釣りバカ日誌 第5話 余命半年!?佐々木課長のカン違い大騒動!! 濱田岳×西田敏行 2015.11.20


まいったなぁ。
船予約しちゃったよ。
課長遅いですね。
相当社長にしぼられてるんだろうな。
今夜は荒れるぞ。
荒れるなぁ。
営業三課はこの3か月売り上げ目標を大きく下回ってますがどういうわけなんでしょうかね?はいあの…え〜これは想定外の要素が重なっておりまして。
しかし現在他の何社からは大口の話も聞いておりそれが取れたおりには…。
ちょっと待てちょっと待て!私はね途中経過より結果を出せと言ってるんだよ!社長。
その大口契約の件見込みはあるんですね?はいもちろんです!長〜い目で見ていただければ。
甘〜い!いいか?経過より結果なんだよ!あぁ?佐々木君!申し訳ありません。
俺佐々木君にちょっと強く言いすぎたかな?あなたあれか?褒められて伸びるタイプか?ええわりとはい。
俺はな叩かれてなここまで来たからな。
ついつい社員のみんなにもちょっときつく言っちまうんだよな。
社長のゲキには愛があります。
フフ…言われるとなんか悪い気はしねえな。
ハハハハハ…。
俺も実はあれか?褒められて伸びるタイプか?ヘヘヘヘヘヘ!まだまだ伸びた〜い!小学校のときはね大事なのは結果じゃなくて過程だよって先生に言われたの。
なのに社長は結果結果結果!あっ!もったいねえこれ!ちょっと課長飲みすぎですよ。
この間の健康診断胃で引っかかって再検査だったんですよね?どうせ慢性的な胃炎だよ。
浜崎君も再検査じゃなかった?うん検査の日さ朝ご飯食べちゃったの。
なんだ?そりゃ。
じゃ今日はそろそろ。
ああもう一軒行くよ。
やめときましょう!ご家族待ってますよ!あのねフフフフフ…。
今朝ね妻がね子供を連れてね実家に帰っちゃったんですけどそれが何か?何かあったんですか?うんあのね子供のことでケンカになってヒートアップして…出てけって言ってやったんだよ。
ねぇちょっと待って!本当に出ていっちゃうの?本当に出てっちゃったのだからね心配する人はね誰もいないからね。
朝まで大丈夫。
バ〜!どうでした?胃潰瘍ができてんだって。
あららら。
あらららじゃないよ。
お前のせいなんだから。
まったくこんなもんばっかり読んで。
いい?これ以上私をイライラさせ…。
なんでこんなとこに糸くずつけてんですかイライラする。
痛い今の…なんだよ。
まだかな?これもう末期だな。
半年もたないぞ。
中開けてみてもダメですか?手遅れだ。
《そんな佐々木課長が…》
(マウスを叩く音)ほらまたフリーズだ。
半年どころか今すぐ替えないとダメだな。
そうですね。
佐々木課長…余命半年…。
お腹開けても手術できない…。
死んじゃうよ…。
戻りました。
課長浜崎は朝からずっとデスクにかじりついて何やってんすか?あれ。
わからん。
そして時折こっちを見てくる。
あっ今見ましたね。
何だ?課長お昼休みいただいてもよろしいでしょうか?はっ!?何だお前今まで昼飯の許可なんかとったことないだろ。
焼き魚定食を食べ終え次第すぐに戻ってまいります。
何食べるかなんか知らないよ。
浜崎君何かあったの?えっ?では行ってまいります。
はっ?まあいいやキミたちもお昼行っていいよ。
はい。
はい。
何だ?あいつ。
怪しいなぁ。
どうせ釣りのページでも見てたんだろ…ん?何だ?これ佐S木ってどこイニシャルにしてんだ。
私の悪口か?「偶然余命半年であることを知ってしまいました」。
課長!?大丈夫ですか?〜佐々木さんの会社には連絡したのか?はい先ほど。
どうにもなりませんか?無理だなぁ。
かなりタチが悪い。
しかもやられてるのは1か所じゃない。
直る見込みはまずないよ。
《胃だけじゃなくて全身やられてるのか…》末期症状が出る前に気づけてればなぁ。
佐々木さんのデータが復元できない。
浜崎さんのも。
とりあえずシステムエンジニアの方呼びました。
そう。
《どうして…》あっ。
どうして!?課…長。
ハマ…ザキ。
サキ。
私のために…泣いてくれるのか?やろう死ぬまでにしておきたい10のこと。
急ごう。
うんうん。
いただきます。
うまいなぁ。
つくづくうまいよ。
どうしたの?
