ローソン:銀行業務参入を検討 16年にも新銀行を設立
毎日新聞 2015年11月20日 11時24分(最終更新 11月20日 18時41分)
コンビニエンスストア大手のローソンが銀行業務への参入を検討していることが20日、分かった。来年にも新銀行を設立する方向。店頭に既に設置している現金自動受払機(ATM)を活用し、現在は対応していない預金口座の開設や現金振り込みなどをできるようにするとみられる。
顧客の利便性を高めて、集客力を強化する狙い。実現すれば、小売業では、コンビニ首位のセブン−イレブン・ジャパンを傘下に持つセブン&アイ・ホールディングスとイオンに次ぐ銀行参入となる。
ローソンの主力取引銀行である三菱UFJフィナンシャル・グループが少額を出資する案も浮上している。業務内容などが固まれば、金融庁に銀行設立の認可を申請する。
ローソンは10月末時点で全国に約1万2200店を展開。大半の店舗にATMを設置しており、利用者は現在、大手銀行などの口座から預金の出し入れなどを行うことができる。
小売業による銀行設立は2001年開業のセブン銀行(当時はアイワイバンク銀行)が初めて。07年にはイオン銀行が続き、ATM利用の手数料収入でグループの収益拡大に貢献している。コンビニ大手のファミリーマートも14年7月、ジャパンネット銀行と資本・業務提携に向けた協議を始めると発表している。【岡大介】