皆さんの知恵と経験を集めてお悩みを解決する「園芸ドクター」!今年「趣味の園芸」のホームページでお悩みを公開したところ同じ植物を育てている人たちからたくさんの意見が寄せられました。
トラブルを乗り越えた先輩たちからの貴重なアドバイス。
今日はその中からセントポーリアとデンドロビウムに関するお悩みと解決法をご紹介します。
後半のミニコーナーは…おはようございます!三上真史です。
「趣味の園芸」ホームページに寄せられたお悩みを皆さんの知恵で解決する「園芸ドクター」。
総合アドバイザーはこちらのお二人です!
(2人)おはようございます!
(ウクレレ)ランの事ならお任せ!守備範囲は草花全般。
この最強コンビに皆さんからのお悩みをジャッジしてもらいましょう。
さあ今回の「園芸ドクター」はこれまでの「園芸お悩み相談」とは全く違ったスタイルですよね。
今までの園芸相談というのは皆さんから来た質問に対して講師が一方的に対処法「こうだよ。
ああだよ」というふうに答えてたというのが多かったんですが…。
だけど「園芸ドクター」は全国各地の栽培経験者がそれぞれ意見出して下さったんですよ。
ほんとにすばらしいご意見とか解説が来るんですよ。
それには僕らほんとに称賛の拍手を差し上げてみんなが先生になれるっていうすばらしい企画をねやってまいりました。
すてきですね。
実は僕も今回お悩みを投稿させてもらったんです。
まずは三上さんの相談を例にホームページ上でのやり取りをご紹介しましょう。
これに対してこんなアドバイスが寄せられました。
僕も最初ブラックデスを疑っていたのですぐにシミがないかどうか確認しました。
でもシミはなし。
ブラックデスではない事が分かりました。
いやこのご指摘にはドキッとしました。
大株に育てるために大きめな鉢に植え替えてしまっていたので…。
更に株元が露出してしまっているというご指摘に浅く植え過ぎている事も分かりました。
いかがですか?お悩み一つとってもアドバイスはさまざま。
やり取りを繰り返す事で原因も絞られてくるのです。
ところで三上さんクリスマスローズは元気になりましたか?皆さんたくさんのアドバイス本当にありがとうございました。
でですね残念ながら対策むなしくクリスマスローズ8月下旬に枯れてしまいました…。
はあ〜…。
う〜ん残念だったね。
せっかくねいろんな皆さんからアドバイス受けたのにね。
申し訳ないです。
何で枯れちゃったんですかね?要は新芽が出なかったからと。
なぜ新芽が出なかったんでしょうか。
クリスマスローズね時々あるんですけども生理的な事でね新芽出ない事があるんですよ。
だから別に三上君だけが悪いわけじゃないのでそんな心配しない。
ありがとうございます。
残念でしたね三上さん。
さて園芸ドクターがどんなシステムかお分かり頂けましたか?それでは皆さんから寄せられたお悩みをご紹介します。
まずはいなかものさんからのセントポーリアに関するお悩み。
強い日ざしを必要としないため室内で育てられる植物として人気の…「誰か原因を教えて下さい」。
寄せられたアドバイスがこちら。
これらのアドバイスに対しいなかものさんは…。
「葉ざしで増やした子株たちがすくすく育っていますが花芽は一つも見えません」。
皆さんからのアドバイス参考になるものばかりですね。
1つ目は病院の待合室という事なんですが…。
…という事は我々人間が快適に感じる環境。
病院の待合室は温度や湿度がきちんと管理されているためにセントポーリアにとっても快適な場所という事になります。
僕らと同じ環境を好むわけですね。
今回いなかものさんの環境が湿度が低め…。
30〜40%という事だったんですがそれも原因なんでしょうか。
ちょっと湿度が低すぎるかもしれないですね。
そして2つ目のアドバイスが水槽で育てているという方ですね。
セントポーリアは…水槽で温度と湿度を保ちながら蛍光灯でライトアップ。
とても工夫されてますよね。
いなかものさんも少ない日照時間を蛍光灯で補っているという事なので日照については問題ないと思います。
すばらしいですね。
そして3つ目のアドバイスが明るい窓辺に置いて2千倍に薄めた肥料をやっているとの事ですね。
これも実は正解なんです。
おお!いなかものさんが実はどれぐらいの肥料をやっていたかというのは分からないんですけれどもここまで日照や気温については問題なさそうです。
はい。
はい。
そんな中こんなアドバイスが…。
このアドバイスは実に的確で「正解!」と言いたいところでした。
そこでいなかものさんにお願いしたのは葉のチェック。
葉が毛羽立っていたり何となく丸まっているように見えるからです。
早速葉をチェックしたいなかものさん。
「指摘のとおり…」。
これでダニによる被害だと確信しました。
セントポーリアを乾燥した場所に置くとダニがついてしまう事があります。
ダニは新芽について栄養分を吸い取るので花が咲かなくなってしまうのです。
全ての株に定期的に薬を散布する必要があります。
でも気を付けて。
