小さな旅 シリーズ山の歌 秋「赤いうさぎに誘われて〜福井・石川 赤兎山〜」 2015.11.21


(テーマ音楽)
福井と石川の県境にある赤兎山。
標高は1,629m

丸みを帯びたりょう線がうさぎを思わせる事からこの名が付けられたと言われています。
山肌が紅葉に染まる秋赤いうさぎに会いに行きました
10月中旬山では木々が色づき始めていました
ああ高いところはやっぱり紅葉がきれいですね。
ああ色が少し緑がかったり赤かったり。
これもきれいだなぁ。
地元では紅葉の名所と名高い赤兎山の周辺。
大勢の登山客や行楽客が訪れていました
迎えてくれたのは黄色く色づいたブナの林です

ブナ林を抜けて開けた場所に出ました
たくさん人がいますね。
おっカメラマンの皆さんが。
この辺りはいいポイントなのかな?うわ〜きれい。
カメラを構える大勢の登山客
その先には…
静かなみなもに映る見事な紅葉

モミジやカエデの赤にブナの黄色。
輝くばかりの彩りです
みなもにほんとに鏡みたいに映るのってほんとになかなか見れないと思うんで。
ええ来てよかったです。
これで友達に自慢できます。
行ってきたぞと。
(シャッター音)
ひときわ熱心にシャッターを切る人がいました
(シャッター音)今この紅葉が…写されてるみたいですけれども。
今日はきれいですよね。
きれい。
今日はいいですか?いいですね。
福井市から来た…
20年以上前からここで紅葉を撮り続けています
夜明け前に家を出て朝7時過ぎからカメラを構えます
お気に入りの一枚を見せてもらいました
晴れ渡った空に山肌を覆う雪。
そして色づいた木々。
さまざまな色彩が収められています
光の加減や風の強さによって刻々と変わる風景に近藤さんは魅せられています
あそこのモミジがきれいだけど一瞬風が止まるとか横が曇ってあそこだけ日が当たってるとかそんな時が来たらうれしいですよね。
どれだけいても飽きがきませんわね。
飽きない?飽きないですよねここは。

刈込池を後に進んでいくと…
見えてきたのは…
紅葉を見に来たお客さんが立ち寄っていました
いらっしゃいませ。
大人2人。
65歳以上100円安くなってるんですけど。
私65歳。
免許証持ってます。
いいですよ自己申告で。
やっぱりさこの時期になって刈込池っちゅうとここへ帰りにお風呂へ入るのが楽しみで来ました。
ありがとうございます。
紅葉を楽しんだあとは温泉で一休み。
地元の人たちの秋の楽しみになっています

湯の花浮かぶ山のいで湯です

明治の中頃から続くという鳩ヶ湯。
山歩きの疲れがとれると評判のお湯そして山の幸を生かした料理が人気を集めていました。
しかし2年前経営者が突然亡くなります。
後を継ぐ人が決まらず一時は廃業の危機に追い込まれました
その話を聞きつけたのが静岡で日本料理店を営む…
もともと山好きだった2人は山里の温泉を支えようと店を休業してやって来たのです
今年9月鳩ヶ湯が再開。
中澤さんは人気メニューも復活させました
沢の水で締めたそば。
麓で取れたそば粉を使っています
おろしそばのお客様。
はいはい。
あ〜っとすごいですね。
おろしそば。
へぇ〜。
召し上がって下さい。
はいありがとうございます。
昔ながらの田舎そば。
地元の味を研究して作り上げました
そばの香りがいいですね。
山来たあとは温泉すごい楽しみにしてるのでよかったです。
復活させてもらった事はとってもすばらしい。
私地元の人間福井の人間なんですけどもうれしい事だなと思います。
中澤さん夫婦は地元の人たちの温かい言葉を胸にこの温泉を守ろうという思いを強くしています
皆さんにこんなに喜んでもらえるとは思わなかった。
「待ってました」って。
電話も来るし手紙も来るしお祝い持って来るんですよ。
もう感動しちゃいました。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
食べました?お嬢ちゃんも。
ありがとね。
伝統の湯にぬくもりがよみがえります

