では、「複線」「複々線」タイプの方であればどう変わるか? まず、その商品の在庫と納期を調べますね。欠品していたり、納期が間に合わなかったりする場合は、先方にその旨を伝えます。もし、先方が納期を優先する場合なら、代用品の候補を提案し顧客に判断を仰ぐことでしょう。見事に適切な判断を下し、臨機応変に対応していく。これこそが「できる事務」の仕事です。
こうした事務の仕事をきわめて「庶務ドリーム」を実現した女性もいますよ。小さな商社での貿易事務の仕事から、ベンチャー企業の社長秘書へ転職し、採用業務の一部を兼任するうちに頭角を現し、管理部門の担当役員にまで上りつめた女性を知っています。
事務職ですと一般的に異動も少ないので、一つの部署に長く在籍している方も少なくないでしょう。その部署固有の経理やマーケティングのルールに詳しくなり、そうした事務職女性が若手総合職社員の「教育係」として有効に機能しているケースも数多くあります。今はどの企業も女性管理職登用に熱心で、キャリアを重ねた一般事務職女性を管理職として登用するコースも生まれてきています。
「女子のキャリア」という意味で言うと、今はまさに「端境期」です。これからの10年が女性の労働力を活用できるかどうかの正念場になってきます。企業は女性活用に本腰を入れ始めていますし、やる気と能力のある女性にとってはやりがいあふれる面白い時代になってくるのではないでしょうか。