お店で売っている殺虫剤ではなく殺ダニ剤を散布するようにして下さい。
いなかものさんその後セントポーリアは咲きましたか?「現在7鉢が咲いています。
ダニの防除をはじめ育て方を詳しく聞く事ができたので花の咲く期間も長くなりました。
質問をしながら進められるのがすごく助かりました」。
ダニにやられるとやっぱり花って咲きづらいんですか?どうしてもダニに葉っぱの養分吸われてしまうので葉っぱがだんだんだんだん固くなってってしまう。
という事は成長が鈍くなってしまうのでどうしても花が咲きにくくなっちゃうという事になります。
ダニに養分を吸われちゃうんですね。
これはどうしたらいいんですか?これは薬剤散布をして退治するしかないと。
殺ダニ剤は規定量を水に溶かし霧吹きで散布します。
葉っぱの裏を中心にかけていきます。
裏を中心に…。
なぜ裏なんですか?ダニは葉っぱの裏に多く生息…すんでいるという事になります。
もちろん全体的にもかけておくという事も必要ですね。
予防を兼ねて月2回ぐらい殺ダニ剤を散布します。
これでしっかりダニは退治できるわけですか。
続いてはseiraさんからデンドロビウムに関するお悩み。
数ある洋ランの中でも花色が豊富で寒さに強い…育てやすさが魅力です。
お悩みに対して寄せられたのがこちら。
早速根を確認したseiraさん。
「ランは少し小さめの鉢の方がよかったと記憶しています。
是非アドバイスをお願いします」。
実に適切なアドバイスでしたね。
デンドロビウムの栽培のポイントはいかに小さな鉢で管理するかなんです。
seiraさんの株自体は全く正常に見えましたので栽培管理法は適切だったと思いますよ。
そしてseiraさんついに株分けに挑戦!「根を崩して株の上からハサミを入れてみました。
3株に分けました」。
勇気を出しての株分けに拍手ですね!この株はほんとに大きく育ってたのでバルブの株元に光が当たらなかったのが花が咲きにくくなった原因だと思います。
ですから株分けのアドバイス大正解です!株分けからおよそ3週間後…。
seiraさんはデンドロとお話しされてるようでとてもいい感じでした。
ちょっとした事で植物に対する見方が変わってくるんですよね。
するとどんどん見えなかったものが見えてくる。
これが園芸の醍醐味なんです。
seiraさんから現在のデンドロビウムの写真が届きました。
「バルブが元気に大きく育っています。
今回はさまざまなアドバイザーが1人では自信が持てなかった株分け作業を後押しして下さいました。
おかげで安心して作業を行う事ができました」。
デンドロビウムの株分けをおさらいしましょう。
何で株分けするのか。
はい。
理由はね太陽光が株元まで当たらなくなってくるんですよ。
確かにこの状態になると混み合ってますね。
光が当たらないとバルブが太らなくなって花つきが悪くなります。
そのために株を分けます。
分けられたら分けられたで新しい新芽が要するに若返り現象って起こるんですよ。
年齢が0歳に戻れます。
おお…うわぁ〜!もうびっちりですね。
きれいに3本ずつ切っていくのもいいんですがもう訳分かんないのでバラバラにしていきます。
ウィルスの感染を防ぐためライターなどでハサミを消毒します。
もう下ばっさりと切ってしまいます。
切っちゃっていいんですね。
はいばっさりと。
これがねまず皆さんできないの。
勇気いりますよ。
怖いの。
これだけ立派な根ですからもったいない気もして…。
次にもう株を割っていきますね。
いよいよですね。
もう分からない場合は真ん中にハサミ入れて下さい。
とりあえず半分に切ろうという事でね。
力をかけますね。
お見事!2つに分かれましたね。
やっと2つに分かれましたね。
いくつかに切り分けたら水ゴケで植えます。
このバルブと根っこの間に水ゴケをベルト状に回してあげて…。
上の方から…。
そうここを腰としてここで留めて下さい。
下はなくてもいけます。
なくていいんですね?なくてもいけます。
押し込んだら水ゴケは下に行きますので。
こんな感じですね。
出来た時に株を持ってこうやっても落ちないっていう…。
しっかり詰めて乾きやすくですね。
詰め方が正しいっていう事ですね。
株分けを躊躇している方3月になったら挑戦してみて下さいね。
というわけで「園芸ドクター」いかがでしたでしょうか?やっぱり困った時に頼れるのは園芸仲間。
ネットワークを上手に使っていろいろとやりたいですねちょっとした立ち話感覚でできるとこがいいんですよね。
だからほんとにテレビ活字次に次ぐね新しいメディアだと思うんですよ。
そうですね。
ほんとに園芸のネットワークまさにつながってるなぁと思いましたね。
皆さんで助け合ってこれからも園芸盛り上げていきたいですね。
あっそしてまた来てますよこれ。
あっほんとだ。
これほんとそうですね。
今やりたい旬の園芸作業をご紹介する「しゅみえんダイアリー」。
今回は…講師は植物の事なら何でもお任せ…
寒いよう寒いよう…はあ〜…
私のハイビスカスちゃんが大変な事に。
誰か助けて〜!
よ〜しよし。
もう大丈夫。
ハイビスカスなどの熱帯植物は冬の寒さが大の苦手。
今回は熱帯植物を冬の寒さから守る方法をお伝えします。
まずは…熱帯植物は冬は屋内で育てるのが基本です。
家の中に入れやすいように切り戻して小さくしましょう。
大きさは…切る位置は枝の半分より2〜3cm上。
寒さで切り口から枯れ込む事があるので残したい部分より少し上で切るのがポイントです。
ただし大輪の花を咲かせるハワイアン系は特に寒さに弱いので枝を整える程度に切り戻しましょう。
おお〜コンパクトになりましたなぁ
次は室内の…突然ですが問題です。
この部屋の中で…
ん〜熱帯の植物だから日光がよく当たる窓際がいいんじゃないですかね?
(西川)正解はここ…確かに日光が大好きなので窓際は合ってるんですが床置きだと窓からだけではなく床からも冷気が当たってしまうんです。
ハイビスカスの耐寒温度を下回ってしまうんですね。
ハイビスカスの場合は5℃。
それを下回ると枯れてしまいます。
そのために調べておきたいのが一日の最低気温。
最低気温が耐寒温度を下回らないようにしましょう。
そんな時に便利なのが…置いておくだけで一日の最低気温と最高気温を測る事ができます。
あの〜最低気温が耐寒温度を下回ってしまう場合はどうしたらいいですか?
そういう時は発泡スチロールを使って…用意するものはこちら。
まず発泡スチロールの中に植物を入れエアクッションなどの光が取り込める透明のシートで覆います。
シートが動かないようにテープで固定し外から冷気が入るのを防ぐため洗濯ばさみなどで留めたら完成です。
出来ました〜。
簡易温室の中にも最高最低温度計を置いておくとより安心ですよ。
ハイビスカスは冬場半休眠状態になります。
水やりは植物が枯れない程度かなり控えめにしましょう。
ありがとう〜これで寒くないよ〜フフッ!
よかったですね〜。
来年も美しい花が咲きますように皆さんもやってみて下さいね。
「花信〜こころ咲かせる〜」。
今日はここ七ツ洞公園にまつわるお話です。
「40年の勤めを終え退職記念のイギリス旅行で本場のイングリッシュガーデンを見てきました。
その美しさに魅了され…」。
「…と決心しました。
ちょうどその時水戸市にある七ツ洞公園のボランティアの募集を見つけたのです。
老朽化した公園をよみがえらせるという取り組み。
『秘密の花苑』というイギリス式庭園の再生に参加しました。
水戸市植物公園の園長西川綾子さんが中心になって花づくりの基礎や技術を教わっています。
花苑に通い80名の仲間と楽しく活動する毎日」。
実は僕も七ツ洞公園の再生参加した事がありまして花があふれていく喜び僕も感じております。
これからも応援しています。
2015/11/20(金) 21:00〜21:25
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「みんなで解決!園芸ドクター〜セントポーリア、デンドロビウムほか〜」[字]
HPに寄せられたお悩みをみんなの経験と知恵を集めて解決。クリスマスローズ、セントポーリア、デンドロビウム<コーナー>しゅみえんダイアリー・熱帯植物の冬支度/花信
詳細情報
番組内容
HPに寄せられたお悩みをみんなの経験と知恵を集めて解決。〔視聴者×講師〕の一対一の回答形式ではなく、〔視聴者×視聴者、ときどき講師〕の一対複数。トラブルを多角的にとらえ、考え、対処を導く。1.植え替え失敗?クリスマスローズ、2.沈黙のセントポーリア、3.デンドロビウムが咲かなくなった。総合アドバイザー・金子明人、富山昌克<ミニコーナー>しゅみえんダイアリー・熱帯植物の冬支度/花信〜こころ咲かせる〜
出演者
【講師】園芸研究家…金子明人,園芸研究家…富山昌克,水戸市植物公園園長…西川綾子,【司会】三上真史,【語り】笠原留美,園部啓一
ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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