フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~

感想

投稿者: ブーイング737  [2013年 02月 16日 15時 56分] ---- ----
悪い点
>ウルスのスラムは、世帯数が辛うじて四桁に届いていない程度の規模だった。
>人口で言えば五千人のラインを行ったり来たりする程度。

あのう。
近世の、水が豊富で米作文化であり、狭い範囲で大量の人間を養える日本の首都、江戸ですら百万都市になったのはかなりあとなんですが。(ウィキの「歴史上の推定都市人口」辺りも見てください)

ttp://www.ku-rpg.org/column/population.html

この辺りを見てみるとわかりますが、中世ヨーロッパ都市での人口は、例外的なほどの巨大都市を除けば数百規模。
超の付く巨大都市で数万程度です。

当然ながら、中世都市の集落型農村の規模は小規模都市以下、数百程度が限界です。
(防衛等のために)比較的密集して建てられた農家から、農地への通勤にかかる時間と、農地から得られる農作物の量。
これらから、どうしても限界の通勤時間=距離 が決まる → 限界農地面積 が決まる 
→ 農業技術と気候をふまえて養える限界人口が制限され数百程度になります。
もちろん気候などにもよりますが。

つまり、村のサイズは農地を含めると通勤時間によっておおよそ決まり、数キロ四方といったところです。
そして、そのサイズを都市として見てみると、とんでもない数の人口を内包可能です。


○それだけ広い範囲がスラムっていったいどんな都市なのでしょう…?

(ついで)

○描写を見るにかなりの距離を移動しても農村が連なる光景が無いような?

あとはウィキの「歴史上の推定地域人口」も見て欲しいところです。
面積辺りの人口を計算すると、歩いて一日程度の範囲、おおよそ30キロ×30キロ程度に、村は数十から数百のオーダーになります。
一言
MMORPGの場合、拠点のすぐ外が狩場なのが常識です。
通勤に長時間かかるとだれてしまい、つまらないゲームと言われてしまうからです。
ゲーム内で数分も通勤にかかったらクソゲーと言われるでしょう。
その間まったく戦闘を楽しめないのですから。

同時に、拠点(都市でも村でも砦でも)は、必要最低限の施設を効率よくコンパクトにまとめていることがほとんどです。町の中心から1キロ歩いて=15分も移動だけをしてやっと門までたどり着く。クソゲー決定です。
そんなことを言われないために、大きなデフォルメをしているのです。

しかし、現実であればそれはありえません。
都市の周りは安全であり、少なくとも都市人口を支えるに足るだけの農地が広がっており、無数の農村がある。
あるいはそういった生産地からの供給が安全に行われるだけの輸送経路が確保されている。

こういった一歩出ればモンスターが襲い掛かってくるような拠点というのは、モンスター密集地帯へ開拓村を作るために建設された、周囲のモンスター殲滅用砦もしくは狩用砦くらいだと思います。

それらを、現実となった世界でそのまま適用するのはものすごく無理があります。
少なくとも、ゲーム内世界であることをもっと強力にアピールし、違和感を常に転移した人間に突っ込ませる必要があるかと思います。
埴輪星人    [2013年 02月 17日 21時 50分]
ご指摘ありがとうございます。

が、いくつか誤解があるようですが、少なくとも本作では
一歩外に出ればモンスターに襲われる環境と断定できる描写はしていません。
そもそも、そんな環境であれば、いくら冒険者が付いていこうと、
さすがに子供が外に薬草を摘みに行ったりはできません。
また、どんなに安全な環境だといっても、非行型がいる以上モンスターが絶対に出ないわけではないので
子供が全く護衛なしで外に出るというのも不自然な話になりますし、普通は門番が止めます。

他にも、農村というほどの人口ではないというだけで、ウルス周辺の、それもすぐに運送が出来る位置に
農業地帯がある描写もちゃんと登場しています。
ファーレーン編後日談3において、宏達が歩いて二時間ほどの農業地帯に出向いているシーンがあるので
逆に言えばそのあたりまでは農業をしている地域があるということになります。

また、作中で明記する理由が特に無いため書いてはいませんが、この世界はスキルや魔法の影響で
総人口が中世と比べてかなり多くなっています。
そのあたりの要素については、スキルの影響を何度か強調していることに加え、
十万を越えていない都市が大都市扱いされていないことでもある程度察することが出来るかと思います。
食糧事情についても農業スキルによる影響に加え、
腐敗防止(正確には状態維持)アイテムが一般的であることを作中で何度も出していますので
当然、現実に比べれば方策時の備蓄量も増えますし、腐敗による廃棄も大幅に減ります。
その上、とうもろこしが弱いとは言えモンスターであるような世界で、
見た目や味が似ている作物が現実と収穫量その他が全く同じである保障はありません。
その一点をとっても、収穫量からこの人口はおかしい、というのはナンセンスな指摘になります。

村が連なっている描写は街道に接続されている農村へのわき道同様、
いちいち描写すると文章量稼ぎだと思われそうだったことと、
本筋に関係ないことだったので省いているだけです。
それとも、二時間程度の場所に農業地帯がある、というだけでは全く不十分でしょうか??

スラムの広さですが、根本的に四畳半以下の広さで家族四人五人を想定していることに加え、
人口150万以上の都市で5000人程度のホームレスがいるのは不自然ではないと考えました。
セーフティネットが未成熟な点も考えれば、これぐらいは不思議ではないかと思われますが、
おかしかったでしょうか?

最後にあった指摘に関しても、むしろゲームから転移してきた人間は
中世世界の普通など知らないほうが普通でしょうから、
むしろ街が狭いこと以外に違和感など覚えないかと思われますがいかがでしょう?

以上の理由から、そもそも物理法則すら一部違う物語世界に
現実の歴史を適用すること自体に無理があるかと考えています。

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