石川県輪島市門前町の沖合で20日午前、国籍不明の木造船3隻が漂流しているのが見つかり、七尾海上保安部がうち転覆した1隻から男性4人の遺体を収容した。別の1隻にも4、5人の遺体があるとみて調べている。船にはハングルのような文字が書かれていたという。
海保などによると午前7時すぎ、漁をしていた男性から「船が転覆した状態で漂流している」と通報があり、2隻を発見。陸揚げした船から成人とみられる4人の遺体を収容した。午前10時20分ごろにも転覆した別の木造船が見つかった。船内に複数の遺体を確認しており、21日に収容する。
3隻のうち1隻にハングルのような文字があり、別の1隻には朝鮮半島で使われるタール状の黒い塗料が使われていた。
木造船はいずれも長さ約10メートルで、門前町の沖合5~15キロで見つかった。〔共同〕
遺体収容