2015年11月21日14時49分
広島市中区の旅館「世羅別館」が、食中毒症状を訴える宿泊客が出た後、市からの食事提供の自粛要請に応じず、被害が広がっていたことが21日、市などへの取材で分かった。
市保健所によると、市は11日に食中毒の発生を把握。12日に立ち入り検査し、旅館の食事が原因の疑いがあるとみて食事の提供の自粛を求めた。しかし、要請に強制力がないため、旅館は食事の提供を続け、12日に宿泊した滋賀県草津市の小学生ら63人、神戸市の小学生ら38人、大阪府東大阪市の小学生ら24人、計125人が食中毒症状を訴えたという。いずれも重症者はいないという。
市は13日に旅館の食事が食中毒の原因だと特定。同日付で、旅館内の調理施設の営業禁止を命じた。
世羅別館はホームページで宿泊客に謝罪し、補償について「誠心誠意対応させていただく」としている。
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朝日新聞社会部
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