NEWS23【ドローン爆撃をなくせ“第二のマララ”訴え】 2015.11.20


昭和の大横綱、日本相撲協会理事長の北の湖親方が今夜、直腸ガンと多臓器不全のため亡くなった。
62歳だった。
北の湖親方は大相撲九州場所のため福岡市内に滞在。
今朝、体調不良のため、市内の病院に救急搬送されていた。
大ショック、俺は好きだったからね、最強の横綱強過ぎて憎たらしいときあったけどね。
手に汗握りながら見たことありますよ。
北の湖敏満、本名、小畑敏満。
初土俵は1967年の1月場所、彼が18歳のときだった。
幼少から柔道や野球などで鍛えた恵まれた体格。
取組は相手を受け止めて寄り切る王道のスタイル。
憎らしいほど強いと評されるほど次々と星を挙げていった。
1974年、21歳2カ月の史上最年少で横綱に。
これは、現在も破られていない異例とも言えるスピード昇進だった。
ライバルは輪島。
対戦成績は21勝23敗と、ほぼ互角。
その白熱した取組で輪湖時代と言われる一時代を築いた。
しかしその後、ひざのケガなどに苦しみ、1985年に引退。
歴第5位となる24回の優勝を記録した。
引退の2年後、審判委員に抜擢されたことを皮切りに日本相撲協会でも地位を確立していく。
理事長に選任されたのは2002年のことだった。
しかし…集団暴行死事件や大麻問題で角界が揺れる中、2008年、理事長を辞任。
その4年後、日本相撲協会史上初となる再選を果たし理事長に返り咲いた。
だがおととし、還暦土俵入りの際、直腸ガンを患っていたことが明らかに。
検査入院などを繰り返し、公の場に姿を見せることが少なくなっていた。
その北の湖理事長は現在行われている九州場所には毎日姿を見せていた。
今月17日、横綱・白鵬が猫だましをしたことに対し辛口の評価を下していた。
奇しくも、これが最後のコメントとなった。
昭和の大横綱、北の湖さん、まだ62歳だったということで、本当に残念ですね。
本当に傑出した横綱でありまた理事長だったんですね。
輪島と輪湖時代という一世を風靡して、もう1つは、21歳2カ月ってパリ同時多発テロの首謀者とされる男が事件の後、パリ近郊にある地下鉄の駅の防犯カメラに映っていたことがわかりました。
実行犯とともに襲撃現場にいた可能性も浮上しています。
治安部隊の拘束作戦でアブデルハミド・アバウド容疑者が死亡した。
130人が亡くなったパリ同時多発テロの首謀者とされる人物だ。
拘束作戦では、アバウド容疑者と女2人の合わせて3人が死亡したことがわかった。
うち現場ではアバウド容疑者のいとことされるアスノ・アイトブラセン容疑者が爆弾ベストを使い自爆した。
死亡したアバウド容疑者。
彼が同時テロの現場にいた可能性もあることがわかった。
事件直後、こちらの駅の防犯カメラにアバウド容疑者が改札を飛び越えていく様子が映っていました。
襲撃された劇場やレストランなどの東に位置するモントルイユの地下鉄の駅。
この地下鉄の駅からおよそ250mの場所からはレストランなどの襲撃に使われた黒色の乗用車が見つかっている。
フランス当局は当初、アバウド容疑者がシリアから実行犯に指令を出していると見ていた。
しかし、彼はパリにいたのだ。
フランスのカズヌーブ内相は各国の連携不足を示唆した。
モロッコ系ベルギー人のアバウド容疑者。
彼は頻繁に国境を越え、各地を移動していた。
フランスのメディアによると、アバウド容疑者はベルギーから2013年にシリアへ渡る。
その後、翌年の2014年にかけてベルギーとシリアを行き来する。
そして今年1月、ベルギーで警察を襲撃しようとしたテロを計画。
しかし、失敗に終わったためシリアへ逃亡したとされている。
警察はアバウド容疑者を国際手配。
行方を追っていた。
その後、アバウド容疑者はギリシャを経由してフランスに入国した可能性がある。
なぜ各国を自由に行き来することができたのか。
1月のテロ未遂事件後、アバウド容疑者はイスラム国の宣伝誌で警備の甘さをこう述べていた。
実際にフランスとベルギーの国境に向かってみると…ベルギーからフランスへと向かっています、高速道路上です。
ここで検問をしてますね。
検問所のようなものはないんですけれども、パトカーを停めて警察官が数人立っています。
武装して構えていますが、止められませんでしたね。
テロの後にもかかわらず、高速の国境でパスポートの提示を求められることはなかった。
街中で国境を越えるのは、さらにたやすい。
