんの苦肉の策です。
この楽器のアイデアはメンバーの1人グエン・ハインさんが出しました。
(スタッフ)どうやって思いついた?
(スタッフ)電気スタンド?
(グエン)はい。
それで…電気スタンドのかさの部分に金属の何かをぶら下げお互いにぶつける事で音を出します。
でもぶら下げる物を巡ってグエンさんと西永さんは少し違うイメージを持っている事が分かってきました。
(西永)100名ぐらいでやるから消されちゃうかも。
西永さんはもっと大きな音が出る物を提案します。
(金属音)チーン。
(西永)これは?これ欲しいこれ。
これ買いたいです。
(西永)いや固定すればたぶんやり方しだいで重いけど1個大きな音出るのあれば。
すれ違う意見。
やり取りを繰り返すうち根本的な思い違いが発覚します。
どれぐらいの大きさで考えてますか?
(西永)えっ!?マジで?私こんぐらい。
えっ!?こんぐらいで考えてた。
そもそもイメージしていた楽器の大きさが全く違っていたんです。
何だか気まずい雰囲気。
買い物を中断してひとまず遅いランチにする事にしました。
ベトナム語で楽しそうに話す3人の輪の中に西永さん入っていけません。
「泣きっ面に蜂」が襲います。
西永さんの様子を見かねたメンバー。
(チウ)はい。
あっありがとう。
ごめん。
救いの手を差し伸べてくれました。
さあ気を取り直して買い物再開。
3日後の音楽イベントに向けて1チーム当たり20個の楽器を作らなければいけません。
泣いている暇はありません。
グエンさんが手に取ったのは工具の六角レンチ。
(金属音)チンチンチンチンチンチン…。
西永さんはもっと大きな物を想定していたのですがここは言葉をのむ事にしました。
(西永)そうだね。
やっぱりあ〜…他のチームでは着々と楽器作りが進んでいます。
それぞれに町で楽器の素材となるユニークな物を集めてきました。
このチームはペットボトルに切ったゴム風船をかぶせています。
これはベトナムのスポーツ観戦でよく使われる楽器をアレンジしたもの。
話し合いの中でアイデアが生まれました。
(菊地)吹いてみて。
(楽器の音)プ〜プ〜。
(楽器の音)プ〜。
一緒に楽しいとかあと何だろう…こんなの出来たっていう…一方西永さんは1人で楽器作りを始めました。
その様子に気づいたグエンさんが笑顔で近づいてきました。
(グエン)あっいいかも。
相変わらず言葉は通じないようですが時間は待ってくれないので作業を進めます。
一緒に作業をするうちに少しずつ気持ちが近づいてきました。
個性を持った一人一人の音を合わせる事で美しく響くアンサンブル。
その響きが西永さんとグエンさんにも聞こえたかもしれません。
本番に向け大友さんやイベントのディレクターたちが楽器の最終チェックをします。
ダメ出しはせずより良くする方法を探ります。
ベトナムのかさに弦みたいなのを張って…。
平石チームが作ってきたのはベトナムのかさに鈴を付けた楽器。
たぶん聞こえなくなっちゃうと思う。
静か〜に室内で演奏するならいいけど外だと難しいと思うので。
音を大きくするためにかさの中にアルミキャップを入れてみる事にしました。
(楽器の音)シャンシャンシャンシャン…。
こういうの作ろうみたいなのを…。
続いては菊地チーム。
(アイコ)これは…。
(楽器の音)プ〜。
大きい声の…。
はいはい。
ペットボトル…。
(楽器の音)プ〜プププ。
はぁ!これはこのままでOK。
続いて西永チーム。
力を合わせて間に合わせました。
きたきたきた。
電気スタンドをイメージしたはずがくらげのようだと言われる始末。
でも大切なのは音。
楽器ですから。
(楽器の音)カランカラン…。
「いい音」の評価頂きました!6チームの3日間に及ぶ頑張りで個性ある手作り楽器がそろいました。
この楽器で音楽イベントに臨みます。
大友さんが楽器作りの知識の全くない若者たちに具体的な指示も与えず挑戦させたのには訳があります。
大きな災害が4年前にありました。
そこからまだ立ち直ってるような立ち直ってないようなまだまだ道半ばです。
その中で……と思ってます。
だから先生が答えを出すんじゃなくて自分たちで答えを探るっていうふうにしていければいいなと思ってこういう授業しました。
誰かが与えてくれた音を出すんじゃなくて自分で考えて音を出していくっていうワークショップだったと思います。
泣けてくるわ〜。
・「涙の数だけ強くなれるよ」始まってるぞお前。
始まってるから歌ってるんだよ。
どうなる事かと思ったけどあの金具いい音出してましたね。
「金具」って言わないでよ。
手作りの楽器だからね。
さあ次回は音楽イベント本番だね。
はい。
音楽イベントで使われる手作りの楽器の一部を紹介しましょう。
こちらは竹をビーサンで思いっきりたたいて音を出す。
その名も…いいですね「ひっぱ竹」。
さあ続いてこちら。
いらなくなったホースを丸めてホルンのように鳴らすその名も…本当そんな名前なの?今俺が考えたの。
何なんだよお前!どんな音も楽しくしてしまう大友流アンサンブル最終回です。
(2人)お楽しみに!
(一同)「東北発☆未来塾」!2015/11/21(土) 11:20〜11:40
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾 大友良英 音遊び塾 INベトナム「手作り楽器をなめんなよ」[解][字][再]
「あまちゃん」の作曲家・大友良英さんが芸術監督を務めるイベントがベトナムで開かれる。招かれた塾生たち、到着直後にミッションをムチャ振りされる…サンドウィッチマン
詳細情報
番組内容
ドラマ「あまちゃん」のテーマを作曲した音楽家の大友良英さんが講師。大友さんは、1年前からアジア各国で、芸術監督として音楽イベントを開いている。今回、初開催となるベトナムの首都ハノイに、6人の塾生を招待した。到着直後、大友さんが出したミッションは、「様々な楽器を100個以上作れ!」それもベトナムの学生と組んで、意見交換しながら…。塾生たちは言葉の壁にぶつかる!MC:サンドウィッチマン 語り:吉本実憂
出演者
【出演】作曲家…大友良英,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂
ジャンル :
バラエティ – 音楽バラエティ
音楽 – 民族音楽・ワールドミュージック
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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