監査で得た内部情報で株式売買、会計士32人摘発

 ソウル南部地検は19日、会計監査の過程で得た企業の内部情報で株式売買を行い、数億ウォンの不当利得を得ていたとして、 会計士32人を起訴したことを明らかにした。

 うち不当利得が大きかった三逸会計法人所属の会計士L容疑者(29)ら2人が逮捕、起訴されたほか、2人に未公開情報を伝え、株式に投資を行ったが、利益が少額だった会計士J容疑者(31)ら4人は在宅起訴。L容疑者に未公開情報を伝え、投資を助けた会計士7人は略式起訴された。このほか、単純に情報を提供した会計士19人については、金融委員会に懲戒を求めた。

 摘発された32人のうち26人は三逸会計法人、4人はサムジョン会計法人、2人はアンジン会計法人にそれぞれ所属している。職歴はいずれも5年未満だった。

  調べによると、三逸会計法人の会計士で逮捕、起訴されたL容疑者は昨年10月、企業の会計監査で知り得た業績などの未公開情報を利用して株式投資を行えば、利益が得られるなどと同じ会計法人の会計士B容疑者(30)を犯行に誘った。2人が業績が証券会社の予想を上回った銘柄など14社の株式に投資し、約4億7000万ウォン(約5000万円)の差益を得ていた。

チェ・ウンギョン記者
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