Nスタ ニューズアイ 2015.11.20


パリで起きました同時多発テロから1週間がたちました。
今日も現場からお伝えしてまいります。
ここで新しい報が入ってきました。
同時テロの首謀者であるアバウド容疑者がパリ北部で起きた銃撃戦の現場で死亡していたことが明らかになりました。
スナイパーによって撃ち殺されたと見られています。
そのアバウド容疑者が起こした連続テロなんですが、第2の現場がこちらのピザレストランです。
ガラスには銃弾で穴が開いているのがおわかりいただけると思います。
ここでは5人の方が命を落としました。
そしてこのテラス席があった歩道なんですが、血で真っ赤に染まったといいます。
そして、レストランの奥の天井には防犯カメラが3台設置されていましてテロリストの姿をとらえていました。
先週金曜日午後9時32分。
パリのレストランには、食事を楽しむ人たちやカウンターで仕事をするウエイターたちの姿があった。
そんな平穏な夜を突然…店内でガラスや壁の破片が飛び散り、人々が一斉に身を隠す。
駆け込んできた女性は手首を撃ち抜かれた。
店員の1人は、地下へと逃げ込む。
店の外では、銃を持った男がうつぶせになった女性に銃口を向けた。
なぜか銃弾は発射されず、男は立ち去り、女性も逃げることができた。
直後、武装グループは車に乗ってこの場を去った。
最初の銃撃から、わずか51秒後のことだった。
129人が死亡したパリ同時多発テロ事件。
フランスは、国連安全保障理事会に新たな決議案を提出した。
AP通信によると決議案では過激派組織イスラム国の外国人戦闘員の流入阻止、シリアとイラクでのイスラム国の支配地域根絶に向けた取り組みを加盟国に求めているとのこと。
宣伝メッセージで、アメリカへのテロもにおわせるイスラム国に対し、アメリカも揺れている。
野党・共和党が主導する議会下院はシリア難民受け入れにブレーキをかける法案を可決した。
シリア難民を受け入れる際、政府に対し、安全保障上の危険性がないことを議会に証明するよう義務づけるとの厳しい内容で、難民問題が大きな争点の1つになっている。
また、アメリカ捜査当局のトップは国民に対し、冷静な対応を呼びかけた。
テロ事件発生から1週間。
首謀者とされるアバウド容疑者の死亡が確認されたが、テロの脅威はいまだ世界を揺さぶり続けている。
VTRにありました状況を説明します。
テロリストたちは、今黒い車が停まっている辺りで車を降りたようなんです。
そのとき店の前のテラスでは多くのお客さんが金曜日の夜の食事を楽しんでいました。
そして、青白い服を着たテロリストこの辺から銃を乱射するんですが、ちょっとこうやって移動してカメラの画角から消えるわけなんです。
そして今度はこちらのテラス席にやや駆け足で近づいて入り口前で伏せているお客さんの女性に上から銃口を向けました。
女性はカチカチと引き金を引く音を聞いたそうです。
しかし、何らかの理由で弾丸は発射されませんでした。
テロリストは、彼女を殺害することをあきらめて車に乗りまして、あちら側の方角に向かって走っていきました。
この先を右に曲がって、2kmほど行ったところには19人が殺害されたレストランがあります。
このテロを首謀したアバウド容疑者は、ベルギーのブリュッセル近郊にあるイスラム社会の出身でした。
隣国に拠点がありました彼らは一体、どのようにしてフランスに入ったのでしょうか。
ヨーロッパ各国を行き来するのにごく一般的な移動手段の鉄道。
駅の構内に入ってすぐが電車のホームということなんですね。
フランス・パリから隣国ベルギーに向かう高速鉄道に乗るには切符1枚が必要なだけ。
改札のゲートはなく、そのまま列車へと向かうことができる。
このように、駅のホーム、ほとんど何もチェックするものはないです。
これまで金属探知機もないですね。
同時多発テロ後でも、警備に厳しさは見られず、列車はそのまま発車。
パリからブリュッセルまでおよそ260km、1時間半ほど。
乗車後、しばらくして車内改札はあったものの…今ですね、フランスとベルギーの国境を越えたところです。
このパスポートは全く提示する必要のないまま入れてしまいました。
ブリュッセルの駅に到着しても、チェックが厳しい様子はない。
ヨーロッパの主要国の間では自由な移動を認めるシェンゲン協定が結ばれている。
このため、国境での審査などはないままに自由に行き来ができる。
テロの首謀者とされるアブデルハミド・アバウド容疑者も今年2月の過激派組織イスラム国の宣伝誌でシリアとヨーロッパの間を行き来していたことをうかがわせていた。
今年1月にベルギーで摘発されたテロ計画で警察の手を逃れたアバウド容疑者はその警備の甘さについて、こう触れていた。
移動の自由の一方、テロリストの侵入をいかに防ぐかが問われている。
ご覧いただきましたように、フランスがテロリストに狙われやすい最大の理由というのは国境管理なんです。
