紀元前より悠久の歴史を持つ国…
次々と飛び込んでくる目を疑うような光景
人口12億熱気と喧騒
日本とは遠くかけ離れた習慣や文化が常にわれわれを驚かせる
そんな神秘的なインドでの日本人探し
今回は番組初の南インドへ
日本人女性は一体なぜそこへたどり着いたのか?
日本からシンガポールを経由し15時間
南インドの玄関口・チェンナイ国際空港に降り立ったのは女優着いたよ
(スタッフ)どうでした?
それもそのはず…佐藤といえば過去3回の日本人探しでマイナス40℃の極寒・カナダ
飛行機に丸一日以上乗って移動した南米・ウルグアイとアルゼンチン
インドまでの15時間の飛行機移動はもの足りなかったようだ
時刻はすでに深夜0時
この日は遅いのでタクシーでホテルへ向かうことに
国土の広いインドでは地域によって言語のルーツが異なり公用語はなんと22種類
英語は準公用語として使用されている
インドのお札を見てみるとその金額がヒンディー語と英語を含め17の言葉で記されている
空港から30分
ホテルに到着し
南インドを代表する大都市・チェンナイ
かつて東インド会社の進出でイギリス支配のもと発展
主な宗教はヒンドゥー教だが植民地時代の名残からキリスト教の建物が今なお点在
人口は470万
南インドは古代から定住していたドラビダ系が多く北インドの民族・アーリア系に比べて肌が黒いのが特徴
翌朝日本人の手がかりを求め人が集まっていそうな場所へ
乗り込んだのはオートリキシャ
三輪車の簡易タクシーでインド庶民の交通手段だ
快調に走り出したと思いきや…
タミルナード州の政治経済の中心であるチェンナイは人や車・バイクでとにかくごった返している
信号は少なく交通ルールもめちゃくちゃで事故が多い
この日の気温は35℃を超えていた
さらに!
交通量が多くしかも風が吹かないものだから道路には排気ガスが充満
そこに今度は…
ハハハハハッ
悪臭に耐え30分
到着したのはチェンナイの旧市街・ジョージタウン
これだけ人が多ければ何かしらの情報は得られそうだ
南インドはジャスミンの産地
花飾りはお供え物でもあり髪飾りとしても使用
その際は香水の役割も果たすんだとか
わっつけてくれんの?
さていよいよ本題
日本人女性がいる
気付けば周りに人だかりが…
でも答えは一向に出ず…
なぜか路地の奥へ誘われる
見知らぬおじさんたちはどんどんと進んでいくが…
不安も募りついつい言葉も荒くなる
町の場所を聞いただけで見ず知らずのインド人が次から次へ
初インドの佐藤圧倒されっぱなしでなすすべなし
すると…
日本人女性がいるポッテンコードはチェンナイから600km離れたインドの南端
トリヴァンドラムという町の近くらしい
まずはそこを目指すことに
佐藤ようやく解放された
初インドの洗礼に一気にお疲れモード
だが駅へ向かっているとまたしてもインドの信じられない光景が!
(クラクション)わぁ…
さらに!
探し求める日本人女性もこんな世界を味わっているのだろうか?
20分ほどでチェンナイ中央駅に
ありがとうセンキューえぇ…待って
ここは南インドの中心となる駅
そしてインド各地の主要都市とも結ぶから人も多いはずだ
(佐藤)どれくらいかかりますか?えっ待って…ひどいでしょ?ほんとに入れてくれないんですよえっ…
(佐藤)あんなに汗かいてるのに
(佐藤)でもこっち暑いんで
(佐藤)湿度もね高いんでもう今映像見てるだけでなかなか大変そうだなというねぇもう伝わって参りましたけど是非次回はどうですか?えっとですね
夕方でもまだまだ暑いインド
出歩いても体力を奪われるので駅構内でただただ待つことに
でようやく午後6時半
トリヴァンドラム行きが到着
インドの列車は車両ごとにランクがあり自由席は500円ほどで庶民の長距離の足となる格安ランク
で佐藤が乗るのは…三等の寝台車
おっ?
ほかは満席でなんとか取れた指定席
この列車で一番高い一等車はドアもある個室
ニ等車はエアコン付きで間仕切りとなるカーテンもある
で三等車はエアコンはあるがドアはなくカーテンすらないので通りかかる他人からプライベート空間丸見え
さらに防犯上の管理はもちろん自己責任
初インドの長時間移動
狭い空間におじさんと相席
人のよさそうなところがまだ救いか?
