舞洲は2008年夏季オリンピックの誘致を夢見て、大阪市が開発した人工島である。しかし大阪市は、専門家を呼ばず、役人が主導して誘致活動を行った。
IOCの視察団が乗ったバスが渋滞に巻き込まれ大幅に遅れて現地に到着するなど、評価は最低だった。2001年の発表のときには、大阪で桂三枝(現文枝)が司会をしてイベントが行われたが、現地での発表の時間を読み間違ったため、衛星中継がつながったときには、もう北京に決まった後だった。三枝が「大阪の名前がないですねえ、もう終わったんですか」とぼんやり言ったのが印象的だった。とにかく史上最低の誘致活動だった。
以後、舞洲は負の遺産として存在し続けている。観光客がUSJと間違ってよくやってくる、あほみたいなデザインの清掃工場、いくつものヘリポート、そして大規模なスポーツ施設があるが、アクセスはバスだけ。

球場側は喜んだのか、昼過ぎにはいっぱいになっているのに、まだどんどん客を入れる。

しまいには、階段にも人が座り、通路ではたったまま観戦する人が鈴なりになった。
舞洲ベースボールスタジアムは定員1万人だが、1.3万人との発表。事故が起こったらどうするのだろうか。

私が座ったシートの後ろには、強豪校のOBと思しきあんちゃん方が陣取っている。通路を顔見知りが良く通るらしく、そのたびに騒いでいる。
「あ、あれ△△のマネージャーのヤマネとちゃうんか」
「え、めちゃかわいなってるやん!お前知ってんねやろ、いけや、いったれや!」
「あかん、フーゾク行ったんLINEで流したらあいつまで行ってもうてん」
周囲がどっと沸く。
金髪のプリンス・フィルダーみたいなド派手な男が通る。
「あれ、●●大行った〇〇やろ!ファーストやった」
「うそや、なんであんな格好してんねん」
「やんちゃやって、大学やめさされた、言うとったで」
「ピアス3つもあけてるで、横にいてんの彼女か」
「おかん違うんか、めちゃおばはんやんけ」
「こんなとこで、おかんの肩抱いたりするか!」
またどっと沸く。
どこからか情報が入ってきたようだ
「藤浪さんと森さん、来てるねんて!」
「バックネット裏にいてるねんて!」
「おかわり君も来てるねんて」
森、藤浪と年齢が近い先輩選手には「さん」付けだが、はるか先輩の中村剛也はぴんと来ないのだろう。ゆるきゃらみたいな扱いだ。
しかし野球を見る目はさすがだ。
「(大阪桐蔭)の田中のあのスライダー、わかってても振るんよなあ」
「(履正社)寺嶋のクイック、むっちゃやばい!牽制もすごいで。あれで2年や!」

場内のドリンクの自販機は長蛇の列。ほとんど売り切れ。子ども連れの親がブラックの缶コーヒーを買っている。
舞洲からの足はバスしかない。しかし気の利かない大阪市交通局は増便していない。数百メートルの長い列に並ぶ気はしなかったので歩くことにする。
渋滞する車を横目に此花大橋を渡ってユニバーサルスタジオの前を通ってJR花園へ。1時間と少しの歩き。海風が心地よかった。

野球は面白かったが、大阪の役人仕事を体感しながら帰宅した次第。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
1995年イチロー、全本塁打一覧|本塁打大全


以後、舞洲は負の遺産として存在し続けている。観光客がUSJと間違ってよくやってくる、あほみたいなデザインの清掃工場、いくつものヘリポート、そして大規模なスポーツ施設があるが、アクセスはバスだけ。
球場側は喜んだのか、昼過ぎにはいっぱいになっているのに、まだどんどん客を入れる。
しまいには、階段にも人が座り、通路ではたったまま観戦する人が鈴なりになった。
舞洲ベースボールスタジアムは定員1万人だが、1.3万人との発表。事故が起こったらどうするのだろうか。
私が座ったシートの後ろには、強豪校のOBと思しきあんちゃん方が陣取っている。通路を顔見知りが良く通るらしく、そのたびに騒いでいる。
「あ、あれ△△のマネージャーのヤマネとちゃうんか」
「え、めちゃかわいなってるやん!お前知ってんねやろ、いけや、いったれや!」
「あかん、フーゾク行ったんLINEで流したらあいつまで行ってもうてん」
周囲がどっと沸く。
金髪のプリンス・フィルダーみたいなド派手な男が通る。
「あれ、●●大行った〇〇やろ!ファーストやった」
「うそや、なんであんな格好してんねん」
「やんちゃやって、大学やめさされた、言うとったで」
「ピアス3つもあけてるで、横にいてんの彼女か」
「おかん違うんか、めちゃおばはんやんけ」
「こんなとこで、おかんの肩抱いたりするか!」
またどっと沸く。
どこからか情報が入ってきたようだ
「藤浪さんと森さん、来てるねんて!」
「バックネット裏にいてるねんて!」
「おかわり君も来てるねんて」
森、藤浪と年齢が近い先輩選手には「さん」付けだが、はるか先輩の中村剛也はぴんと来ないのだろう。ゆるきゃらみたいな扱いだ。
しかし野球を見る目はさすがだ。
「(大阪桐蔭)の田中のあのスライダー、わかってても振るんよなあ」
「(履正社)寺嶋のクイック、むっちゃやばい!牽制もすごいで。あれで2年や!」
場内のドリンクの自販機は長蛇の列。ほとんど売り切れ。子ども連れの親がブラックの缶コーヒーを買っている。
舞洲からの足はバスしかない。しかし気の利かない大阪市交通局は増便していない。数百メートルの長い列に並ぶ気はしなかったので歩くことにする。
渋滞する車を横目に此花大橋を渡ってユニバーサルスタジオの前を通ってJR花園へ。1時間と少しの歩き。海風が心地よかった。
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