ABUデジスタ・ティーンズ2015 国内大会「日本代表の栄冠は誰の手に」 2015.11.21


今映像制作を志すアジアの若者たちが目標にするある映像フェスティバルがあります。
それが…。
ABUアジア太平洋放送連合の共同プロジェクトとしてアジア各国の若者たちが腕を競う国際映像コンテストです。
アジア各国を代表する若者たちが共通のテーマで映像作品を制作。
その中から…大会がスタートしたのは2010年。
これまで出場したのはアジア12か国から168名。
日本代表もこれまで8組24名が出場。
この大会で切磋琢磨し後のクリエイターへの道につながっていきました。
そんなOBが働いていると聞いてやって来たのがこちらの会社。
話題のCG映画を続々と生み出しているプロダクションです。
こちらでCGデザイナーとして働くのが2年前番組に参加した久目健人君。
番組でハイクオリティーなCG映像を実現し注目を集めました。
続いてのOBは5年前の大会に出場した福田亨君。
大会では温かみのあるタッチでユーモアあふれるアニメーションを作り上げ注目されました。
現在は…デザイン会社に勤務する傍ら展覧会を開催し活動の場を広げています。
そして今日は今年の…予選を勝ち抜いた3組はプロの指導を受けながら一夏をかけて映像制作に挑戦。
しかし!いざ撮影を始めると…。
(清水)女の子が見てたら女の子が…若者たちの熱い思いが衝突!果たしてこの3組の中から…さあ始まりました「ABUデジスタ・ティーンズ2015」。
日本代表が今日決まります!よろしくお願いします!違いますよ。
私も驚きました。
その代表の座をかけて作品を発表するチャレンジャーの皆さんがこちらです!おお〜!
(拍手)元気いいですね。
こう見ててここまで来た自信とこのあと起こるこの結果に対する緊張感みたいのがグーッと詰まってるというか。
わ〜もう…もういじりがいのある!楽しみですよ。
今回日本代表を選ぶのは映像に精通したこちらの4人の審査員。
今日の審査のポイントとかはありますか?やっぱり感動って「感じて動く」って書くと思うんですけど心がこうすごく動かされるかどうかって事かな。
ヒャダインさん音楽クリエイターですけど。
そうですね。
音楽ですね。
今回どういった目線で?やっぱり音楽も映像も同じ表現という意味では全く一緒だと思っているので同じフィールドとして考えたいなと思っておりますね。
ではここでチャレンジャーがどのように選ばれたのか…ワークショップを開催。
小学5年生から大学生まで全国から100人を超える若者が集結!この中から…選ぶのは3名のトップクリエイター。
番組では「メンター」と呼び自らが見いだしたチャレンジャーの作品指導を行ってもらいます。
まずは…教えてくれるメンターは…アジアで大ヒットしハリウッド版も制作されたジャパニーズホラーの傑作「呪怨」を手がけたホラー映画の奇才です。
清水監督のワークショップの…参加者はオリジナルのシナリオでショートドラマを制作。
撮影から編集まで自分たちで行いました。
そんな中清水監督が目を付けたのが岩澤侑葵君率いる3人組。
作ったのは触ったものの温度が分かる特殊能力を持った男の話。
ユニークな設定と胸キュンストーリーが高く評価されました。
続いては…メンターは…江戸時代の浮世絵師飾北斎の娘を主人公とした長編アニメで話題の人気監督です。
ワークショップの…参加者は考えたアイデアを鉛筆で一コマずつ描いてアニメーションを作りました。
そんな中原監督が注目したのが二見美穂さん。
風で飛ばされる主人公を生き生きと描き高く評価されました。
最後は…メンターは…リアルな質感のCGでCMや映画で活躍する第一人者です。
ワークショップの…参加者は林田さんのアドバイスを受けながらCGならではの個性あふれる架空の「かかし」を制作。
そんな中林田さんが注目したのがこちらの3人組。
地球を守るかかしという壮大な発想の作品を作りました。
こうして…国際大会を目指して作品を作ります!ところが思いも寄らぬ出来事が…。
メンターの林田さんが…「ABUデジスタ・ティーンズ」の第1回目の放送からメンターを務め計5回のワークショップを指導して頂いた林田さん。
150名を超える若者たちに3DCGの魅力を伝えCG作りの熱い思いは卒業生たちに受け継がれています。
林田さんありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