出発間近だがプラットホームに行ってみるとそれらしきお弁当屋さんが
どんなお弁当かよく分からないが空腹だけは免れそうだ
午後7時45分列車はチェンナイをあとにする
午後8時車内は夕食タイム
慌てて買ったビリヤニ弁当は…
ゆで卵が2つ入っただけの炊き込みごはん
味付けは?
すると見かねたおじさんが…
「イドリー」は豆と米が原料のココナツ風味の蒸しパン
これをカレーにつけて食べるのが定番
佐藤の口には合わなかったようだ
あのカレーちょっとそれも
(佐藤)違う種類頼めばいいのにみたいな
微妙な夕食も終わると…
三等車では夜9時から朝6時まではベッド状態にするのがルール
枕とシーツ掛け布団が付いているので自分で準備する
上の段の人がベッドを作ればおのずと1段目の人は場所が狭くなる
なので佐藤もう横になるしかない
列車は主要な駅で人を乗せながら南へ南へ
いつの間にか消灯の時間
暗闇と共に疲れが押し寄せしばしの休息
翌朝6時夜が明けると車窓に広がるのは田園風景
佐藤はというと…女優オーラ全く無し
午前7時
おじさんは目的地に到着し列車を降りる
おじさんの温もりが残る寝具
片づけてってほしかったが…これも国民性なのかしかたない
再び列車は走り出し南へ
終点となるトリヴァンドラム
そのさらに先に日本人女性がいる
広大な国土を持つインド
日本人女性はなぜ南の果てを選びそこへ向かったのだろうか?
午前11時45分
16時間走り続け…
ようやくトリヴァンドラムに到着
だがここは途中の町日本人がいるのはまだまだ先
佐藤にいやこれ合ってる?ちょっと危ないんだけど…
16時間の列車の旅を終えトリヴァンドラムに到着
だがここはまだ途中の町
しかしこのバスターミナル1つ探すだけのことがとんでもない展開に!
教えてもらったバスターミナルはすぐに見つかったのだが…
ここは長距離専用のバスターミナル
近郊の町へ行くバスターミナルはまた別にあるという
土地勘のない異国の町
人に聞いて進むしかすべはない
大通りを左へ曲がり教えてもらった方向へ
気温35℃の猛暑と闘いながら便利な日本との違いを痛感
先ほどのバスターミナルから早30分
ようやく到着したシティバスステーション
だがこれで終わりではなかった
言われたとおり道路の反対側のバス乗り場へ行ってみる
…で再び先ほどの場所へ
スタッフと?へぇ〜何しに来たんだろうって何回も思いましたよマジで何なんですか?何をしたいんですか?あの人たちたぶん向こうの人は…何だろう
結局
なんとかバスを見つけたものの…
聞く人聞く人次々に違うことを言われ目的のバスすら探すのに一苦労
いつになれば日本人女性のもとにたどり着けるのか?
気付けば時刻は夕方5時
この日の移動は断念しここで足止め
ただ念願のお風呂には入れたので翌朝はすっきり心なしか…
この勢いでバスにもすっきりと乗車したいところだが…
午前10時トリヴァンドラムを出発
車内はとてもレトロな空間で…
ドアの開け閉めは手動式
出発の合図は天井のロープを引っ張って鐘を鳴らす
走ること1時間
どんどん田舎へ
目指す日本人女性はなぜ日本を離れインドの南の果て・ポッテンコードへ向かったのだろうか?
出発から1時間半まだ見ぬ人に思いをはせていると…
ようやく日本人女性がいるポッテンコードに到着
南インド・ケーララ州の小さな町
人口は3万5000
その多くは農業で生計を立てている
探し求める日本人女性は2km先のプーランダラという地区にいるらしい
あっという間に…
もう近いはず
じゃああっち行ってみる
よほど有名なのか聞く人聞く人みんな知っている
日本人女性の名前も分かった
あとは住んでいる家を見つけるだけ
(佐藤)あっち?おぉ〜!
一気にたどり着きそうだデマじゃなきゃいいけど
分かりやすい地図だといいが…
この道を進み4つ目の筋を右に入ったところがアユミさんの家だという
とりあえず言われたほうへ歩き始めたが…
ジャングルに突入
(佐藤)どれが1本目の道でどれが2本目の道かが全然分かんないやこれを1本目の道とするのかな?この地図は
それらしき道がいくつもありどれが正解なのか分からない
でもこの先に日本人がいると信じ前に進む
探し始めて1時間日本人女性の家はいまだ見つからず
すいません
近づいているのは間違いなさそうだ
教えられた道を進んでいくと…
バイクに乗っていた男性が全面協力
で最後に佐藤を導いてくれて…
(佐藤)まっすぐ?
