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 昨年ロシアがウクライナから一方的に併合したクリミア半島のほぼ全域で22日未明、電力供給が途絶えた。クリミア半島への送電線がウクライナ南部で何者かに爆破されたのが原因とみられる。同半島の行政当局は非常事態を宣言した。

 クリミア半島の電力は、ロシアによる併合後も、大部分がウクライナ側から供給されている。タス通信によると、ウクライナ政府は送電線が爆破されたと説明している。クリミア半島内の主要都市では緊急用の発電設備を利用するなどして電力が回復しつつあるというが、ウクライナ側からの電力供給態勢の復旧には時間がかかる恐れがある。(モスクワ=駒木明義)