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漂流船:輪島沖に木造の3隻 7遺体、船体にハングル

毎日新聞 2015年11月20日 22時22分(最終更新 11月21日 00時18分)

 石川県輪島市沖の日本海で20日午前、木造船3隻が漂流しているのが相次いで発見された。第9管区海上保安本部によると、転覆していた2隻のうち1隻から男性4人の遺体を収容、別の1隻にも少なくとも3人の遺体があるという。生存者はいない模様。一部の船体にはハングルとみられる文字が書かれていたといい、9管は木造船の国籍や遺体の身元の確認を進めている。

 9管七尾海上保安部によると、20日午前7時10分ごろ、輪島市門前町の猿山岬灯台の南西約5キロ沖で、木造船(全長約10メートル)が転覆しているのを操業中の漁師が発見、118番した。さらに現場に向かった同本部の航空機が、同灯台から西北西約7キロで浸水した別の木造船(全長約12.5メートル、幅約2.8メートル)を発見した。

 2隻を最寄りの鹿磯(かいそ)漁港へえい航して調べたところ、転覆した1隻から4人の遺体が見つかった。1人は成人男性と判明。浸水した船は無人だった。いずれも遺留品は見つかっていない。

 9管金沢海上保安部によると、同日午前9時50分ごろ、猿山岬灯台の西南西約15キロ沖で漁師が漂流状態の木造船(全長約10メートル)を発見し、県に通報。連絡を受けた金沢海保の巡視艇が同日午後0時25分ごろ、転覆している船を発見。潜水して調べた結果、船内で複数の遺体を確認した。少なくとも3人で性別は不明。船体には藻が生えており、長期間漂流していたとみられる。鹿磯漁港にえい航し、21日に船内を調べる。

 状況を把握するため鹿磯漁港に駆けつけた石川県漁業協同組合門前支所参事の稲垣寿さん(38)=同県輪島市=は「船体にハングルや数字が見えた。これまでに漂着した船の中では大きい方だ」と話していた。【中津川甫、高瀬浩平、木村健二】

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