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だいちゃん.com

1級身体障害者(人工透析患者)でフリーライターで元家庭教師なよくわからない人間、だいちゃん(∀)の障害者についてとか、勉強法とか雑記、障害者について、炎上wブログ

【乙武洋匡ちょっと出てこいや!!】妊娠初期に障害児が生まれるかどうか分かると便利です

障害者

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今年4月に教育委員に就任した、長谷川智恵子おばあちゃん(71)が

「意識改革しないと。技術で(障害の有無が)わかれば一番いい。生まれてきてからじゃ本当に大変」「茨城県では減らしていける方向になったらいい」

出典 障害児の出産「茨城では減らせる方向に」 教育委員発言:朝日新聞デジタル

 と発言したことでtwitterを中心にネット上で炎上しているようで、著書「五体不満足」

で有名な乙武洋匡氏も長谷川氏に対してこのような発言をtwitter上で行っています。

この人は本当に燃料投下が上手いのでその挑発に乗るのもしゃくなのですが、私はこのような発言を乙武氏に対しました。

しかし、乙武氏のフォロワー数が多すぎるのもあって本人の目に入っていないのか、はたまた私が小物過ぎて無視されているのかは分からないのですが、お返事をいただけないようなので関連した記事を書こうと思った次第でございます。

乙武洋匡氏へ

あたなの親がもし事前の検査であなたのような五体不満足の障害者が生まれると分かっていて、それでも産みたいと思ったかどうかはあなたの親御さん本人にしか分かりません。今でこそ成功してらっしゃるから産んでよかったと思っているとは思いますが、産まれる前というのは不安がとても大きいもの。「本当に自分が育てることが出来るのか?」「この子が生まれて幸せになれるのか?」「いっそのこと生まないほうがいいのか?」色々なことが頭の中を巡るはずです。

もし、事前の検査などで分かった状態で、あなたの親御さんが堕胎を希望した場合、それは許容されるべきでしょう。

よく、胎児にだって人権はある!! という批判をこういう記事を書くと色々な方面からされるのですが、今生きている人の人権だってあります。だから、事前に障害があると検査で分かる、ということは、今生きている人の人権を守るという意味でも便利なのです。だって、

「障害があるけど、この子を産む!」

「障害児だから、この子を産みたくない!」

という選択肢が与えられることになるからです。

子供が生まれてからネグレクトに走るような親がいるような世の中です。そんな世の中だからこそ、こういった選択肢は与えるべきなのです。

 

「最初から子供を産むなら、障害児であっても育てる覚悟があってから妊娠しろ。そうじゃないならしっかりと避妊しろ。」

 

こういう意見を持っている方もいると思います。しかし、現実問題、そんな理想論ばかり通りません。

子供を作る時には、健常児が生まれてきて当たり前だと思いながら妊娠する人だって多いはずです。まさか、自分が産む子供に障害があるはずはない、と。だからこそ、生まれてきても自分の子供が障害者だと認めたくないばかりに、発達障害といった「目に見えない障害」を抱えた人達が苦労して、生き辛さを感じて生きているという側面もあります。

ちゃんと育ててくれる親の元で勢いで生まれてくる分には問題ないですが、そうじゃない場合も多い。だからこそ、事前に障害児が生まれるかどうか検査で分かれば、その子供を産む人に選択肢を与え、結果として障害児を育てられないから施設に入れる(結果として子供を捨てている。)といった不幸な事態を事前に防ぐことが出来ます。

それに、障害児が少ないことに越したことはありません。障害児(障害者)はそれだけ周りの人に迷惑をかけている。実際、養護学校の教員への負担、そこに充てられる人員の数は健常児の学校よりもかなり多くの人数が割り振られています。

私自身、身体障害者1級なので障害者当事者としては、障害者を事前検査で減らそう、と言われると正直、自分を否定された気持ちになる部分もありますが、現実的に考えると長谷川氏の発言は尤もなんですよ。

例え、障害児教育に携わる立場であり私人でなかったとしても、いえ、逆に障害児教育にも携わる立場だからこそ現実的にこういった発言を出来たのではないでしょうか。

 

 理想論を述べる頭ん中お花畑お姫様ババア共

乙武氏へのメッセージはこのくらいにしておいて、この発言に対して批判している人達ってそもそも健常者で、特に頭の中がお花畑状態で尚且つお姫様育ちのおばちゃん方がとても多いのですよね。

障害者当事者は、(少なくとも私の周りでは)この発言に対して、当然だと思っていたり、肯定的に捉えています。

それは、障害者当事者がどれだけ周りに迷惑をかけて生きているのか分かっているし、どれだけ生きていくのかが大変なのか自分の身をもってわかっているから。そして、自分の子供が障害児だった時に育てる自信が無い。だって自分が生きることで精一杯なのに自分の子供の障害まで抱えて生きていくことが困難だと「現実的に考えて」理解しているからです。

胎児は自分が生まれてくるかどうか選ぶことが出来ません。でも、その胎児(子供)を育てるのは親です。親が産むも堕胎も選ぶことはどちらも親のエゴです。

障害者だけど生まれてきて良かったと思って生きている人もいれば、生まれてこなければよかったと思って生きている人もいる。また、自殺する人もいる。

この世に産んでしまおうが、産む前に命を断とうが、どのみち親のエゴでしょう。

そういった現実をお花畑お嬢ババア共を中心とした、この長谷川氏を炎上させている人は分かっているのでしょうか?

 

妊娠初期に障害児が生まれるかどうか分かる検査があるのならば、その結果を踏まえて産む産まないを決める権利は、親にあって当然です。何度も言いますが、育てるのは親であるし、障害児(障害者)として生きていくのはそれだけ困難なことだからです。

 

狩猟時代は狩りの出来ない人間は死んでいました。今は障害者でも生きていけるだけでありがたい世の中です。弱者でも生きていける良い時代です。でも、それだけ周りに迷惑をかけ、税金を使っているということも忘れてはならないのです。

だからこそ、もっと選択肢を増やすためにも、親や子供双方の為にも、妊娠初期に障害児が生まれるかどうか分かると便利なのです。

産む、産まないは、あとは倫理の問題です。

それに、そういった医療技術が発展すれば、障害児でも産みたいという親御さんが事前に色々な準備をすることが出来ます。心の準備も物理的な準備も何もかも含めて。

だから、このおばあちゃんの発言を不適切だとは私は全く思いません。

 

 

でも、どうでもいいけど長谷川のおばあちゃんは発言をいちいち取り消すなや!!

色々な意見があると思います。皆様のご意見、お待ちしております。

だいちゃん(∀)

 

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