イワシの洋風蒲焼きの作り方はこちら。
片栗粉をつけたイワシをフライパンでこんがり焼き目をつけ一度取り出します。
次に合わせ調味料を作ります。
ここでワンポイント。
タレに
それをひと煮立ちさせ最後にプチトマトをくわえイワシを戻してからめたら出来上がり
人間いつ死ぬかわからないからさ好きなものは全身で噛みしめようと思って。
はっ?いい心構えだね。
一瞬一瞬を全力で生きるそれが青春だよ。
歳をとるとさついなあなあになっちゃうから。
みち子さんはさ死ぬまでにしておきたいことって何かある?う〜ん…結婚して普通に子供が欲しいかな。
えっ!?彼氏出来たの!?えっ?あっだからこの間夜化粧してどっか行ってたんでしょ?違う違う違う!えっなにおめでとう!すごいじゃん!違う違う!じゃ子供の名前はどうする?子供の名前。
だから違うって!しゅんしゅんしゅん…鯉太郎鯉太郎!ああ鯉太郎…絶対嫌。
何よソワソワしちゃって。
静かにしてればお魚来ますから。
会社の人間がいたら嫌だなぁと思ってさ。
うん?勤続20年私は1回もズル休みなんてしたことがないんだよ。
いいじゃない1回くらい。
しかも休む理由に親戚まで死んじゃったってウソついて。
いいじゃないよ1人くらいさ。
あダメだ。
やっぱり会社行く。
ちょちょちょ…待て待て待て何よ何よ。
ねっ決めたんでしょ?あ?死ぬまでにしたい10のことやるって。
そりゃそうだけどなんで釣りなんだよ。
お前がやりたいだけだろ?だってやったことないしやってもいいかなって言ったの課長だよ?ズル休みして釣りなんかしてるって社長に知れたら大目玉だよ!社長だってわかってくれますって。
いいや!お前はあの社長の鬼っぷりを知らないからそんなことが言えるんだよ!もう!ズル休みの1回や2回がなんだっていうんですか!は?課長はもう死んじゃうんだよ!そうか。
死んじゃうのか。
さあ課長釣りをしながら死ぬまでにしたい9つのこと考えよう。
だからなんですでに1個消費されてるんだよ。
課長引いてる引いてる。
ほらほらほら。
ほらほらゆっくりゆっくり。
ほらゆっくりゆっくり。
ゆっくり?竿上げて竿上げて。
ウソ。
はいはいはい。
これいいの?切れそうだよ切れそうだよ。
どこ?どこ?わ〜!でかいじゃない!ハハハ!すごいじゃない課長!すごいだろ!楽しい〜!なんだお前こんな楽しいこと今まで独り占めしていたのか。
いや楽しんでもらえてよかった。
うん。
よいしょ。
20年。
バカまじめに家族のため会社のため仕事仕事仕事仕事…。
考えてみたらまともに遊んだことなんてないな。
世の中まだまだ私の知らない楽しいことがいっぱいあるんだろうな。
それを知らないまんま死んでいくのはやっぱり…惜しい。
よしどうせ死ぬんだ。
残りの人生自分勝手に好きなように生きてやる。
あスーさん?あのね今週の土曜やっぱダメだわ。
うん佐々木課長とさ用事があるんだ。
あっあぁそう佐々木課長と?うんごめんね。
わかりましたじゃあさまた来週にでもね。
はい。
どうせ死ぬんだ。
今までやったことのない危ない橋だって渡ってやる!おお。