その後3DCGコースの指導を引き継いだのが…VFXスーパーバイザーとして話題の映画を手がけるクリエイターです。
村上さんはかつて林田さんのもとで働きCG制作の腕を磨いた愛弟子。
林田さんへのある思いからチャレンジャーの指導を引き受けました。
そして選ばれた3組が…テーマ「Happiness」で1分30秒の作品を作ります。
果たしてどんな作品が生まれるのか?それでは早速チャレンジャーの制作の模様を見てみましょう。
まずはアニメーションコース。
チームMONJAはワークショップで選ばれた二見さんが友人2人を誘って結成したグループ。
リーダーの二見さんは大のアニメ好き。
キャラクターを滑らかに生き生きと動かすのが持ち味です。
早速テーマの「Happiness」から考えたアイデアをメンターの原監督に見てもらいます。
用意したのは3つのプラン。
まずは…そして雪国に訪れる春を描いて幸せを表現するプランです。
このアイデアに原監督の反応は?季節の移り変わりを描くアイデアは見応えがあると原監督も絶賛です。
ところが二見さん…。
原監督に背中を押されこのアイデアでいく事に。
早速3人は集まって春の訪れをどのように表現するかアイデアを練ります。
いいねいいね。
完成したストーリーがこちら。
舞台は昔々のある雪国。
ある日のことリスが上空を見上げると強烈な日ざしが照りつけます。
すると風が吹き抜けるように雪が一斉に解けだし春一色になるというもの。
ストーリーが決まったところで3人が向かったのは古民家が展示されている施設。
実はメンバーの中には雪国出身者が一人もいません。
そこで雪国の家の造りを調べにやって来たんです。
作品のヒント見つかったようです。
監督兼背景担当の二見さん。
撮影した写真を参考に画像ソフトで背景を描いていきます。
目指したのは細かくリアルな描写。
モノトーンにする事で閉ざされた雪国のイメージを強調しました。
神谷さんと中村さんは動画を担当。
まず描くのは雪に埋もれた…中村さんは植物を担当。
画面に描かれた雪の画像を少しずつ消して草花を描き足していきます。
神谷さんはかさ地蔵を担当。
風を受けた「かさ」と前掛けの動きを細かく描写します。
さあ動きはどうでしょう?風が吹きました!一方監督の二見さんちょっと悩んでいるようです。
悩んでいたのは作品の見せ場。
動きをテストしてみますが何だか機械的で味わいがありません。
そこで考えたのがこちら。
自撮り棒を使ってカメラを木の中にくぐらせその様子を撮影して動きの研究です。
おっいいね。
いいね。
発見した葉っぱの見え方をもとにぼかしを入れるなどアニメーションに変化をつけました。
制作開始から5週間。
ほぼ出来上がりの作品を原監督に見てもらいます。
指摘されたのは春を迎えて人々が喜ぶシーン。
脇役として考えていた人間の描写の甘さを指摘されました。
原監督から大事な事を指摘された3人。
再び気を引き締め作品作りに励みました。
すごいですね。
とにかくこだわりにこだわったこの作品。
葉っぱに対するね思いというかものすごいこだわってて。
そうですね。
相手側を撮るって。
葉っぱのシーンは中村さんが全部描いてくれたんですけど。
計100枚ぐらい。
100枚!葉っぱ描いたの?そうなんです。
(二見)2週間ずっと向き合って描いてくれたんです。
ここでMONJAが制作する上で重要だったというものが登場。
それがこの…表の左側には3人の一日のスケジュールを色分け。
神谷さん北海道に行ってますもんね。
これは何ですか?北海道旅行っていうのは視察ですか?
(神谷)もちろんそうです!はい。
この時期は別に…僕北海道出身ですから。
そしてもう一つ用意したのが作業分担表。
それぞれのカットごとに担当者を表記。
リス花花びらなど描くモチーフを細かく分けてあります。
更に左端に「鬼」という文字が…。
「鬼」とか「小鬼」とか書いてありますけどね。
「鬼」が難しいと。
一番大変だっていうので監督にも言われたんですけど一番大変なシーンは一番最初に余力がある時に描くべきだっていう。
体力が残ってる時に。
後回しにすると取り返しがつかなくなると思ったんで。
例えばシーンが最後の方だとしてもそれを先の方にやった方がいいよと。
どうしてもやっぱり時間に追われて手を抜いちゃったりする事もある。
それではMONJAの完成作品を見てみましょう!
