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スポーツ【2015横浜マラソン】

情熱 止まらない

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写真:上野紗織さん 拡大上野紗織さん

写真:尾崎好美さん 拡大尾崎好美さん

 約2万5千人が横浜市内を駆け抜ける「横浜マラソン」(朝日新聞社など後援)。3月15日の号砲まで、あと2週間となった。フルマラソンデビューとなる新米から、記録更新を目指す猛者まで、参加ランナーも様々。どんな思いでレースに臨むのか。「わたしの意気込み!」を書いてもらった。

 ■参加ランナーどんな思い? 「5時間以内で自分に褒美」「走った後のワイン楽しみ」

 21日午前、練習中のランナーでにぎわう山下公園で、横浜マラソンの参加ランナーを探し、話を聞いた。

 記者が渡したボードに「大爆笑」と意気込みを書いたのは、フルマラソン初挑戦という会社員の上野紗織さん(25)=川崎市高津区。この日、会社の同僚と5人で、下見も兼ねて練習にきた。学生時代は陸上部で、走ることが大好き。「走ってると原点に戻れるような気がする」と走る楽しさ、喜びの意味を込めた。週末や会社からの帰宅時に20キロを走るなどして練習を重ねてきた。「おばあちゃんになっても走り続けることが目標です」

 上野さんの同僚の会社員増田弘樹さん(29)=横浜市鶴見区=も初挑戦。上野さんと違ってラン歴は浅く、横浜マラソンに応募したら、「当たってしまった」。42キロ超の苦しい道のりを何とか乗り切ろうと、書いた言葉は「泣かない!」。目標の5時間以内を達成して、ご褒美として「ゴルフセットを買いたい」という。

 「地元なので絶対走りたいと思っていたので、当選してうれしいです」と話すのは、会社員鈴木庸夫さん(57)=横浜市中区。今度が7回目のフルマラソンとなる。これまで、レース中に苦しいときは「今までにもっとつらいことがあっただろ」と自分に言い聞かせ、乗り越えてきた。「疲れているときもあるけど、サボらない」と決め、毎週末に10〜20キロの練習を積み重ねてきた。自己ベスト更新を目指し、「一皮むけて成長する!」と書いた。

 IT系の会社員・陳国良さん(50)=横浜市中区=も「自分を乗り越えるぞ!」と成長を誓う。4年ほど前にマラソンを始めると小食だったのが、肉をたくさん食べるようになり、さらに仕事もパワフルになったという。「タイムは気にしない、とにかく完走する」と意気込む。

 トライアスロン経験者もいる。会社員磯谷宏さん(47)=横浜市神奈川区=の意気込みは「完走!」。フルマラソンは初めて。走った後のおいしいごはんとワインが楽しみで、「元気をもらいながら走って、達成感を味わいたい」と抱負を語った。

 「3年前の自分を超えたい」と3時間30分以内を目指すのは、設計会社に勤める中曽根敬典さん(53)=東京都大田区。ボードには「自己ベスト」と書いた。週に3回、朝5時に起床して、平日10キロ、週末に20〜30キロを走り込んでいる。走り始めたのは、40代後半になってから。体力がつき、疲れなくなったという。「どんな状況になっても諦めないこと」が自分との固い約束だ。苦しい場面で自分に言い聞かせる言葉は、「とにかく前へ進め!」。

(大森浩司、興津洋樹)

 ■完走めざすにはどう走る? ロンドン五輪代表・尾崎好美さんに聞く

 大会まで残すところあと2週間。本番に最高のパフォーマンスを発揮するためにどう過ごすべきか、当日のレース攻略のポイントとは――。2012年のロンドン五輪女子マラソン代表、山北町出身の尾崎好美さん(33)=第一生命保険女子陸上競技部アドバイザー=に、「完走するために必要なトレーニングと心構え」を聞いた。

 ◇目標から逆算、ペース決める 歩いてOK、自分責めないで

 ――コースの特徴は?

 現役時代に、何度かほぼ同じコースを走ったことがあります。高低差がほとんどなく、景色もきれいでとても走りやすい。街の中心地を走るので、沿道からの声援も多く、気持ち良く走れるのでは。

 ――残り2週間、どんな練習をしたらいい?

 走り込むのではなく、体力を維持したまま疲れを取り、本番で最高のパフォーマンスを発揮するための調整期間。自分の目標タイムから逆算してペースを決め、練習の(同じペースを保って走る)ペース走で体に覚えさせて下さい。レースが近づくにつれ、練習量を徐々に減らしていきます。

 ――レースの組み立て方は?

 最初から最後まで同じペースで走りきることがベスト。後半にペースを落とさないようにするために、前半の飛ばしすぎに注意して下さい。できれば、自分と同じリズムの人を探して、後ろにつくと走りやすい。最初からゴールのことばかり考えると精神的につらくなるので、5キロごとに目標タイムを設定するなど、小分けにした目標の達成を繰り返す感じでゴールを目指して欲しい。ただ、レース中に考えすぎて、脳を使い過ぎると体が疲れてしまうので気をつけて。

 ――レースを楽しむコツは?

 景色を楽しんで。自分から手を振って沿道の大声援を味方にして下さい。ゴールした後に、自分へのご褒美を用意しておくのもいいでしょう。私はレース後の休日に行く旅行がご褒美でした。ビールを飲むことも。

 ――途中で苦しくなったらどうしたらいい?

 歩いていいと思います。そのときに、絶対に歩いている自分を責めないで欲しい。ネガティブな気持ちが立ち直りを遅らせます。あと、苦しいときこそ笑って欲しい。体がほぐれ、気持ちが前向きになります。

 ――「30キロの壁」が最大の難関と言われますが。

 どれだけ余力をもって30キロ地点に到達できるかが重要。そのためにも、周りに惑わされず自分の決めたペースを守ること。前半から給水で、スポーツドリンクを飲んで糖分を適度にとることも効果的。

 ――マラソンの魅力は?

 練習すれば誰でも速くなれるところ。陸上を始めたのは高校から。負けたくない一心で練習をして結果につながった。あと、ゴールしたときの達成感かな。また走りたくなるところが魅力。

 ――大会に出場するランナーへメッセージを。

 とにかく楽しんで欲しい。無理をせず自分のペースで、横浜の素晴らしい景色を堪能して下さい。自信を持ってスタートラインに立てたレースでは、必ず結果が出てました。あと2週間、最高の準備をして本番を迎えて下さい。

 (聞き手・大森浩司)

 ■「完走が目標」ランナーのレース2週間前の調整方法

 <第1週>

3月 1日(日) ペース走(15キロ)またはジョギング(2時間)

   2日(月) 休み

   3日(火) ジョギング(30分)

   4日(水) 休み

   5日(木) 少し速いペースのジョギング(30〜40分)

   6日(金) 休み

   7日(土) ペース走(10キロ)

 <第2週>

   8日(日) ジョギング(30分)

   9日(月) 休み

  10日(火) ジョギング(30分)

  11日(水) ペース走(2キロ×2本)またはペース走(5キロ)

  12日(木) 休み

  13日(金) ジョギング(30分)

  14日(土) 散歩、体を動かす

  15日(日) レース当日

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