フランスを初めとするEUの多くの国が加入しているシェンゲン協定は、加盟国間の移動の自由も補償しています。
これで何が起きるかといいますと、例えばギリシャに入ったテロリストがこのフランスに移動するまでの間、ほぼノーチェックで移動ができるわけなんです。
もし途中、電車に乗ったとしても、切符を見せるだけなんです。
手荷物検査やパスポートのチェックもない、つまり東京−大阪を新幹線で移動するようなものなんです。
フランスでは今、こんな移動の自由など捨ててしまって国境管理を強化すべきだという議論が始まったところです。
ただフランスがテロに無防備だったのかといいますとそうでもありません。
街中の監視カメラを増やそうとしていますし、治安機関は裁判所の令状がないまま、盗聴、つまり通信傍受もできるようになりました。
今回、治安当局はこの盗聴によってアバウド容疑者の所在を突き止めたわけなんです。
自由と博愛の国と言われますフランスは、フランスの市民はテロから身を守るために国家に対して様々な権限を与えています。
日本もフランスと同様に、イスラム国から狙われる可能性のある国です。
私たち国民も、テロ防止のために国にどんな権限を与えて、どこまで代償を受け入れるのか、考えなくてはいけません。
脅かされる自由の前に、そして、それを守るために何をなすべきなのか、本当に難しい課題です。
次は、大阪でよく見かけたこちら、初乗りで500円という安さで人気を博しましたワンコインタクシーをめぐる裁判です。
このワンコインタクシーを運行するのは国の運賃規制でわずか2社を残すのみとなりましたが、そのタクシー会社が国に対し、運賃の変更命令を出さないよう求めた裁判で会社側の主張が認められました。
今、500円のタクシーに乗りました。
去年3月、深夜の大阪市内。
多くの客が初乗り500円のタクシーに乗っていく。
大阪名物とまで言われたワンコインタクシー。
2002年の規制緩和で運賃が自由化された後、ピーク時にはおよそ1600台が運行されていたが、現在は160台にまで減少した。
そのワケは…国交省は去年、大阪の初乗り運賃を660〜680円の範囲内に収めるよう通達した。
低価格による過重労働や過当競争を防ぐことが目的で違反した場合は、営業停止などの処分が下されることになった。
ワンコインタクシー業者は、利用者の声を無視しているなどとして国に対し、運賃の変更命令を出さないよう大阪地裁に提訴した。
今日の判決で大阪地裁は、公定幅運賃の範囲の指定には裁量権の逸脱乱用があるなどとし、タクシー業者が今の運賃のままで営業を続けることを事実上、認めた。
一方、国側は関係機関とも協議した上で適切に対応していくとしている。
次は、国が沖縄県を訴えた普天間基地移設問題では、国と地方のあり方が1つの論点になっていますが、来年夏に行われる参議院選挙の日程をめぐって、また中央政治の沖縄への姿勢がかいま見える事態となっています。
自民・公明の与党内に来年夏の参議院選挙を6月23日公示、7月10日投票の日程で行うとの見方が広がっています。
この6月23日とは、1945年、沖縄戦の組織的戦闘が終結したとされる沖縄慰霊の日です。
本土で言いますと、8月15日終戦の日に当たる日で戦没者を追悼する日なわけですけれども、沖縄選出の大臣も疑問を呈しています。
沖縄選出の島尻沖縄・北方領土大臣がなじまないと述べたのは、来年夏の参議院選挙の日程をめぐる問題。
安倍総理が秋の臨時国会は開かずに、来年の通常国会を1月4日に召集する方針を明らかにしたことを受けて、与党内では、6月23日公示、7月10日投票という日程で実施するという見方が広がっている。
しかし、この6月23日は、沖縄にとって特別な日。
第二次世界大戦の末期、アメリカ軍の上陸を受け、日米合わせて20万人以上が亡くなった沖縄戦。
沖縄では、6月23日を条例で慰霊の日と定めて休日にし、毎年、戦没者を慰霊する式典を開いている。
平和の祈りに包まれるこの日を選挙戦をスタートする公示日とすることに沖縄では異論が出ている。
しかし、自民党の沖縄県連が党本部に沖縄戦の歴史に配慮するよう申し入れたのに対し、党本部は、慰霊の日と重なることについて念頭になかったという認識を示したとのこと。
アメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐり、対立が法廷闘争にまで発展している政府と沖縄県。
先ほど沖縄で直接県連の要望を受けた茂木選挙対策委員長は…仮に6月23日を公示日とすれば、政府・与党側の沖縄への配慮に欠ける姿勢の象徴という批判が起こりそう。
自民党本部は、念頭になかったという認識ですが、これちょっとあ然としますよね。