HAPPYくじ?よし。
いらっしゃいませ。
全財産かけてやる。
ちょっとあと半年どうすんのよ。
うるさい止めるな!えい!はい!少ねえ。
お小遣いだもん。
半年もたないじゃん。
よし。
1000円か。
(2人)あ〜。
ねえ楽しそう俺もやりたい。
うんやっていいよ。
おっあと1個。
よしいけ。
当たっても200円か。
あねぇ…出たなあ30万ねっ!うん?ほら見て見て。
うお〜!当たった〜!準備して準備して準備して!30万!30万!30万!やったやった!やった〜!当たりました30万!おめでとうございます。
わぁすごい。
人のカネ触るな。
ねぇ当てたの俺だよ?ねぇ。
まだ言うか。
これはやったと。
次が三ツ星レストランで満腹になる。
あっじゃあほらほらこれで行けるじゃない!勝手に触るな。
ツイてるね課長。
もう死んじゃうのに。
ごめんねあごめん湿っぽくなっちゃって。
レストラン探そう三ツ星レストラン。
最後の晩餐にさふさわしい…。
ごめんわざとじゃないの最後って言ったの無意識。
いや〜さすが三ツ星は違うね。
しかしお前はなんであんな魚ばっかり頼むかね。
え?まぁでもオニオコゼの何とか蒸しはうまかったな。
なっ。
よし次は…。
これです。
(2人)うわ〜お!バカ!こっちだよ。
さすがナンバーワンだけあってきれいだね。
そんなことないですよ。
何ソワソワしてんだよ。
こういうとこ慣れてないんだよ。
私だって慣れてないよ。
今日は私のおごりだからパーッと遊びなさい。
これ1回言ってみたかったんだよ。
佐々木さん頼もしい。
最後はね派手に飾りたいんですよ。
嫌だなんか死んじゃうみたいな言い方。
いつかはみんな死んじゃうでしょ?それはそうですけど。
ダメですよ悪いこと言ってるとほんとになっちゃいますから。
こうしましょ。
このお店にいるときはいいことしか言っちゃいけないこと。
いいこと?うん。
私は今日佐々木さんに会えてとっても幸せです。
時が止まればいいのに。
失礼します。
ナミさん3番テーブルはるなさん7番テーブルエイコさん5番テーブルにお願いします。
サヤカさん1番のお客様お見送りお願いします。
少し失礼してもよろしいですか?う…うん。
やっぱり時は止まらないね。
こんなゼロになるんだね。
だからつきまとわないでよ。
お願いだからいいかげんにしてよ。
失礼しました。
おかえりなさい。
お作りしましょうか?はい。
どうしたの?課長。
何が?なんでもないよ。
失礼します。
はい。
みち子さん?きれい。
かづさ屋の常連さんにね給料のいい飲み屋のバイトがあるからって紹介されてで制服があるって言われたからそのてっきりチェーン店の居酒屋かななんて思ってたんだけど…。
浜崎お前の彼女か?全然違います。
そういうんじゃないです。
残念だな。
まあいいからここ座んなさい。
そうだよみち子さん。
あ…はい。
すみません失礼します。
何なに?いつまでもおじさんのとこにお世話になるわけにいかないしその…1人暮らしとか。
一緒に住んじゃえば?
