ソウルの旧日本大使館に放火しようとし一般建造物放火予備の罪に問われていた50代の被告に対し、ソウル中央地方裁判所は、懲役6か月の実刑判決を言い渡しました。
被告はことし9月、慰安婦問題に対する日本政府の対応に不満を示し、ソウル鍾路区の旧日本大使館に放火しようと、ガソリンが入った焼酎瓶4本と1.5リットルのペットボトル1本をビニール袋に入れ、大使館正門に向かって歩いて行くところ、勤務中だった警察官に逮捕されました。
判決について裁判官は、「前科のある被告が執行猶予期間中に犯した未遂事件であり、判決が確定した場合、執行猶予が取り消しとなる点を考慮した。ただし、犯行現場に至る前に警察官に放火目的を供述し逮捕されたことを考慮した」としています。