ここはフランス北部の小さな町ですけれどもちょうどこの辺りからベルギーに入ります。
国境を示す線や検問所のようなものはありません。
監視カメラなどもなく、あそこにいる犬がじっと見ているだけです。
男性が走っていますが、今、フランスからベルギーに入りました。
以前はベルギー・フランス間にも国境検問所があった。
しかし90年代以降、ヨーロッパの主要国の間で自由な移動を認めるシェンゲン協定への加盟が広がっていく。
現在、30近い国々の間で審査なく人や物が行き来できるようになった。
つまり、いったん加盟国に入ってしまえばヨーロッパ中を自由に移動できる。
50人ぐらいでしょうか、人を乗せたボートがちょうど到着したところです。
加盟国の1つ、ギリシャ。
押し寄せる難民に、国境審査が十分に追いついていないのが現状。
そのギリシャから同時多発テロの実行犯の1人がシリア難民を装ってパリに入った疑いが強まっている。
こうした中、国境管理を厳格化すべきだとの声も上がっている。
多くの難民の受け入れを表明しているドイツの国境でも、テロ後、警備が厳しくなり検問を待つ車の長い列ができていた。
メルケル首相はこのように述べ、シェンゲン協定と移民の受け入れの重要性を改めて主張した。
一方、アフリカ西部マリで現地時間の20日早朝、武装グループがホテルを襲撃。
宿泊客らおよそ170人を人質にとって立てこもった。
これまでに3人が死亡したと言う。
ロイター通信は当局者の話として、武装グループがアラビア語で、神は偉大なりなどと叫んでいたと報じている。
マリ軍などによる突入作戦が始まり、救出された人もいると言う。
マリでは2012年、イスラム過激派が北部の都市を制圧。
翌年、フランスが軍事介入していた今回のテロで課題となっています移動の自由ですけれども、この自由を保障するシェンゲン協定に参加するEUの加盟国、赤で示しています。
それ以外にEU未加入だけどシェンゲン領域国がオレンジ色で示されています。
こうやって見てみますと大変多いわけですよね。
シェンゲン協定というのは、EUの根幹とも言えるだけにどう対応していくか本当に難しいことですよね。
本当にそうなんですね。
シェンゲン協定ってちょうど20年前に実施されたんですけどね、これはもう冷戦後の欧州の大きな挑戦だったんですね、注目されました。
一強のアメリカと台頭するアジアの間にあって欧州が没落するんじゃないかというきっかけから始まったんですね。
そのために貿易や経済を活性化させるために人、モノ、カネ、情報、この移動を自由化させると。
その結晶の1つがユーロの発行だったわけですね。
今年は、ところがEUの根幹を揺るがす今みたいな問題が本当に集中しているんですね、ギリシャ発の金融危機があり、今のテロの問題、まさに20年たって、EUが今、大きな試練に見舞われているということだと思いますね。
イスラム武装勢力に銃撃されながらも女性の人権を訴えたマララ・ユスフザイさん。
彼女と同じように、パキスタンでテロとの戦いに巻き込まれたもう1人のマララさんと呼ばれる少女がいます。
アメリカの無人機ドローンに誤爆され、家族を失ったその少女がおととい、広島の被ばく者と面会しました。
暴力の連鎖の影で犠牲を強いられた2人。
お互いの胸に去来した思いに迫ります。
かたい表情で表れた少女は、一瞬、はにかんだ笑顔を見せた。
パキスタンから来日したナビラ・レフマンさん11歳。
都内で開催されたシンポジウムで、無人機ドローンの非人道性を訴えた。
ナビラさんはパキスタン北西部の農村で家族と暮らしていたが、3年前、突然アメリカのドローンが自宅周辺を攻撃してきた。
ナビラさんと兄弟たちは負傷し、畑で野菜を収穫していた祖母は血まみれになって死亡した。
そのときの恐怖は今も消えない。
アメリカは、ナビラさんが住む地域に武装勢力タリバンが潜伏しているとしてドローンによる爆撃を開始。
2008年以降、集中的に行ってきた。
このときの攻撃も武装勢力が標的とされていた。
しかし、NPOなどの調べでは、2004年から現在までにドローンによる攻撃で死亡した民間人の数は最大965人に上ると言う。
4人に1人はタリバンと無関係だったと報告している。
2013年、ナビラさんはアメリカ議会公聴会に赴き直接、ドローン爆撃をやめてほしいと訴えた。
しかし、集まった議員はわずか5人に過ぎなかった。
帰国後、今度はパキスタン軍の作戦により家を追われ、避難生活を余儀なくされた。
