(シロエ)
…あれはクリスマス・イブの夜だった
(直継)うほ…やっぱし生で見ると迫力ありすぎ祭り。
(フェデリコ)七なる庭園のルセアート。
(ヴォイネン)偵察隊の報告どおりこいつもヘイロースにいたのとそっくりですね。
さっさと終わらせてチキンありつこ〜ぜ。
さっさとはいかないだろうけど打ち合わせどおりに進めれば何とかなるはずだよ。
(てとら)で?ぶちゃけ勝率は?シロエさん。
五分と…五分。
(オープニングテーマ)…20m圏内に入りました!気を付けて!
(ディンクロン)来い!ぐぉぉおお…!
(浮世)ヒール!
(東湖)障壁張ります!射程内到達!アンカー・ハウル!
(念話・ウィリアム=マサチューセッツ)っしゃ!いくぜレイダーども!攻撃開始ィィ!
(ウィリアム)第3第4は火力重視!第2の前衛は追従他は第1のメイン盾を補助とアタッカーのバフ!いけない!
(念話)警戒!ルセアートのモーションに注意!ぬおおお!わきゃ〜っ!…即死2。
クリティカルの条件不明前衛のバフを強化!細雪カウントォ!
(細雪)12…。
(念話・ウィリアム)二人の蘇生と手負いの回復の間は遠距離で削れ!今の特技見覚えはありますが。
ヘイロースの時とは段違い。
(順三)モーションから発動までが短いな。
2324…。
(エルテンディスカ)来ます!
(羅喉丸)下がれ下がれ!
(念話)…いやモーションが違う。
別の技です!
(プロメシュース)一撃一撃が重い…!
(ポロロッカ)位置取りミスっても即死だな。
(念話・細雪)888990…。
来る!防御!セイクリッドウォール!サンクチュアリ!
(ハイランドスカイ)しのいだら即カウンターだな!合点しょ〜ちのスケ!…即死ゼロ!リキャスト・タイム90秒!
(デミクァス)さっさと回復させろ!やってるってば〜。
(念話・ウィリアム)回復障壁済んだ奴からガンガン行けぇ!特技発動後はスキだらけだな!
(中居河太郎)こちらも攻撃に回ります!二発目でもう即死ナシか大したモンだぜ。
(念話)うん。
さすがの対応の早さだね。
ダメージあげろォ!ちんたらしてんじゃねぇ。
回転上げて削れぇぇ!クロス・スラッシュ!
(フェデリコ)ラウンドウィンドミル!
(デミクァス)ターニングスワロー!
(えんかーたんと)レゾナンス・ビート!立ち上がり順調ですね!
(爆発音)一拍待て!DPS上げすぎだ!このままじゃヘイトが…これは…行動いや移動阻害!
(ボロネーゼ親方)奴の足元からわいておるぞ!
(ハイランドスカイ)う動けね〜っす!
(ディンクロン)ダメージあり!属性邪毒!
(念話・ディンクロン)攻撃速度及び威力も低下!心の声これもヘイロースに無かったパターンだ。
ダメージは小さいようだけど…。
(ディンクロン)アンカー・ハウル!んな?無視!?アンカー・ハウルが通じてない…?
(ウィリアム)ダメージの小さい広範囲拘束攻撃…!危ない!
(念話・ウィリアム)範囲遮断!範囲回復!踏ん張れぇっ!ヤベ…!うわっ!うっ!アッオイ!
(念話)…し死亡10いや11…!…第1のヒーラーは前線維持第2下がって蘇生復旧34はダメージ落とせ7割だ。
復旧優先…!へへ…面白ぇ…!これこそレイドだぜ!
(デミクァス)ライトニングストレェェトォォ!ワイヴァーンキィィック!ヤロォ…。
カベ役スイッチ!直継引きつけろ!任せとけ祭り!こっち向きやがれデカイのォ!ダメージ蓄積からのモードチェンジ…。
前はダンジョンギミックでの発動だったけど。
(念話・浮世)こっちのは自在に使えるってわけね。
(念話・ヴォイネン)真・白騎士モードってとこですかね。
(念話)これからです。
…気を抜かないで!
(ボロネーゼ親方)偵察隊の報告どおり鎧の破片がモンスターになりおった。
(フェデリコ)ったくうじゃうじゃと…。
メンドいなコイツら。
ザコなんざ大した事ねぇいけるぜ!前衛はレイドモブを引きつけろ!他はルセアートに攻撃を集中!ぬん!うおっと!ぬぐ!オラァ!…あン?ナンだ…。
アッチャ〜マズイよ直継さん。
マジかよ…!HPが回復してやがる。
なるほど。
影の先兵を一体倒すごとにルセアートのHPが回復するのか。
おい!黒騎士モードに戻ってるぞ!せわしない奴だ。
888990…!待て待てこいつら邪魔…!
