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 小笠原諸島の西之島近くで、海底火山の噴火が確認されてから20日で2年となった。海上保安庁によると、噴火でできた新島から流れ出た溶岩が旧西之島をのみ込み、面積は旧島の約12倍の2・63平方キロ(東京ドームの約56倍)になった。

 海上保安庁の航空機が17日に観測したところ、東西約1900メートル、南北約1950メートルだった。1時間に1、2回の噴火が確認された。面積は8月の約2・71平方キロからわずかに減少。流れ出る溶岩の量が減り、海岸線が波で浸食されたためとみられるという。上陸して測量調査できる状態ではなかった。

 西之島は小笠原諸島の父島の西約130キロにある無人島。海上保安庁が2年前に確認した新島は、面積約0・01平方キロだった。(中田絢子)