穏やかな日ざしの中頂を目指して歩みを進めます
ここで休憩。
もうちょっと上がってもうちょっと行って。
ここ?もっともっとず〜っと行って。
なだらかな山道。
子供連れの登山客も多く見かけました

標高が上がるにつれ木々は鮮やかに染まっていきました
色とりどりの…
真っ赤な実をつけた…
にぎやかな声が聞こえてきました
こんにちは。
ご家族…あれ?こんにちは。
いくついくつ?何年生?2年生。
麓に住む…
親子3世代での登山です
顔洗う?うん。
もっと!おいしい?おいしい。
源次郎くんは8歳。
1歳の頃から源之さんに背負われて赤兎山に登っていました
源之さん自身幼い頃から両親に連れられこの山に来ていたと言います
今源次郎くんに山の自然を教えています
ほらブナの実。
あら〜かわいい。
いっぱいあるわブナの実。
いっぱいある。
見つけたのはブナの実
(悦子)こんなにちっちゃいでよっぽどたくさん食べなおなかいっぱいにならんわ。
こんなちっちゃいのが大木になるんや。
母の悦子さんも…
(悦子)朴葉味噌朴葉飯…。
(源之)源次郎の顔と…でっかいよね。
(悦子)あれで朴葉飯作ろう。
この地域で料理によく使われるホオノキの葉です
親から子へ。
豊かな山の恵みを伝えます
頂上の手前に現れた急な上り
(悦子)源ちゃん登れるか?登れるよ。
当たり前。
(悦子)おばあちゃんはちょっと無理だな。
おばあちゃん。
よいしょ!わ〜すごい!よいしょ。
以前はすぐにおんぶをせがんだ源次郎くん。
すっかりたくましくなりました
よいしょ。
ありがとう。
ああ登りきれた。
ありがとう。

栃木さん一家が登り始めて1時間半。
いよいよ頂上が近づいてきました

私も到着です
おお〜。
山頂ですか。
こんにちは〜。
おお〜。
山頂から見えるのは福井から石川岐阜へと続く両白山地の山々。
日本百名山の一つ荒島岳の姿も
山頂のすぐ下に広がる赤兎平に向かいました
おお〜風もいいし景色もいい…。
紅葉に包まれて丸みを帯びたりょう線

ようやく出会えた赤いうさぎです

源之さん源次郎くんに見せたいものがありました
源次郎分かる?あれ。
どこ?あれ分かる?あれね。
何?白山やな。
目の前に連なる勇壮な白山連峰

源之さんが幼い頃から心に刻んできた風景です
やっぱり人それぞれみんな地元の山っていうかふるさとの山を持っていると思うんですねみんなそれぞれ。
こういった景色とかこういうふるさとの山々のよさを子供に伝えていきたいなあと思って。
ふるさとを愛する気持ちを心を育てていってほしいなと思います。
時を超え受け継がれてゆく彩りの山です

(テーマ音楽)
(テーマ音楽)2015/11/21(土) 05:15〜05:40
NHK総合1・神戸
小さな旅 シリーズ山の歌 秋「赤いうさぎに誘われて〜福井・石川 赤兎山〜」[字]

福井県と石川県にまたがる標高1629mの赤兎山(あかうさぎやま)。紅葉の名所として人気が高く、家族で気軽に登れる山として親しまれてきた。錦秋の赤兎山を訪ねる旅

詳細情報
番組内容
福井県と石川県にまたがる標高1629mの赤兎山(あかうさぎやま)。うさぎの背を連想させる丸みを帯びた山の形が、この名の由来とされています。紅葉の季節、山は赤く色づき、その名の通り「赤いうさぎ」のような姿を現します。紅葉の名所として知られるこの山は、ハイキング気分でやってくる家族連れや、水面に映る紅葉に魅せられた写真愛好家などでにぎわいます。「赤いうさぎ」に会いに来る人たちに出会う旅です。
出演者
【語り】長野亮

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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