「ワンポイント介護」の時間です。
認知症の方の介護で大切な事は何か症状に応じた介護のポイントを紹介してまいります。
アドバイスを頂くのは介護福祉士の和田行男さんです。
こんにちは。
こんにちは。
今回は認知症の方の車の運転という事ですね。
最近ねとても新聞なんかで出てますけれども脳の病気から来る認知症の場合はとても危険ですね。
これを止めていくにはうそも方便というのしかないかなって僕は思ってるんですけども。
こちらの例をご覧下さい。
同居している母がいるのですが最近気になる事があるんです
ねえあなた。
最近お母さんの車が傷だらけなんだけどひょっとしたらテレビでも言ってたんだけど認知症じゃないかな？えっ？あのおふくろが？そういえば最近何回も同じ事聞くな。
楽しみにしていた健太郎の幼稚園の運動会も忘れてたでしょ？認知症ともなると車の運転も危ないよな。
じゃあ行ってくるから。
いやいや駄目だよお母さん。
大丈夫よ。
やめた方がいいって危ないから。
夫と私が運転を控えるように言っても母は全く聞き入れようとしません。
ほぼ毎日車で出かけ心配です。
どうしたらやめさせられるのか…
認知症の方が車を運転するっていうのは周りも心配ですよね。
そうですね。
そもそも車の運転っていうのはたくさんの複雑な動作が絡んでしかも瞬間的に判断しないといけない。
脳の病気によって起こる認知症だとどうしても情報処理をする力が弱まってきますので瞬間に見た事を次につなげていくとかあるいはそれを判断するみたいな事がすごくやっぱり弱くなる訳ですね。
だからやっぱり認知症の方の車の運転っていうのは更に危なくなるという事だと思うんです。
車の運転が好きな人にやめてもらうにはどういうふうに言えばいいんでしょうか？難しい問題ではあるんですけれどもまずはやっぱり「私はもう車には乗ってはいけないんだ」っていう状況を周りの人が本人にず〜っとお伝えして本人も「私ではもう車を運転できないんだね」って言えるところまで皆さんが伝えていく事。
これ一つだと思うんですね。
例えば８２歳まで車を運転されていて保険の外交員をされていたんですけれどもご本人に「おいくつですか？」って聞いたら７０って言うんで。
本当は８２歳なんですけど７０って言うんで「あらまあそう。
もうごめん。
７０歳から車の運転ができなくなったの」みたいな事でつまりもうあなたの年齢だと車の運転はもうできないんだよって事をみんながもうずっとその時に対応してだんだんだんだん時間の経過とともに「もう７０歳になったら車の運転はできないんだよ」と本人の方から言いだしたんですね。
また別の方の場合は車はあるんだけれども車が運転できなくするって道をとったんですね。
ご本人は鍵を持って車に乗る。
ところがエンジンが全然かからない。
車のエンジンがかからないからこれは修理工場に持っていく。
修理をしてもらうという事でご本人さんも「修理工場に出してるんだったらしょうがないよな」みたいなこんな感じで車そのものが使いたくても使えない状況を作っておいてその事でしょうがないなって事にしていく事が大事だと思うんです。
ご本人にはすごく申し訳ないんですけどもこれはもう方便を使わして頂くって事だと思うんです。
車はやっぱり自分の命の問題もありますけれども周りの人を巻き込んで大変な事態になりかねない訳ですね。
その時にはやっぱり心を痛めないでまあそういう意味では鬼になってうそも方便なんだって言い聞かせてですねまずはそれを止めていくっていう道をとって頂けたらなと思います。
認知症の人の車の運転について。
車が動かないあるいは車がない状況を作り諦めてもらう。
2015/11/20(金) 21:55〜22:00
ＮＨＫＥテレ１大阪
楽ラクワンポイント介護「認知症（３）車の運転をやめてもらうには」[字]
認知症の家族の介護についてアドバイスする「ワンポイント介護」の３回目は「車の運転」。本人がいくら大丈夫と言っても運転は危険。やめさせるには「嘘も方便」と心得て。
詳細情報
番組内容
認知症の家族の介護についてアドバイスする「認知症ワンポイント介護」の３回目は「車の運転をやめてもらうには」。本人がいくら「大丈夫」と言っても運転はやはり危険です。とにかくやめさせるには「嘘も方便」と心得て…… 講師は認知症ケアの第一人者の介護士・和田行男さん。
出演者
【講師】介護士・大起エンゼルヘルプ取締役…和田行男，【リポーター】小谷あゆみ，【出演】長谷川耕子，長谷川紀子，野崎数馬
ジャンル :
福祉 – 高齢者
情報／ワイドショー – 健康・医療
福祉 – その他
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音声 : 2/0モード（ステレオ）
サンプリングレート : 48kHz
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