(一同)どわ〜…!ちまちま回復しよ〜がカンケーねえ!回復が追いつかね〜勢いで殴れ!削れぇっ!
(デミクァス)何でぇまたかよ!
(ボロネーゼ親方)これはやっかい。
せいっ!はわっ!わ〜いキリがないですねェ。
全員でデカイ方殴りゃいいだろ〜が!影の先兵は無視できない!一撃の重さは後衛職の脅威になる。
下手すれば連携が崩壊する!
(念話)問題は人数だ。
黒騎士モードのルセアートにダメージを与えた人数と同じだけ影の先兵が生まれる。
ほうほうって事は…。
攻撃は高いダメージをたたき出す者に絞り人数を抑え他のメンバーは補助に徹すれば…。
フン!タア!
(念話)出現する影の先兵を10体前後まででコントロールできる。
聞いたであろう倒さぬよう引きつけろ!分かってらぁ!ぬぐ…。
心の声悔しいが…今の俺じゃ奴に勝てねェ。
いや…許したわけじゃねぇ。
いつかぶっ潰してやる。
その時はみんなの前でだ。
青白いそのツラを叩きのめして後悔の涙に暮れさせてやる!残りHP5割ちょいだよ!よしいけそうですね!心の声
(デミクァス)このレイドで幻想級を手に入れて…!レベルを上げ技を磨き…!
(ゲートが開く音)心の声
(デミクァス)エンチャンター…クソエンクのシロエ!いつかお前を…!697070…なっ!?
(ウィリアム)んなっ…!?こいつは…タルタウルガーだと!?え…!?
(浮世)キャーッ!イブラ・ハブラだよ〜!?
(東湖)そんなバカな!ここはルセアートのゾーンですよ!?んな…ありえね〜だろこんなん…。
レイドボスが…。
同時に3体だと…!?
(ポロロッカ)何でだよ!汚ねぇぞ!
(軟体@アキバ)レイドボスは1体ずつそれがルールでは!?正々堂々と…。
(ウィリアム)…ザケンなよムリゲーかっつ〜の…こんなもん…勝てっこねぇ…!
(デミクァス)シロエェェェ!うわ?シロ!へっ…ざまァみろとんだ間抜けヅラだぜ。
(シロエ直継)うわっ!
(クリスマスソング)え…?ここは…。
心の声…僕の街?僕が生まれて育った…。
看板が…?何て店だっけ…。
心の声ああそうか…記憶を失うってこういう事か…。
そうだ僕は死んだんだ…。
心の声これといって特徴のない町だった。
住むのに不便はない。
でもちょっと何かを探そうと思うと都心に出なければならない。
小さな普通のよくある町。
(ドアが開く音)…あ。
心の声僕だ。
心の声両親が共働きだった僕はよく家を抜け出し夜の街を歩き回っていた。
一人で過ごす家はベッドの中にいてもつらい気持ちが追いかけてきた。
繁華街に行くのは怖かった。
それで…。
心の声たくさんの夜をこのベンチで過ごした。
何かイヤな気持ちになった時それを忘れるにはそうするしかなかったんだ。
…そうか。
だからここに来たんだまた失敗しちゃったから…。
心の声…大人びた子供だってよく言われてた。
確かに年の割に理解力も自制心もあったと思う。
でもそのせいで自分から同世代の子たちと距離を置いてしまった。
(ため息)心の声…たくさんの間違いを犯した。
他人の親切をバカにしてしまった。
差し伸べられた手を振り払ってしまった。
踏みとどまって戦わなければならない場所を投げ出してしまった。
両親の苦労や気持ちを分かってあげる事ができなかった。
心の声どれもささいで取り返しのつかない失敗だ。
その度にここに来て僕は泣いていた。
もう二度としないと誓ってもまた繰り返して…。
回想死ぬといろいろ分かんだよ。
下手くそとかセコいとことかつまんね〜とことか。
百回死ねば百回分かんだよ。
それがつらくて続かねえんだ。
心の声そうか。
死ぬってこういう事だったんだ。
死にたい気持ちになるという事…。
それなら何度だって味わった。
大切にしていたノートを捨てた夜も作り笑顔でいってらっしゃいを言った夜も図書館にお別れをした夜も…何度も何度も味わった…。
デミクァスはなぜ僕を突き飛ばしたんだろう?ウィリアムはなぜ僕の頼みを引き受けてくれたんだろう?直継はどうして僕についてきてくれたんだろう…。
僕は僕を信じてくれる大切な人たちにも隠し事をしているのに。
回想
(ミノリ)ミナミのスパイがアキバに入り込んでいる可能性もある…どこから情報が漏れるか分からないという事ですね?正解。
心の声…僕が本当に警戒しているのはミナミじゃない。
この世界には僕たち冒険者と大地人の他にナニかがいる。
