クアラルンプール=延与光貞、都留悦史、奥寺淳
2015年11月21日22時51分
東南アジア諸国連合(ASEAN)は21日、マレーシアで米国、中国とそれぞれ首脳会議を開いた。22日の東アジアサミットを前に、中国が人工島を造成した南シナ海の領有権問題が中心的な議題に。中国は新たな協力のしくみでASEANの懐柔を図り、米国は国際法の順守を強調した。
21日午後にあったASEANと中国の首脳会議。予定の1時間を30分ほど超過した会議終了後、中国の李克強(リーコーチアン)首相は記者団に「(南シナ海での)平和と安定を守る」との立場を繰り返した上で「中国とASEANが協力できる分野は広く、たくさんある」と述べた。
今回の会議に合わせて、中国は事務方を通じて南シナ海での「協力メカニズム」の構築を迫った。
ASEANの内部資料によると、「協力メカニズム」は航行・通信の安全や救難救助などを含む。中国は、ASEANと策定を進めている来年から5年間の「平和と繁栄に向けた戦略パートナーシップの行動計画」の中に盛り込むよう再三要求。だが、ASEAN側には「これを認めると、中国が南シナ海で埋め立てた人工島が協力の拠点になる恐れがあり、既成事実化につながる」(域内の外交筋)と警戒感が強い。
一方で、中国との経済的な結びつきが強いカンボジア政府関係者が「(平和への)推進力になりうる」と話すなど、中国の提案を支持する声も出ている。
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朝日新聞国際報道部
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