米国発『李舜臣』漫画、韓国語版出版へ

19日に韓国語版を出版、作者のオンリ・コンパン氏
ドラマで初めて李舜臣を知り、民族のため献身した英雄に引かれる
「23戦全勝の業績、米国の読者は『フィクション』という」

米国発『李舜臣』漫画、韓国語版出版へ

 「李舜臣(イ・スンシン)は、アイアンマンやスパイダーマンとは比較にならない本物のヒーロー。何といっても、実在の人物ではないか」

 碧眼(へきがん)の米国人漫画家の口から、忠武公・李舜臣への賛辞が次々と出てきた。「敵は圧倒的で、味方は支離滅裂。並みの将軍なら朝に目を覚ますことすら怖がるような状況でも、李舜臣は落ち着いて勝利の戦略を構想し、一つ一つ実践に移した。李舜臣将軍が23回の戦いでただの一度も負けなかったという話をすると、米国の読者は『フィクション』という。それほど信じ難い業績を残した」

 この漫画家、オンリ・コンパン氏(32)は、李舜臣の信じ難い業績を作品にした。米国で約4万5000部も売れたコンパン氏の漫画『李舜臣』の第1部「戦士、そして守護者」が、19日に韓国で翻訳出版された。発売に合わせて韓国を訪れたコンパン氏と、18日に対面した。コンパン氏は「李舜臣の子孫に当たる韓国人に助けてもらったおかげで、本を出すことができた」という言葉でインタビューをスタートさせた。

 コンパン氏の『李舜臣』は昨年、韓国での出版が一度白紙になっていた。コンパン氏は「出版社の方で、作中の性的・暴力的描写が韓国の感情に合わないと判断したようだ」と語った。コンパン氏は、後援金の募集サイトを通して韓国の読者に直接支援を要請した。「私の作品を見れば分かるが、李舜臣をおとしめようという意図は1%もない。李舜臣は戦争の英雄だ。李舜臣の物語を描きながら、血なまぐささを取り除くことはできないと思った」

権承俊(クォン・スンジュン)文化部記者
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