プレミア12:主催国・日本の非常識な大会運営に弱腰のKBO

 国際野球大会「プレミア12」の準決勝で、韓国は日本に辛勝を収めたが、野球関連のインターネット掲示板ではこのところ、不可解な大会の進行方式に対し非難する書き込みが多く寄せられている。その主なものは、日本の常識外れな大会運営と、韓国野球委員会(KBO)の消極的な対応に対するものだ。

 「韓国はただの引き立て役なのか」「台湾と日本によるいかさまな大会に、韓国が調子を合わせているみたいだ」

 今回の大会はどこまでも、共催国の日本を中心に運営されてきた。1-3試合がデーゲームとなったほかの国とは異なり、日本は放映権契約や、日本企業からなるスポンサーを前面に立たせ、出場国では唯一、全ての試合がナイターになるという恩恵に浴した。

 そんな中で最も不利益を被ったのが韓国だった。韓国は予選の全ての試合を台湾で行ったほかの出場国とは異なり、札幌ドームで日本との開幕戦に臨んだ後、台湾に移動した。台湾ではグループ予選の全ての試合を終えた後、ようやく決勝トーナメントの時間や場所を知らされ、それさえも火災が発生したため試合の場所が変更され、車で2時間も移動して試合に臨むことになった。さらにあきれたことは、韓国は当初20日に準決勝を戦うことになっていたにもかかわらず、相手が日本と決まったため、日程が19日に前倒しされたことだ。東京ドームでの練習時間を18日午後に割り当てられた韓国代表チームは、この日午前3時半に起床し、大急ぎで朝一番の飛行機に乗り日本へ向かった。選手たち疲れた体で練習に臨むことになった。

 KBOのチョン・グムジョ運営部長は「組織委員会に数回異議を申し立て、抗議したが、『興行のため、やむを得ない決定であり、理解してほしい』という答えが返ってくるばかりだった。今大会の期間中、出場国が一堂に会して打ち合わせを行ったことはただの一度もなく、組織委員会があらゆる事項を一方的に通告し、決定を下した」と打ち明けた。

 だが、インターネットユーザーたちは「日本の一方的な甲チル(優越的な地位を利用した無理強い)に対し、KBOは真っ当な抗議もできないのか」との反応を示している。強く抗議することで歯止めを掛けるべきではなかったのかというわけだ。

 KBOのヤン・ヘヨン事務局長は「今大会で納得できない非常識な状況が多く生じたことは事実だ。今後、このような部分が改善されなければ、大会への不参加を含む強力な対応をしていくという意向を明確に伝えていく」と述べた。

カン・ホチョル記者
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