これが8月6日、9日、あるいは15日だつたら、同じことをするだろうかという声もありますが、来年のその参議院選挙について、今お伝えしたように、6月23日公示、7月10日投票という見方が与党内で広がっているんですが、来年改選の参議院議員の任期というのは7月25日になっています。
となりますと、24日の日曜日、その前日が投票としてはギリギリになりましてその際は7月7日が公示になります。
その前の投票となると、17日の日曜日で、その際は6月30日が公示になります。
しかし、いずれも夏休みだったり、こちら3連休の中日だったりしまして、投票率が上がらないのではないかという心配があるようなんです。
さらに、18歳以上が投票できるようになった法律が施行されるのは6月19日になりますから、選挙はやはりこれ以降になります。
となりますと、今お伝えしたような3パターンとなるわけです。
政権与党が選挙日程を有利に設定するのは当然と言えば当然ですけれども、本当に犠牲になった人を今入ったニュースです。
今日午前7時頃、石川県輪島市の沖合およそ5kmの日本海で、転覆している木造船3隻が相次いで見つかった。
海上保安部で調べたところ、このうちの2隻の船内から、少なくとも8人の遺体が見つかった。
遺体の性別や年齢などはわかっていない。
木造船からは国籍などを示すものは見つかっていないとのこと。
コンビニ大手のローソンが、銀行業への参入を検討していることがわかった。
三菱東京UFJ銀行と共同出資して新しい銀行を設立する方針。
ローソンの全国の店舗にあるおよそ1万1000台のATMを活用し預金口座の開設など、現在対応していないサービスの展開を検討しているものと見られる。
実現すれば流通業では3社目となる。
消費税が10%に引き上げられる際に導入される軽減税率について、自民党の谷垣幹事長が公明党の井上幹事長と昨日に続いて今日も非公式で協議を行った。
対象品目を生鮮食料までとしたい自民党と加工食品も加えたい公明党で意見の対立が続いていて、事態を打開するため、今回は財務省の担当者や税調幹部抜きでの協議となった。
今年9月、中国の新疆ウイグル自治区で炭鉱が襲撃され34人が死傷する事件があり、地元の警察当局は逃走した容疑者28人を殺害したと発表した。
国外の過激派組織が指揮したテロ事件だったとしている。
少し煩わしいと思っていた方もいるんではないでしょうか。
東海道新幹線の指定席で行われている対面での改札作業が来年春に省略されることになりました。
東海道新幹線で行われている対面での改札、来年3月をもって自由席を除き廃止されることになりました。
一日平均43万人、一年で1億5000万人以上が利用する日本の大動脈、東海道新幹線。
1964年の開業以来、50年以上続けられてきた対面改札が、自由席を除いて来年3月のダイヤ改正で省略される。
JR東日本や西日本の新幹線では、既に省略されている改札作業。
JR東海によると、ビジネス客の利用が中心で直前で列車を変更する人も多かったため、対面で改札していたとのことだが、なぜ今回、対面での改札をなくすことになったのか。
そこには、発車直前まで予約内容を変更できるネット予約の普及など情報技術の進歩があった。
ただ、利用者からはこんな声も…東海道新幹線では、今年6月、走行中の車内で男が焼身自殺をして乗客・乗員29人が死傷した。
車内に不審者がいたときなどの防犯面を心配する声もある。
JR東海は、予約がない席に座っている人などには引き続き対面改札を行うほか、改札作業を省略することで車掌が車内を巡回しやすくなるなど防犯面への効果にも期待を寄せている。
2015/11/20(金) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ ニューズアイ[字]

取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。TBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。

詳細情報
番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
出演者
【Nスタ ニューズアイ】
竹内明(TBS報道局)
佐古忠彦(TBS報道局)
加藤シルビア(TBSアナウンサー)
制作
▽番組HP
http://www.tbs.co.jp/n−st/

▽Facebook
http://www.facebook.com/TBS.nst

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32722(0x7FD2)
TransportStreamID:32722(0x7FD2)
ServiceID:2064(0x0810)
EventID:10583(0x2957)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: