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障害児巡る発言で教育委員が辞意 茨城
11月20日 18時57分

障害児巡る発言で教育委員が辞意 茨城
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茨城県の女性の教育委員が、県の会議で障害がある子どもについて「妊娠初期に障害の有無が分からないのか。4か月をすぎるとおろせない」などと発言していた問題で、この委員は「教育行政に大きな影響を与えてしまったことを重く受け止める」などとして、教育委員を辞職する意向を知事に伝えました。
この問題は、18日に開かれた茨城県の教育の方針を話し合う会議で、茨城県の教育委員で東京で画廊を営む長谷川智恵子氏が「妊娠初期に障害の有無が分かるようにならないのでしょうか。4か月をすぎるとおろせないですから。生まれてきてからでは本当に大変です」などと発言したものです。
長谷川氏は19日、謝罪とともに発言を撤回するというコメントを出しましたが教育委員は続ける意向を示していました。
しかし、20日になって茨城県の橋本知事に電話で教育委員を辞職する意向を伝えたということです。
これについて長谷川氏は、「私の発言で県の教育行政に大きな影響を与えてしまったことを重く受け止めます。不快な思いをしている皆さま、特に障害のあるお子さまをお持ちのご家庭に心からのおわびを申し上げる」というコメントを出しました。
これに対して橋本知事は、長谷川氏の辞職の申し出を受け入れる考えを示したということです。
茨城県教育委員会では、今月中にも教育委員会を開いて、辞職に同意するか決めるということです。

辞職の申し出に同意

障害のある子どもに関する発言を巡って、長谷川氏が教育委員を辞職する意向を示したことを受けて、茨城県の橋本知事は、辞職の申し出に同意したことを明らかにしました。
また、橋本知事は、長谷川氏の発言を受けて、「障害の有無が事前に分かり中絶したい人が中絶できる機会を増やしたらどうかという意味だと思う。悪いことではない」などと話していましたが、これについて「不快感や苦痛を与えたことを真摯(しんし)に反省したい」としコメントし、陳謝しました。
一方、茨城県教育委員会の小野寺俊教育長は、「全国からの多くの意見を踏まえて、早急に教育委員会を開催し辞職の手続きを進めたい」とコメントしています。

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