世界一有名な町工場のおじさん・植松努さんの「いじめ論」に考えさせられる
世界一有名な町工場のおじさん・植松努さんをご存知ですか?
“いじめに屈しない”大人になるため、5歳までに親が意識すべきこと
2014年7月に開催された「TED x Sapporo」でスピーカーとしてお話をされた男性です。
作業着姿でにこにこと照れながらステージに立つ植松さん。
何をされている方かというと、実は北海道にある株式会社植松電機で専務取締役をされていて、宇宙開発に携わっているんです!
「宇宙開発は僕の夢じゃないんです、僕にとって宇宙開発は手段にすぎません。」
宇宙開発を通して本当に成し遂げたい想いを持っている植松さんのプレゼンテーションは、世界中で160万回以上再生され、多くの共感と感動をよんでいます。
私は、この動画を5歳の息子と一緒に見ました。
スピーチの長さは20分と、子どもにとっては少し長いと思うのですが、息子は最後までじーっと話を聞いていました。
植松さんのお話を聞いた日から、息子の物の考え方が確実に変わったのを感じています。
植松さんのいじめ論
そんな植松さんがご自身のFacebookで投稿した「いじめ論」が、Tedのスピーチ同様多くの人の心に届き、いじめに対する考え方を考え直すきっかけを与えてくれています。
こちらが、植松さんが実際に投稿された全文になります。
「僕は、みんなの輪の中を、くるくるするだけ」
“僕が子どもの頃、帽子を取られました。
僕が、返してもらおうとしても、みんなが上手に帽子を投げてキャッチするので、
僕は、みんなの輪の中を、くるくるするだけです。
それをみんなが笑います。大切な帽子だったので、乱暴に扱われるのがいやでした。
とても悲しかったし、取り返せない自分が悔しかったです。で、結局、僕は人間を攻撃します。そしてけんかになります。
で、先生に怒られます。彼らの言い分は「一緒に遊んでいただけす」「ちょっとふざけただけです」「植松君も楽しんでいたと思いました」です。
僕は、泣きじゃくっていて、ちゃんと答えられません。
先生が言います。「みんな、遊んでいただけだって言うぞ?それを、お前が怒るからダメじゃないか。」
そのとき、僕は、「なるほどね。もう、先生を信じちゃいけないんだな。」と思いました。
以来、僕は、人とかかわらなくなったと思います。
そもそも、ふざけたい人たちに近寄らなければいいのです。
そんな人の仲間にしてもらおうなんて思わない方がいいのです。僕のパーソナルエリアは、とてつもなく広くなりました。
人間は、相手の気持ちがわからないです。
だから、いじめは、「他人がどう感じたか」をいくら考えても、情報になりません。「いじめを見た事がありますか?」
=うーん、あれはいじめかなあ、ふざけてるだけかも・・・「嫌な思いをしている人はいますか?」
=いやー、人の気持ちはわからないし・・・「いじめられたことはありますか?」
=あれはふざけてたのが、ちょっとエスカレートしただけかも。そんなことを、がまんできない自分がだめなのかも・・・
になってしまうことがほとんどです。現在の学校では、「いじめ」の定義が曖昧で、しかも、「いじめ」を判断するのは先生や教育委員会です。
先生や教育委員会が「いじめ」を「ただふざけているだけ」と判断したら、「いじめ」は生じていないことになります。
これで、「いじめ」が無くなるわけないです。そして、「いじめ」ののりこえかたや、「いじめ」の恐ろしさを知らない人たちは、社会に出てから、いっそう大変になります。
つらい思いをしてる人に、
「それは、お前の思い過ごしだ」「気にしすぎだ」「気にするな」と言ってしまう大人が、いかに多いことか。
僕は、助けてくれなかった先生を信じなくなりました。でも、そのあと、助けてくれる人や、信じられる人と、たくさん出会いました。
一人ではできない事ができるようになりました。だから、人間でどんな嫌な思いをしても、人間を嫌いにならない方がいいと思います。
この世には、必ず、信じて支えてくれる人がいます。人間を嫌いになって、関わりを立つと、そういう人と出会うチャンスを失います。もったいないです。
でもね、やっぱり、恐ろしい人はたくさんいます。
そういう人と、距離を置くのも大事です。そのためにも、沢山の人とかかわって、関わり方を学んだ方がいいと、僕は思います。”
ーー植松努さんFacebookページより
“人間は、相手の気持ちがわからないです。
だから、いじめは、「他人がどう感じたか」をいくら考えても、情報になりません。”
私はこの一文が、いじめの本質をまさに突いていると感じました。
つまり、当事者自身がいじめられていると感じるかどうか、その一点がいじめが存在しているかどうかを決定するものだと思うのです。
しかし、そのことに気付いていない人がたくさんいます。
その結果、いじめがないことにされたり、救えたはずの子どもを救えなかったということが起ってしまっているのではないでしょうか?
少しでも、植松さんの意見が広まり、いじめで苦しむ子どもが減ることを祈っています。
(Conobie)
カク
深い・・参考にするわ・・
カク
ふざけたい人たちに近寄らなければいいのです。)
もりお
ネット上の元・いじめられっこのキモヲタは、誰からも好かれず、一日中ネットに張り付いて何かを攻撃してるという最悪のモデルケースだよね
悠久刀
多数決で相手の気持ちを決定するのは、人道ではないよな。人間は、相手の気持ちがわからない。これを忘れた時、人はどんな非道も正当化する。
BangBang
…イジメに関与した・された自覚や体験無く成人する人がどれだけ居るのだろうか。両方あるが、付かず離れず期待せず、情けは人の為ならずかな。
生かされ者
簡単なことでも適用、確認、運用するのが難しい事例はいくらでも転がってるんよ
アシ
こんな簡単なこと前から言われてたと思うんですが…
sonicnigh...
この場合、「先生」は『ボンクラ』・・・。
sonicnigh...
konobaai
ゲスト
いじめを犯罪とみなし少年院、出来れば刑務所へぶちこむべき
K2
イジリとイジメが紙一重。大抵のイジリは実のところイジメだと思う
白猫裕二
シンプルにええ話
Panda180
今更な上にほぼ引用だけでブロマガ書いちゃってることが凄く気になる…
まえまえ
小さなカラカイには3倍返し、それを繰り返していけば、大きなイジリは防げる。
顕微鏡
誰彼を叩くのではなく、自身がそこに陥らぬよう心に留めておこうと思う話だった。
kur0neko
分からないのにどうやって気を付けられる?「距離を置くのも大事だけど、諦めずに沢山の人と関わっていった方が良い」と言うのが結論でしょ
ラシャ
ぐう正論 ソースは高校で教師を信頼してはいけない(例外は一応いた)の状況に陥って以来、若干疑心暗鬼気味になってる私
kur0neko
この人は周りに「気を付けろ」なんて言ってないと思うんだけど。むしろ「人間は、相手の気持ちがわからない」とまで言ってる。
顕微鏡
多数派や強い方に思考放棄して流されたり、少数派を安易に切り捨てたりってのは教師に限らず世の大人が陥りがちな考え方の傾向ではあると思う。
kur0neko
>ドコサヘキサエン 周りが気を付けてたって、本人に助かる意思が無かったら誰にも助けられないんだよ