今も学校には通えていない。
彼女が今望むのは、教育を受けること。
おととい、ナビラさんは初めて被ばく地・広島を訪れた。
イスラム社会では戦禍から復興した広島と長崎に対して強い敬意が払われていると言う。
資料館で特に見入っていたのは爆死した子どもたちの遺品。
故郷のパキスタンと広島を重ね合わせているようだ。
そして、ナビラさんは1人の被ばく者と会った。
小倉桂子さん。
70年前の被ばく当時、8歳だったナビラさんがドローンの空爆を受けたときとちょうど同じ年齢。
小倉さんは軽傷で済んだが重傷者がそのまま息絶えるのを目の当たりにした。
一発の原子爆弾は小倉さんたち市民、およそ24万人の日常を奪った。
同じ年齢で深い悲しみを受けた2人。
犠牲になるのはいつも子どもたちなど市民。
先週末、パリの同時多発テロで市民129人が犠牲となった。
フランスやアメリカはすぐさまイスラム国が拠点とするシリア・ラッカに対して、過去最大の空爆を行った。
断ち切れない負の連鎖を11歳の少女は、どう見つめているのか。
同じパキスタンのマララさんはタリバンに襲われて屈しなかったということで大きく取り上げられて訪米した際はオバマ大統領も面会したんですよね。
一方のナビラさんは、これは恐らくアメリカの誤爆ということがあるからでしょうけど、米議会の議員がわずか5人というこの差。
おかしいですよね。
加害者の責任って問われるべきですよね。
そもそも11歳の子どもに戦争や教育の話をさせてしまっているおかしさというのが本当に残念ですし、以前、ウガンダで少年兵の取材をしたことがあるんですけれども、幼い頃に刻み込まれてしまった恐怖や憎しみの記憶、体験というのはなかなか簡単に克服できないんですよね。
ですので、子どもに憎しみを背負わせてしまいかねない、そういった心配もありますよね。
しかも今日は奇しくも国連が定める世界子どもの日なんですよね。
1989年に子どもの権利条約が今日、採択されているのを記念したものなんですけれども、条約では、この4つの子どもの権利がうたわれています。
守ってあげられる大人たちが本当はもっと手を差し伸べてもいいんじゃないかなと思うんですが、でも、この締結から26年がたっても、課題というのはまだ変わっていないんですよね。
子どもたちの目から見る世界、本当に大切にしていきたいと思います。
ここからは「23TODAY」。
政府はパリでのテロ事件を受けて来年4月に予定していたテロ関連の情報を収集する組織の設立ヲ大幅に前倒しして来月上旬にも発足させる方向で最終調整していることがわかりました。
政府は、シリアでの邦人殺害事件などを受けて国際テロ関連の情報を収集する国際テロ情報収集ユニットを来年4月に発足させる方向だった。
しかし、パリでのテロ事件を受けて日本国内でも伊勢志摩サミットや東京オリンピック・パラリンピック大会など国際的なイベントが控えているため来月上旬にも前倒しで発足させる方向で最終調整していることがわかった。
また、ヨルダンの首都アンマンのほか、エジプト・カイロ、インドネシア・ジャカルタ、インド・ニューデリーの4カ所の大使館を拠点に情報収集の専門家を派遣する予定で、今年度の予備費から必要な予算を出して設置を急ぐ方針。
今日午後8時過ぎ、東京・渋谷区の表参道ヒルズに入っている高級宝石店、ハリー・ウィンストンに外国人3人組の男が侵入し、警備員の男性の顔を殴った上、ショーケースのガラスを割り、ネックレスや指輪などの貴金属を奪って逃走した。
警備員の男性は軽傷を負った。
調べによると、3人組のうちの1人は身長およそ180cmで白いマスクをつけ、紺色の野球帽をかぶっていたとのことで、警視庁が強盗事件として被害の確認を急ぐとともに3人組の行方を追っている。
現場は高級ブランド店が建ち並ぶ表参道沿い。
年間1億5000万人以上が利用する東海道新幹線で開業以来50年以上続けられてきた対面改札。
ネット予約サービスの普及などから自由席を除き、来年3月のダイヤ改正をもって省略されることになった。
JR東海は、予約がない席に座っている人などには引き続き対面改札を行うとしていて、改札作業を省略することで車掌が車内を巡回しやすくなるなど防犯面への効果にも期待を寄せている。
世界を沸かせたラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ前ヘッドコーチが外国人では初めてラグビーの名門、イングランドの代表監督に就任することになった。