(拍手)いやすばらしいじゃないですか!どうですか?見て。
冬のさみしさというかねつらさからこの春に対する期待感みたいなのはものすごい感じましたけど。
かなりレベル高かったですよ。
葉っぱのシーンとかもすごかったですよね。
すごいですね。
リアルで。
ピントが合ってないところがあったりとか。
今回この作品には「Happiness」を伝えるためのこだわりのシーンがあるそうなんですよ。
ね?二見さん。
ラストのシーンとして桜のシーンがあると思うんですけどそこの桜が咲くっていうシーンはフルアニメーションで描いていて1秒24コマあるのがアニメーションなんですけどその24枚全く違う絵で描いているっていう。
ちょっと監督すごい事要求しましたね今回。
僕が要求したんじゃなくて彼女たちがそれをやりたいと。
みんな穏やかな感じの子たちなんだけど根性のある子たちなんだなと思って。
審査員の皆さんに聞いてみましょう。
大宮さん。
3つテーマがあったじゃないですか。
その中で私はやっぱりこの春を待つっていうのを見たいなと思って見てたんですけど。
すごくその時点ですごい見たいなと思って。
こんなに高まって見て大丈夫かなと思ったんですよ。
こんな期待させてね。
ハードル上げて。
そうそうそう。
思ったんですけど「Happiness」は人間の感情なんだよって。
あれがちゃんと全部生かされてるなって見終わって思ったんですよね。
全編を通してすごく温かい気持ちに…。
若い人たちってついつい足し算足し算になってしまうところがあると思うんですけどものすごい引き算が上手だなというイメージがあって。
BGMも冬の部分はピアノ一本でしかも和音があんまりなくて最近の若い人すごいですね。
大人が作ったような作品になってると。
大人が作ったようなんですけど春の花が咲く部分とかの花とか草の表現って若さが出ててすごくチャーミングな色だったりとかしててそこら辺のさじ加減がなんかお上手だなぁと。
すごい評価ですよ。
いいですねぇ。
は〜いABUBUで〜す!番組ホームページで公開されている「風のおくりもの」にはこんな感想が寄せられました!他にもたくさん頂いています!ありがとうございました!続いてのチームにまいりましょう。
実写コースのチャレンジャーは清水監督に指導を受けた男子3人組。
メンバーは美術大学の…彼らにはある共通点があります。
最年長で監督の岩澤君は美少女写真を得意とする…助監督の口君は年に200本は見るという…もう一人の助監督上妻君は自他ともに認める…チーム名は…そんな3人には今回の作品でどうしてもこだわりたいシチュエーションがありました。
いい場所があると聞いてやって来たのは都内のある高校。
彼らが「Happiness」を描くために作品の設定に選んだのは…
(取材者)憧れるんだ。
作品のアイデアを練ってメンターの清水崇監督に早速見てもらう事に。
3人は作品のキーとなるあるものを準備していました。
主人公は輪ゴム鉄砲の腕だけは誰にも負けない男。
輪ゴムの力である女の子の告白を成功させようと奮闘するお話です。
アイデアは絶賛でしたがここで1つ問題が!そうなんです。
輪ゴムが速すぎて…監督の岩澤君この解決策はどうするんですか?彼らが考えたのは飛んでいる輪ゴムの目線で映像を撮影する事。
げた箱の扉を閉めようと主人公が打った輪ゴムが跳ね返り女の子の手紙に当たってしまう場面を試し撮りしました。
パソコンに取り込みスピードを速くして見てみると…。
とりあえずこれでやってみる事に。
そして迎えた撮影本番の朝。
演技は未経験者ばかりですが出演者として友達が12人も集まってくれました。
制服に着替えた女子たちも登場!助監督口君朝からテンション上がってます!休日の学校を借りましたが撮影できるのはこの日だけ。
日没までに撮り終えなければいけません。
清水監督も様子を見にやって来てくれました。
監督兼カメラマンの岩澤君が機材のセッティングをしている間に助監督の上妻君が出演者のリハーサルを担当します。
清水監督が見守る中まずは告白のシーンからリハーサルスタート。
主人公に続いて告白されるイケメン役の男の子がやって来ます。
このあとげた箱の陰から女の子が飛び出す事になっているのですが…。
そのタイミングがなかなかつかめません。
間違えた。
助監督の上妻君出演者に指示が出せません。
すると…。
何度もリハーサルを繰り返し最初のワンカットを撮るのになんと3時間もかかってしまいました。
もうお昼。
出演者もクタクタ。
あ〜。
ところが!休憩か?それとも撮影続行か?結局岩澤監督が押し切り次のカットへ。
清水監督ももう見ていられません。
果たして作品は完成するのか!?う〜ん。
いやいやいや。
ワンシーンに3時間なら分かるんですけどワンカットに3時間はあんまり聞いた事ないかなっていうのと食事問題も絶対ありますよね。
どうなんです?完成はしたんですか?
(岩澤)はい。
何とか。
何とか完成いたしました。
上妻君もガッツポーズしてるけど。
途中で全くてんぱっちゃって機能してなかったというか。
素直な「ごめん」が聞けました。
なかなかあの「ごめん」出てこない。
緊張しました?
(笑い声)いや〜上妻君好きだなこのキャラやっぱ。
口君も最初浮かれてましたねやっぱ。
女子がいっぱいいた時の写真撮った時は。
女の子がかわいかったんでついいってしまったんです。
もうあそこが一番のマックスですか?口君的には。
いや僕は午後からは上妻に代わって進行をやってたので。
ここ入れ替わったんだ。
バトンタッチして。
監督も途中からバンバン入ってもうコードも直すわ助監督みたいな。
(清水)彼ら個性的ですごくいいんですよね。
女の子かわいかったからっていうそういう人間的というかゲスというかね。
その動機って大事ですから。
そういうものをただどうまとめるかっていう力をやっぱり手探りすぎたのでそこはこうしたらいいんだよっていう例を僕がいる間だけでも見せておかないとと。
それではOTAKU侍の完成作品を見てみましょう。
自己紹介から始めよう
僕は半沢十馬
ラバーシューターだ
人にはそれぞれ才能がある。
容姿体力人望。
僕の才能は本物だ。
誰も気付かない。
僕はこの輪ゴムで何でも思いどおりにしてきた
ん!?
(女子生徒)あの…。
あれ?すいません。
そ…そんなつもりじゃ…
(チャイム)
あっこの前…
(鼓動の音)
(男子生徒A)おいナオ!
このままじゃまずい。
僕がどうにかしてやる。
まずは2人を出会わせる。
邪魔者には遠慮してもらおう
(男子生徒B)この手紙君の?
(女子生徒)これもらって下さい!
まあこういうのも…悪くない
(拍手)意外だったな。
徳井さん「意外だったな」と。
恋の邪魔をするという方なのかなって思ったんですけど意外や意外正義の味方。
最後のシーンがちょっと速すぎて。
輪ゴムですか。
輪ゴムのやつがこうなったところのやつが。
分かりづらかったですか?ちょっと分からなかった。
(岩澤)あれは主人公がまず2人を出会わせようとしたんですね。
女の子の持ってる手紙と男の子のイヤホンを落として。
イヤホンを落とす輪ゴムで。
これ2つですよね。
なのに3本ぐらい飛んでるんですよ。
男の子の友達をちょっとこう足止めしようという事でロッカーの上にあったバケツを落として。
あ〜なるほど。
じゃ全部で3発撃ってるってわけですね。
(清水)今全部説明しちゃったけど…すばらしいフォロー。
なるほど!それでは審査員の皆さんに聞いてみましょう。
ヒャダインさんいかがでしたか?僕もねその中2病をこじらせてるもので…僅か1分半の間に4エピソード入ってますよね。
最初カンニングのシーンとその次イケメン王子のシーンとそれから失敗と成功この1分半で4つエピソードを分かるように入れてるのはすごいテクニックですよね。
非常に明確にそのロケーション・ハンティングから役者さんの演技からそこがちゃんとつくれている。
(中谷)この「デジスタ・ティーンズ」だとどうしても実写は1日で編集入れても3日だろっていう感じでちょっとね軽く思われて評価が低くなりがちなんですよね。
でもこの作品はそのなんか若さパワーでこの評価を覆してくれるかもしれないという可能性をね感じましたね。
あら意外といい評価。
番組ホームページで公開されている「ラバーONLYKNOWS」にはこんな感想が寄せられました!どうもありがとうございました!続いてのチームにまいりましょう。
3DCGコースのチャレンジャー…「昆虫を造る蟲」は東京の美術大学で学ぶ3人組。
メンバーは美術大学に通う一方3DCGクリエイターになるのを目指し映像制作に励んでいます。
リーダーの小野君は美術大学の他にCGの専門学校にも通うダブルスクールをしています。
今回はメンバー最年少の小野君が腕利きの先輩2人を誘って優勝を狙います!ところが…。
チームを指導する予定だった…その事実を知ったメンバーは…。
突然の事にショックを隠しきれません。
その1週間後新しいメンターが決定した知らせを受けた3人。
林田さんの後輩でもあるクリエイター村上さんのもとを訪ねます。
早速作品アイデアを見てもらうと…。
考えたのは…林田さんが得意だったフォトリアルなCGで表現します。
ストーリーは巣から出られない女王蜂に子である働き蜂が親孝行をするというもの。
更に試しに作った蜂の巣のデザインを見てもらうと…。
数日後造形担当の戸嶋君と横山さんが向かったのは養蜂場。
本物の蜂の巣を観察します。
更に…。
すご〜い!すごい!すごい!すごい!これはすごい!蜜蜂が作った天然の巣を見る事ができました。