僕たちをこの世界へと連れて来た3番目の誰かが……その誰かが何者かを知るために円卓会議のコネを利用して調査を続けた。
ロデリックさんにはフレーバーテキストの可能性を。
ソウジロウにはモンスターの生体変化を。
ミチタカさんには南方の植物についてを。
カラシンさんにはイースタルの民間説話の収集と整理を。
もちろん調査の本当の目的は明かさないまま。
う〜ん…。
心の声集められた資料の数々はこの世界に第三者などいないと思わせるものばかりだった。
けど…。
タイミングよく現れた証拠は僕がそう思うよう用意されたモノに思えた。
(苦笑)心の声それも言い訳だな。
心配をかけまいと思っての事だとしても迷惑をかけている事に変わりはない。
…あの時二人が待っていてくれたようにみんなもきっと…僕が一人で遠ざかっていただけでもっとちゃんとみんなと向き合うべきだったんだ。
…菫星さんにも。
心の声疑って言葉を惜しんだ。
本心を明かしてもっと話すべきだったんだ。
…?…そう。
そうだよね。
もう行かなくちゃダメだよね…。
このベンチから立ち上がってみんなの所へ…。
…あ。
…地球?じゃあここは月…?心の声ラテン語…確か静かの海…やっぱり月だ。
でもなんで…もしかしてテストサーバー?…ゲームであるエルダー・テイルはその全域を13のサーバーで分割管理していた。
テストサーバーはそこに正式に加わっていない14番目のサーバーだ。
月にあるって噂では聞いてたけどまさか本当に…。
こんなに静かな所だとは思わなかったよ。
(アカツキ)うん…。
(クリスタルが響く音)
(クリスタルの音)何か…消えてった…。
感じたのか?主君も。
アカツキ。
(波の音)すごいね。
雪…ではないのだな。
うん…。
みんなの思い…。
ささげられた記憶の欠片。
もう一度立ち上がるために…。
アカツキは倒れちゃったの?そっか僕もなんだよね。
死んじゃった。
主君もか。
うん。
本当にさんざんなクリスマス・イブだったな…主君。
失敗した。
見込みが甘かった。
信じ切れなかった。
私は分かっていない。
…勝てなかった事が悔しいわけではない。
そのために最善をつくさなかった。
なすべき事をなさなかった。
心の声アカツキ君は倒れたかもしれない。
けどまだ負けてはいないんだね。
大丈夫。
僕が分かってる。
君が頑張ってるって僕が分かってるよ。
だから僕も…。
…不思議だなぁ。
ここでアカツキに会えるだなんて思わなかった。
うん主君。
不思議だ。
もう一度やろうと思う。
僕ももう一度かな。
…みんなに教えられた。
主君…。
(水滴が落ちた音)
こうして僕は蘇った
(エンディングテーマ)今映像制作を志すアジアの若者たちが目標にするある映像フェスティバルがあります。
それが…。
2015/11/21(土) 01:25〜01:50
NHKEテレ1大阪
アニメ ログ・ホライズン2(9)「変わりゆく戦場」[字][デ]
ここは「奈落の参道」地下迷宮。クリスマス・イブの夜、シロエたち24名は「七なる庭園のルセアート」と対決していた。ところが、さらに2体のモンスターが出現し…。
詳細情報
番組内容
ここは、東北のティアストーン山中にある地下迷宮「奈落の参道」。クリスマス・イブの夜、シロエたち24名のフルレイドメンバーは、レベル97のモンスター「七なる庭園のルセアート」のもとにたどりつき、攻略戦を繰り広げていた。ところが、交戦中の彼らの前に、さらに2体のボスモンスターがあらわれ、戦場は大混乱へとおちいる。シロエと直継も「三なる庭園のイブラ・ハブラ」の攻撃に…。
出演者
【声】寺島拓篤,前野智昭,加藤英美里,田村奈央,中村悠一,藤井ゆきよ,伊丸岡篤,梶川翔平,佐藤奏美,村田太志,斎藤寛仁,佐々健太,拝真之介,山本祥太,中田譲治,諏訪彩花,山下大輝
原作・脚本
【原作】橙乃ままれ,【原案】ハラカズヒロ,【脚本】根元歳三
監督・演出
【監督】石平信司
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
アニメ/特撮 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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