ハードトレーニングが有名で鬼だと言われていたが、イングランドでも同じようにするのかという質問に…契約は今年12月から4年間。
大相撲九州場所13日目。
ただ1人全勝の白鵬と、1敗で追う日馬富士の横綱対決。
優勝争いを大きく左右する大一番。
待ったをかける日馬富士。
張り詰めた空気の中、2度目の立ち合い。
全身全霊で相撲をとったという日馬富士。
立ち合いで白鵬の体勢を崩すと、一気に土俵際へ追い詰め、勝負あり横綱対決を制した。
テニスの今シーズン最終戦、ツアーファイナル。
準決勝進出を目指し、錦織選手が挑むのは、世界ランク3位のフェデラー。
第1セットを奪われ、追い詰められた第2セット。
集中力を高め、反撃に出る。
なんと、5ゲームを連取して逆転でこのセットを奪い返す。
勝負の第3セット。
フェデラーが仕掛ければ、錦織選手もスーパーショットで応戦。
一歩も譲らない。
最後はフェデラーに敗れるが錦織選手は、自分のテニスを取り戻せたと自信を深めていた。
世界野球、屈辱の敗戦から一夜明け胸のうちを明かした侍ジャパン、小久保監督。
3位決定戦に向け、調整した選手たちも固い表情だったが、指揮官は最後まで勝利にこだわる決意を示した。
世界野球準決勝。
打者10人で6安打を集中し一挙5得点。
強力打線ぶりを遺憾なく発揮する。
投手陣も3人のリレーで1失点に抑えたアメリカ。
投打でメキシコを圧倒し、いよいよ日本を破った韓国と世界一をかけて対戦する。
続いては、男子ゴルフです。
4カ月ぶりに国内ツアーに参戦した松山英樹選手。
大会連覇を狙い、着実にスコアを伸ばしています。
ダンロップフェニックス2日目。
去年の王者、松山英樹がショットで見せる。
まずは、1番の第2打。
12番、残り170ヤードのラフからも…1.5mにつけるスーパーショットで4つ目のバーディー。
さらに13番は、バンカーから。
トップと3打差に迫った松山。
史上5人目の大会連覇が見えてきた。
一方、石川遼は13番、332ヤードのパー4でなんと1オンを狙う。
見事、グリーンへ。
会心のドライバーショットでギャラリーをわかせた。
この日トップに立ったのは、藤本佳則。
松山と同じ東北福祉大出身の26歳は、前半だけでなんと7バーディー。
後輩に負けじと通算3勝目を狙う。
日本競泳界のエース・萩野公介がついに帰ってきた。
今年6月、合宿中に右ひじを骨折。
8月の世界選手権は無念の欠場。
ケガからおよそ5カ月ぶりの実戦となる記録会に出場した。
復帰後、初めてのレースは400m自由形予選。
不安な気持ちもあったと振り返った萩野だったが、ケガ明けとは思えない泳ぎで2位以下をグングン突き放していく。
さらに、100m自由形も制し、2冠。
若き怪物が帰ってきた。
無事帰ってきた萩野公介選手、来年のリオオリンピックに向けても一直線。
本当に楽しみです。
天気予報です。
3連休中は北海道に平地でも雪を降らせる寒気が居座るので雪は降ったりやんだりです。
一方、西日本や東日本は割と暖かい空気が入るんですが、この暖かい空気は湿ってもいるので、雨が降りやすくなってきます。
日ごとに雨の範囲が広がっていく予想です。
詳しく見ていくと、土曜日は太平洋側を中心に晴れそうです。
日曜日には西から雨雲が広がってきてここで私事なんですが、出産のために来週から番組を休ませていただくことになりました。
かなりギリギリのこの時期までニュースをお伝えしてきましたけれども、また皆様の前に戻ってこの番組でお目にかかれる日を楽しみにしています。
それから、新しい経験を通じて視野も広げていけたらと感じています。
赤ちゃん、本当に楽しみですよね。
くれぐれも体を大切にしてくださいね。
ありがとうございます。
それでは、また。
2015/11/20(金) 23:30〜00:15
MBS毎日放送
NEWS23[字]【ドローン爆撃をなくせ“第二のマララ”訴え】

“第二のマララ”パキスタン少女が広島でドローン爆撃の根絶を訴える▽世界野球最終決戦へ

詳細情報
番組内容
メインキャスター膳場貴子が最新のニュースをお届けします。
出演者
【メインキャスター】
膳場貴子
【キャスター】
蓮見孝之(TBSアナウンサー)
古谷有美(TBSアナウンサー)
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