その後横山さんは蜜蜂のデザインを改良。
かわいらしさを出すために腹部や顔のシルエットを丸くし毛を増やします。
ちょっと怖そうだった蜜蜂が…こんなにかわいくなりました。
更に女王蜂には王冠をかぶせデザインに差をつけます。
戸嶋君は蜂の巣を制作。
実際に見た蜂の巣を参考に3DCGで立体的に造形します。
木の穴の中に広がる蜂の巣を作り上げました。
一方…作品の展開の鍵となるストーリーを思いつきインターネット電話で先輩2人に提案します。
飛ぶ事ができずに美しい星空に憧れる女王蜂。
そこで働き蜂がその思いをかなえてあげるというアイデアです。
ところが…。
先輩の意見に反論できずストーリーを決めきれません。
制作開始から4週間。
この日は村上さんに具体的な映像プランを見せアドバイスをもらう約束でしたが…。
ストーリーが固まらないせいで半分近くの映像が埋まっていません。
監督の小野君。
返す言葉が見つかりません。
その翌日心配になった戸嶋君が小野君の自宅を訪ねます。
ストーリー担当の小野君。
働き蜂がどうやって親孝行をするかまだ悩んでいました。
制作期間はあと3週間。
重圧がのしかかります。
しかしそのあとも事態が進展しない状況を憂慮した村上さん。
3人を呼び出しある大事な言葉を伝えました。
熱いメッセージに小野君も覚悟を決めたようです。
その後親孝行をするシーンは働き蜂が花粉を使って巣の中に星空を再現するというアイデアに決定。
最後まで持てる力を振り絞った3人。
一体どんな作品に仕上がったのか?それでは昆虫を造る蟲の完成作品を見てみましょう。

(拍手)すご〜い。
すごいですね。
蜂かわいかったですね。
かわいかった。
子供たちが何ていうんですかこう女王蜂を見てちょっと打ち合わせしてる。
話し合ってるところありましたよね。
あそこら辺の子供がかわいい。
かわいかったです。
この親子愛というか蜜蜂の。
すばらしいですよ。
蜂の演技とか相当難しいんじゃないですか?お尻ひとつ振る演技とかも。
全体の動きがちゃんとしてるからああいう小っちゃい動きもいいなと思えるんですよね。
そういうのが一番基本的な「蜂としてかわいいな」とかそういう動きが表現できずにああいうとこだけこだわってもそれは良くないので。
なるほど。
あと花粉で星空を表現するっていうのがすてきだなと思って。
女性から見てもギュッとくるような…。
良かったなって思いました。
(小野)横山さんが花じゃなくて星である必要があるのかみたいな事を言ってたんですけどそれを受けて星をつくるっていうのを花粉を使ってっていう事で考えたんですけど。
小野君ねぇ制作中戸嶋君に強烈に言われた事がありましたけど。
あの辺はどんな感じで?顔もなんか…。
(徳井)髪形もねちょっと前はそんな髪形してたのよ。
では岡本さん講評をお願いします。
この作品自体のやっぱり売りっていうのがスケール感。
宇宙の広大な空間とそれから巣の中の非常にこう中だけでも小宇宙が広がっている。
そういったところのスケール感がですねものすごくちゃんと表現されていて。
よくよく見てみると常に続いてるような空間をつくってるんですね。
そういう形で空間設計というものも大変よく出来ているというふうに思いました。
あら!ついに。
(大宮)最初「宇宙」って言ったけど…あっ星だっけ?星空。
「それでいいの?」みたいになったじゃないですか。
そのあとにねやっぱり村上さんが林田さんの「言葉は少なかったけどオーラがすごかった」。
あれって思いなんです。
思いがあふれてるというかこう。
「どうしても星空がいいんだ」っていうねなんかそういう…。
ちょっと泣きそうじゃないですか。
もう泣きそうじゃないですか。
いやいやすごいなんかそうだなと思って。
そういう事がクリアされて出来たから思いがあふれて感動したんじゃないかなと思って。
ありがとうございます。
うれしいでしょう?うれしいです。
番組ホームページにはこんな感想が寄せられました!感想を寄せてくれた皆さんありがとうございました!さあいよいよ審査会。
4人の審査員の話し合いで日本代表が決定します!選ばれるのは…?春が訪れる喜びをみずみずしい手書きアニメで描いた「風のおくりもの」か?輪ゴム鉄砲の名人が人知れず活躍する「ラバーONLYKNOWS」か?蜜蜂の親子愛を美しい3DCGで描いた「TheBestGiftforMom」か?果たして…さあそれでは日本代表を発表します。
中谷さん発表をお願いいたします。
「ABUデジスタ・ティーンズ2015」日本代表に選ばれたのは…。
チーム昆虫を造る蟲!おめでとうございます!おめでとうございます。
ありがとうございます。
おめでとう!おめでとうございます!