(2人)なんで?なんで?カネ払うっつってんだろ。
入れろ!嘉奈子に会わせろおい!嘉奈子!嘉奈子いるんだろ!何なに?怖い。
たいへん申し訳ありません。
キミ本名嘉奈子っていうんだ。
前につきあってた人。
ずっとつきまとわれてるんでしょ。
この間「一緒に死のう」ってメールが…。
たぶん表で私が出てくるの待ってると思う。
よし。
キミはさっき私に会えて幸せだって言ってくれたよね。
ウソだとわかっていても嬉しかったです。
少し心が救われました。
今度は私がキミを救ってあげます。
え?どうやって?うん私に考えがある。
あのね…。
(2人)え〜!さぁサヤカちゃんどこ行こうか。
走れ!オカヤ鋼鉄の美崎様もついに息子さんに社長を譲られるんですね。
あぁ…しかしあれだな。
あそこもまだ2代目に譲るには早いと思うんだがな。
〜あっ!ウソ!?ウソでしょ!嘉奈子俺と一緒に…。
お前誰だ!おいお前ら!嘉奈子どこだ?えっと知らないよね。
ウソをつくな!頼まれただけでほんとに…。
頼まれた?誰に?ちょっとあんた何やってんの。
スーさん!この人からなんか逃げてたみたいだけどトラブルですか?あんたは関係ない。
なんかねこの人の勤めてた会社がつぶれてなんか恋人道連れに死のうとしてた。
それでなんであんたハマちゃんたちを追いかけるの?あっ元カレ?違う違う違う違う。
彼の元恋人を助けるために私がその彼女の格好をして。
あ〜説明がめんどくさい!ごちゃごちゃうるさいんだよ。
ともかくともかくね警察に来てもらおう。
やめろジジイ!何をするんだ!バカな真似はやめろ!どいつもこいつも俺をコケにしやがって!お前らも道連れにして死んでやろうか!待て!死んでどうなるんだお前!こんなクソみたいな世の中生きてたってなんもいいことなんてないんだ!クソ!死んでやる!バカ野郎座れ!座れ!俺もな5人の仲間とな若い頃会社立ち上げて一生懸命頑張ったよ。
だけどな事故とか続いてなそれこそえらい目に遭ったよ。
死にてえと思ったよ。
だけどな諦めずにな一歩一歩確実に一生懸命歩いてったらなその会社もな鈴木建設っていう立派な会社に育ってくれたよ。
あんた鈴木建設の社長なのか?うん鈴木です。
生きてりゃな山あり谷ありいろんなことあるよ。
いろんなこと経験するよ。
なっ。
あんた名前なんていうの?吉野。
吉野?吉野君。
生きること諦めるな。
希望を捨てずにな一歩一歩ちゃんと毎日過ごしたらな必ず開けるから。
やまない雨はないんだから。
必ず嵐はおさまるんだから。
そうだよイナダだってねブリになるんだから。
あなたもきっといいブリになれるから。
まったく釣りバカなんだから。
ブリになろうな?うん。
おかえり心配したよ。
ごめんね。
よかったおとなしく帰ってくれて。
いやぁ久しぶりになんか…。
あの…身の危険をね感じましたね。
でもスーさんいてくれてほんと助かった。
っていうかさなんであんなに泣いてたの?ハマちゃん。
私の話に感動してくれた?それなりに。
それより佐々木課長のこと思ってたら涙が出てきて…。
課長はもうブリにはなれないんだよ…。
え?もう半年もたないんだって。
死んじゃうんだって…。
死んじゃうの?伝助何?急に。
いやぁ元気かねと思って。
先週健康診断行ったらよ再検査させてくれって。
歳のわりには血が若すぎるって。
なんやもう…あ〜よかった。
仕事頑張んない。
体には気をつけるとよ。
うんありがとう。
じゃあね。
お母さん?うん。
ねえ佐々木さんってさ今家族と離れて暮らしてるよね?うん。
なんで?ちょっとね…。
おはようございます。
おはよう…あっ。
もう半年もたないんだって。
死んじゃうんだって…佐々木君あの…。
この間の会議のことなんだけれども。
申し訳ございません!結果が出せますよう鋭意努力中でございます!いやあのそういうことじゃなくて私としては…。
おいなんで閉めちゃうんだよ。
なんで閉めちゃうんだ。
パブロフの犬か…。
私は何をやってるんだ。
おう佐々木君。
おはよう。
部長。
どうした?あいや…。
私のここでの20年は何だったんでしょう。
あぁ?私の最後にやるべきことが見つかったような気がします。
