受賞者が主人公なのか、主催者が主人公なのかあやふやにした今回の事態で、大鐘賞の権威は完全に地に落ちた。にもかかわらず、チョ・グンウ大鐘賞映画祭事業本部長は「不参加を通知してきた俳優の態度に問題が多いと考えている」と、一歩も引かなかった。観客は、男女の主演賞受賞者(ファン・ジョンミン、チョン・ジヒョン)など、スターの受賞の所感を聞くチャンスを失ってしまった。
映画関係者らは「残念」「恥ずかしい」と口を揃えた。MYUNG FILMSの沈栽明(シム・ジェミョン)代表は「何度も問題を起こしてきた大鐘賞が今年、未熟な運営のせいで、溜まり溜まったウミを爆発させた。この機に大鐘賞は、賞の価値や立場はもちろんのこと、賞の存続そのものを冷徹に考え直してみるべき」と指摘した。
最優秀作品賞・監督賞など10冠王を達成した『国際市場で逢いましょう』のユン・セギュン監督は「大変な中この場に来られた方も、やむを得ず出席されなかった方も、立場を変えて考えてみる(易地思之)心で互いに理解できればいいと思う」と語った。