大阪府岸和田市で去年、生後４ヵ月の次男に暴行を加えて死なせたとされる母親の裁判員裁判で、大阪地裁堺支部は懲役５年の判決を言い渡しました。
判決によりますと、厚地千尋被告は、去年５月、岸和田市の自宅で、嘔吐して泣きやまない生後４ヵ月の禮示朗ちゃんに数十秒間強く揺さぶる暴行を加えて頭に大けがを負わせ、２ヵ月後に死亡させました。
これまでの裁判で厚地被告は「大変なことをしてしまったと自覚している」と起訴内容を認め、弁護側は、「女手ひとつの育児に限界を感じてパニックに陥ったための衝動的な行動だ」と情状酌量を求めていました。
２０日の判決で大阪地裁堺支部は「脳に重大なダメージを与えた犯行は相当危険で悪質」と非難する一方、「本来頼りになるべき乳児の父親や家族の支援を得られず、孤立感を強め、追い詰められた心境に至った点には同情の余地がある」とも指摘し、懲役７年の求刑に対し、懲役５年の実刑を言い渡しました。
指定暴力団・山口組の顧問弁護士とされる山之内幸夫被告の有罪判決が確定することが決まりました。
山之内被告は弁護士資格を失うことになります。
大阪弁護士会所属の山之内被告は、勤め先とトラブルになっていた依頼人に対し、会社の倉庫を壊すようそそのかした罪に問われ、執行猶予付きの有罪判決を受けました。
その後、山之内被告は判決を不服として上告していましたが、最高裁が１９日付けでこれを退ける決定を出したため、有罪判決が確定することになりました。
法律に基づき弁護士バッヂを失うことになる山之内被告は、「もとより判っていることなので不都合はありません」とコメントしています。
2015/11/21(土) 00:12〜00:19
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