佐々木君三課のこれからの営業目標についてお話しください。
社長。
はい。
その前にお話があります。
んなんだ?私佐々木和男は弱冠22歳でこの鈴木建設に入社して以来20年以上勤続してまいりました。
いいときも苦しいときも社長を信じまい進してまいりました。
そしてやがて気づきました。
私は心底この鈴木建設を愛しております。
佐々木君…。
ですからこの鈴木建設には10年先20年先…いや100年先も成長し続け誰もが憧れ畏怖するそんな会社であり続けてほしいと強く願っております。
がしかし…今の社長はダメです!現在の社長のやり方ではこの鈴木建設は衰退の一途をたどっていくことでしょう。
佐々木君!取引企業のトップ陣も若返りが頻発しておりこれまでのような「小口は他の会社に任せておけ。
うちは大口の契約を取れ」。
そういう尊大な態度を取り続けていてはそのうち誰もうちとは取り引きしてくれなくなってしまうでしょう。
そして近い将来社長の言うブランドや看板にはカビが生え負の遺産を残すことになるでしょう。
つまり佐々木君キミは何を言いたいんだよ?花は盛りに散ってこそ花。
社長におかれましては盛りのまま散っていただき後を…常務にお譲り願いたいのです。
佐々木!何を言い出すんだ急に!言ってることがわかってるのか!前々から思っておりました!腰が抜けたのか?そっちいってなさい。
そっちいってなさい。
すみません…。
私も佐々木君の意見には一理あると思います。
ご承知のように今年度上半期決算が前年割れしまして。
何か手を打たなければいけないと考えておりました。
加えて今業界全体トップの若返りが相次いでおります。
ということは貞松君我が鈴木建設もそれに習えとそう言うんだね?わかった。
この際いい機会だ。
はっきりさせようじゃないか。
結果私が社長に留まったら倍返しだ!営業三課の佐々木課長が社長に辞任要求したらしいよ!そう後任に鈴木常務を推したんですって。
課長根性あるよな。
現社長か新社長か役員の投票決議が行われるそうだ。
どっちに乗る?課長聞きましたよ!どうされたんですか?社長に反旗を翻したって本当ですか!?はい本当です!自分のしたいことは全部やりました。
最後は心から愛する鈴木建設のためにやるべきことをやっただけです。
なんでこうなるんだ。
社長。
ん?私は社長についていきます。
植木君。
はい。
今の言葉聞いてるとね何だか私が我が社を追い出されるみたいに聞こえるんですけど。
そう聞こえちゃいました?聞こえちゃいましたね…。
景色ってこんなに鮮やかなものだったんだな。
今日はどうされました?先生その時がきても心臓を動かし続けるだけの延命治療は拒否します。
は?ですからその時がきても延命は拒否します。
その時っていつですか?自分の体のことは自分がよくわかっています。
私は半年以内に…。
佐々木さん。
はい。
何の話をなさってるんです?え?ですから私の病気の話を…。
軽い胃潰瘍だって言いましたよね?薬を飲んでいれば1か月もあれば治りますよ。
え?全身やられてるんじゃないんですか?いいえ。
胃以外はいたって健康です。
あれ?えっじゃああの私が余命半年だっていうのは…。
え?なんだろう…勘違い?少なくとも今のところ命には何の別状もありません。
ほんとに?ほんとに。
あぁ…。
よかった…。
まだ生きていられるんだ…。
あっ!社長になんてことを…。
先生まずいです。
あの私クビになっちゃいます。
先生!なんとかしてください!お願いします!いや私に言われましても…。
え〜!?ハ〜マ〜ザ〜キ〜!ハマサキだぞ。
どっちでもいいよ!もうお前のせいでとんでもないことになっちゃったんだよ。
俺のせい?うんそうだねそうだね何でも言ってごらん。
え?ん?あのな余命半年っていうのはデタラメだったんだよ。
ごめんねもう1回言ってくれる?ん?いやだから余命半年っていうのはお前の勘違いだったんだよ。
ほんとに?ほんとだよ。
ほんとに…ラッキーじゃん!全然全然ラッキーじゃないだろう!ラッキー!なんで?なんで?なんで?お前のせいで私は社長にとんでもない口答えをして…。
ハハッ!してしまっただろ?クーデターを起こしちゃったでしょ。
あっ!あっ!じゃないよ。
常務は社長選やる気満々だそうだよ。
社長が勝ったら私はクビだよ。
私がこの会社に残るためには常務に勝ってもらわなきゃいけないでしょ?どうなるの?ほんとにそうなるの?えっ社長が追い出されちゃうってこと?うん。
あ〜いや〜それはダメダメ。
ダメだよ。
えっじゃ私にクビになれってことか?この歳で無職になったらどうやって生きていけばいいんだよ?えっ余命半年じゃないってわかったのに生きていけないって変じゃない?ん〜課長がいなくなるのも嫌!お前言ってることがメチャクチャだよ。
うん何かいい方法ないかな?う〜ん。
うん…ないね。
え〜?勘違い?うん。
佐々木課長の余命の話は勘違いでした!あら…。
でさ課長もう自分死んじゃうと思ってるからだからもうヤケっていうか訳わかんなくなって社長に文句つけちゃったの。
うん。
それはさちょっとは俺のせいっていうか。
あぁ。
もう半分俺のせいあれ。
えぇ。
だから課長がいなくなっちゃうのも嫌だしスーさんがいなくなるのも嫌だよ。
だから何かなんとかならないかな?まあ鈴木建設社長の立場にある私としてはねうん…もう遅いとしか言いようがないんだよ。
え?あぁもうあとには引けんのよ。
いやそんなこと言わないでさ。
ハマちゃん。
ん?どういう結果になろうとも私がどういう立場になろうとも。
うん。
また釣りに連れてってくれるよね?スーさん。
連れてってくれるもんね?うんあぁ…。
よかった。
あっそうだ。
おいおい何だ…。
転ぶなよこんな大事なときに転ぶなよ!ではこれより投票決議を行います。
鈴木一之助現社長の続行を推される方は白の札を。
鈴木昌之常務の新社長就任を推される方は赤の札を挙げてください。
あぁ…。
あ〜やばいなどうしよう?
(足音)では決議に入ります。
お手元の札を挙げてください。
(ノックとドアの開く音)失礼しますえぇ。
たいへん重要な会議中申し訳ありません。
あとにできないのか?こちらも一大事です!あっすみません平田君入って。
社長申し訳ありません。
こいつがニチハビルの土台のボルト1組耐久性の低いものにすり替えたと自分から言ってきまして。
幸いまだ土台は組んだだけでコンクリで固めてませんのでその部分を新しいボルトに変更は可能です。
どうしてそんなことやっちゃったの?全部うまくいかなくてむしゃくしゃしてたんです。
でも鈴木社長の「希望を捨てずに過ごしてれば必ず開ける止まない雨はない」って言葉に目が覚めました。
吉野君っていったっけ。
はい。
それで自首してきてくれたんだ。
はいどうしても社長に謝りたくて。
本当にすみませんでした!吉野君頭上げな。
大ごとになんなくてよかったよ。
よく言ってくれたありがとう。
ご苦労さん。
どうも失礼いたしました。
秋山君ありがとう。
はい。
えぇ…決議の空気ではなくなってしまったので休憩を入れます。
その必要はありません。
たった今社長はこの会社が傾いてもおかしくないほどの危機を未然に防いでくださいました。
この会社が山をそして谷を乗り越えてこられたのは鈴木社長の力があってこそです。
まだこの会社には社長の力が必要だとわかりました。
というわけで。
は〜やれやれ。
課長よかったですねクビになんなくて。
よかった〜。
が全然よくない!もう余計な心配しっぱなしだよ。
全部お前のせいじゃないか!でもほら楽しかったじゃない。
うるさいよ。
はいみんな仕事行ってくださ〜い。
あのさ。
こらこら。
これこれ課長。
何だ?ちょっとさ中見ちゃいました。
なんでお前人の手帳見るんだよ。
なんかねなんかやり残したことがまだありましたよ?え?そんなはずはないよ。
私は全部10個やったはずだよ。
ほらこれもこれもこれもこれも。
あ?さてと。
私はこんなもの書いてないよ。
佐々木課長は家族に会えたの?さぁ。
さぁって。
ちょっと無責任じゃないの。
だってあれはさみち子さんがやりたいことリストに家族と会うって書けって言うから書いただけであとは課長しだいだよ。
きっと大丈夫。
やっぱり家族って特別なものだから。
だよね。
帰ってきてくれたの。
帰ってきてくれたの。
ほんとに帰ってきてくれたの。
お風呂沸いてるから。
あのねご飯も全部できてるから。
ほいほいほいほいほいほいほい。
ただいま。
おかえり。
ねぇスーさんはさ死ぬまでにやっておきたいことってある?死ぬまでにやっておきたいこと。
ありますね。
まだ誰も見たことのない…。
ん?大物を釣り上げたいですね。
俺もそれしかないよね。
この釣りバカ社員が。
言ったなこの釣りバカ社長!もうバカなことばっか言ってないで。
はいお待ちどおさまでした。
あ来た来た。
あそうだみち子さんたまにはどうですか一緒にしませんか?私?席どけて。
じゃあお言葉に甘えて。
おいでおいで。
じゃあ私も。
スーさんのおごりね。
私もがいい。
あぁそう飲めるんだよね?えっ。
いや冗談ですよ何言ってんの。
ビックリしたもう。
中3。
中3中3。
はいどうぞどうぞ。
あすみません。
2015/11/20(金) 20:00〜20:54
テレビ大阪1
釣りバカ日誌 第5話 余命半年!?佐々木課長のカン違い大騒動!! 濱田岳×西田敏行[字]

佐々木課長が余命半年!?ハマちゃんのカン違いから人生の思い出作りを始めた佐々木課長は、大胆にもスーさんに社長辞任要求を突き付ける!追い込まれた三人の運命は…!?

詳細情報
番組内容
健康診断で病院を訪れた浜崎伝助(濱田岳)は、先に受診していた佐々木課長(吹越満)と遭遇。入れ替わりに診察室へ入ると、医師が「半年もたない」と話しているのを聞いてしまう。本当はパソコンの寿命の話だったのだが、伝助はすっかり勘違い。その後、伝助のうっかりで本人にもその勘違いが伝わってしまい、佐々木はぼう然自失。そして伝助は佐々木の“死ぬまでにやりたい10のこと”に協力することになる…。
番組内容2
会社をズル休みして釣りをしたりして思い出を作る伝助と佐々木。そして高級クラブへ行った2人はNo.1ホステスのサヤカ(岩田さゆり)を指名し、ひと時の幸せを感じる。するとそこへ、サヤカに付きまとう元恋人が押しかけてきたため、小林みち子(広瀬アリス)も協力し彼女を救おうと画策するが…。そんな中、人生最後の大仕事をと、佐々木は会社の若返りのため鈴木一之助(西田敏行)に辞任要求を突き付ける…。
みち子お魚レシピ
今回は「いわしの洋風蒲焼き」。お楽しみに!
原作・脚本・監督
【原作】
「釣りバカ日誌」「釣りバカ日誌番外編新入社員 浜崎伝助」
作:やまさき十三 画:北見けんいち
(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)
【脚本】山岡潤平
【監督】児玉宜久
出演者
 浜崎伝助…濱田岳
 小林みち子…広瀬アリス
 佐々木和男…吹越満
 鈴木昌之…駿河太郎
 小林平太…きたろう
 魚住伸太郎…葉山奨之
 小林薫…田辺桃子
 貞松専務…佐戸井けん太
 岡本専務…名高達男
出演者続き1
 植木秘書課長…猪野学
 山口雄二…敦士
 石見聡史…三浦力
 大原守…森田甘路
     ○
 サヤカ…岩田さゆり
 吉野耕太…加治将樹
     ○
 浜崎とし子…榊原郁恵
出演者続き2
 秋山部長…伊武雅刀
 鈴木一之助…西田敏行

音楽
【音楽】信田かずお

【主題歌】
「俺たちルーキーズ」DISH//
 (SONY RECORDS)
製作
【製作】テレビ東京 松竹株式会社
ホームページ
【番組公式ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/tsuribaka/

【番組公式Twitter】
https://twitter.com/tx_tsuribaka

【番組公式Facebook】
https://www.facebook.com/tx.tsuribaka

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
バラエティ – その他
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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