プレミア12:奇跡の大逆転勝ち、最も屈辱的な韓日戦が劇的幕切れ

 韓国は今月8日の同大会開幕戦(札幌ドーム)で大谷に6イニング10三振を奪われ、無失点(2被安打・2四球)に抑えられたあげく0-5で完敗した。11日ぶりの再対決となった準決勝だが、雪辱どころか、前回よりも無力な姿をさらしていた。2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝で日本に0-6で負け、09年のWBC第1ラウンドで日本に2-14(7回コールドゲーム)で負けて以来、最も屈辱的な韓日戦の敗戦までアウトカウント3つしか残っていなかった。

 ところが、9回に「大逆転のドラマ」が待っていた。呉載元(オ・ジェウォン)と孫児葉(ソン・アソプ)が連続安打を出し、鄭根宇が1打点となる2塁打を放った。李容圭(イ・ヨンギュ)のひじにボールを当たって出塁し、無死満塁になると、3番打者・金賢洙(キム・ヒョンス)は押し出しとなる四球を選んだ。その後に李大浩の逆転打が飛び出したのだ。試合の間ずっと歓声を上げていた東京ドームの観衆4万人はぼう然とした表情になった。その中で聞こえてきたのは、3塁側に陣取った一部の韓国応援団の声だけだった。

 韓国は9回裏の最後の守備で日本の得点を許さず、4-3で勝った。5番手の鄭大ヒョン(チョン・デヒョン)が日本の3・4番打者を抑えたが、5番打者にセンター前ヒットを打たれ、最後のピンチを迎えた。しかし、抑え投手として登板した李賢承(イ・ヒョンスン)がパ・リーグで通算6回も本塁打王に輝いた中村剛也を3塁ゴロに仕留めた。

 韓国代表チームは20日に行われる米国とメキシコの準決勝戦勝者と21日午後7時、東京ドームで優勝をめぐり対戦する。

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者
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