この獣道をまっすぐ行ったところに探し求めている人が住んでいる
日本人女性はあの道あったじゃないですか
(せいじ)確かにだから今俺らはなんか今まで会った日本人の方と全く違いましたなんか
このジャングルのような厳しい環境がその女性の人生を物語っているのか
慎重に1歩1歩前へ進む
(佐藤)見て車がある
民家を発見人が住んでいるようだ
日本出発から78時間
ついに日本人女性の家を発見
(チャイム)
(佐藤)めっちゃでかいし音お邪魔してもいいですか?はいどうぞ
南インド・ポッテンコードうっそうとしたジャングルに一人で暮らしている齋藤あゆみさん
インドに来てからもう8年になるんだとか
8年もインドで生活していると…
こんなことは普通に感じるようになるらしい
続いてバスルームはというと…
お世辞にもいい暮らしとは言えない生活環境
それなのになぜあゆみさんはこの地へ来ることを選んだのか?
あゆみさんはインドの伝統医学を学ぶ為この地へ
現地の大学へ通い2年前卒業
その後は研修医課程を終えこの秋ドクターの資格を取得したばかり
しかし日本や欧米の医学ではなくなぜわざわざインドの伝統医学を?
1985年横浜市金沢区で生まれたあゆみさん
そこから日本を飛び出しなぜ6000kmも離れた南インドの果てにたどり着いたのか
その人生とは…
小学校の時から秀才だったというあゆみさん
中学からは名門・フェリス女学院に進学
しかし…
同じ年齢の人と同じ制服を着て同じ方向に向かう
決められた枠に縛られた生活に疑問を抱き
そんな時大好きな洋楽バンドのライブである男性と出会う
その男性は10歳年上悩みを打ち明けていくにつれ友情関係は恋愛関係に
しかしその恋はあゆみさんの人生を大きく変えてしまう
19歳の冬最愛の彼が交通事故で他界
彼の死
あゆみさんが足を向けたのがここインドだった
2005年19歳でインドへ一人旅
それをインドが教えてくれた
最愛の恋人の死を受け入れ彼の分まで人生を生きる
そう心に誓い再び前を向き歩き始めたあゆみさん
いつしか人々を助けたいと思うようになり専門的には学んでこなかった医学の道へ進むことを決意
そして2008年23歳の時ここポッテンコードの医科大学へ留学
それにしてもなぜインドを選んだのか?
日本でも有名なアーユルヴェーダは南インドの伝統医学・シッダ医学から生まれたもの
それを学ぶのに最適な場所がこの地だった
だが医学の専門知識はまだまだ未熟な状態
ましてや言葉は全くなじみのないマラヤーラム語
すべてを1から学ばなければならなかった
5年間のすべてを医学にささげ大学に通い続け猛勉強したあゆみさん
それは驚きの成果を挙げこのケーララ州の新聞にも残されていた
なんと日本人初の首席でシッダ医科大学を卒業
がむしゃらに1日1日を歩んできた答えだった
出来たと言ってしまっていいのか分かんないですけどでも…
愛する人の死を乗り越えあれから10年
今あゆみさんには強い意志が
ありがとうございましたはいありがとうございます
南インド・ポッテンコード
あゆみさんは今まさにここから…
(スタジオ内拍手)立派っていうかすごいですね自分の好きな人が亡くなったことでインドに行くってそこまではよく聞くじゃないですか
アンデスの険しい山奥で日本人探し
富士山よりもはるかに高いところですよこれ
標高4,500m越え番組史上最も過酷な旅
あぁもう少しだ頂上に来た来た来たあぁあそこだ
そこにたった一人の日本人女性が
あなたを訪ねてやって来ましたえぇ〜!おか上がってきたんですか?上がってきました2015/11/20(金) 21:00〜21:54
ABCテレビ1
世界の村で発見!こんなところに日本人[字] 女せいじが3日風呂なしインド密林の奥へ!
熱気、喧騒、人だらけ…超ディープ!南インド!!ドラビダ人の住む密林の奥…女せいじが3日風呂無し、15時間列車移動の旅!不登校…恋人の死…19歳でインドへ来た女性が!
詳細情報
◇みどころ
世界には「一体なぜこんなところに?」と首を傾げたくなるような場所に住む日本人が多数いる。旅人となった芸能人が、自力で世界の僻地にいる日本人に会いに行き、そこにあるたった一つの人生ドラマをひもとく。
◇出演者
【司会】千原ジュニア
【旅人】佐藤仁美
【パネラー】壇蜜、高橋克実、千原せいじ、森泉
【データマン】大野拓朗
◇おしらせ
☆『お願い!せいじおじさん』は
番組HP
http://asahi.co.jp/konnatokoroni/
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ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
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日本語
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