(拍手)どうですか?今の気持ちは。
めちゃくちゃうれしいです。
そうですよね。
ハイタッチもしてましたからね戸嶋さんもバーンと。
それでは審査員の皆さん日本代表への決め手というのはどこだったんですか?CGのきめ細やかさ。
ちょっとそのかわいらしさも入れた辺りそしてすごく光をきれいにする。
その美意識というのが日本のわびさびをちょっと感じまして僕はすばらしいなと思いまして。
思いがあふれてるあのCGの作品を見てもらいたいなっていうのとあとあの作品をもうちょっとどんどん変わっていけるもっと良くなるんじゃないかなって思ったんですよ。
今後の変わっていくっていう事も踏まえてあれがいいんじゃないかなって思いました。
なるほど。
中谷さん。
横一線だったと思います。
それでアニメーションに関してはもう皆さんはこれでいけるなっていう感じで思ってましたし実写は若さあふれるパワーを海外行って見せたいっていう皆さん思いがあってここに残ってる作品にふさわしい作品だったと思います。
ほんとに僅差だったんですねやっぱり。
そして日本代表が挑む国際大会は11月21日東南アジアのブルネイで開催。
今年参加するのはご覧の8か国。
各国を代表する若きクリエイターが集結します!日本代表はこの晴れ舞台でどんな評価を受けるのか?そして栄えある賞を受賞する事ができるのか!?頑張ってきて下さいよ。
日本代表として。
(小野・戸嶋)頑張ります。
(徳井)今日がねゴールじゃないよ。
今日がスタートだよ!
(拍手)ありがたい。
久しぶりにこんなに声を張りました相方が。
ブルネイでのチーム昆虫を造る蟲の活躍に期待しましょう。
おめでとうございました!
(拍手)ハハハハ!アハハ!ハハハなんだこれ!うわ〜ハハハ!2015/11/21(土) 01:50〜02:40
NHKEテレ1大阪
ABUデジスタ・ティーンズ2015 国内大会「日本代表の栄冠は誰の手に」[字]

アジアの若者が映像を通して国際交流をはかるABUの教育プロジェクト。日本代表を目指しトップクリエイターの厳しい指導の下、映像制作に挑戦した若者たちの奮闘を追う。

詳細情報
番組内容
アジアの若者たちが映像制作を通して国際文化交流をはかるABUの教育プロジェクト。ブルネイで行われる国際大会に参加する日本代表を目指し、ワークショップを経て選ばれた3組の若者が、トップクリエイターの厳しい指導の下、ひと夏をかけて映像制作にチャレンジした。スタジオ司会は平成ノブシコブシ、足立梨花。審査員に大宮エリー、ヒャダインら。指導者はアニメ監督原恵一、映画監督清水崇、CGクリエイター村上優悦。
出演者
【審査員】ミュージシャン、音楽プロデューサー…ヒャダイン,脚本家、演出家…大宮エリー,東京藝術大学教授…岡本美津子,【出演】アニメーション監督…原恵一,映画監督…清水崇,CGアーティスト…村上優悦ほか

ジャンル :
趣味/教育 – その他
バラエティ – その他
アニメ/特撮 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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