(cache) サーチナ|韓国大統領が国際開発金融機関の創設構想、ADBやAIIBとの連携も視野 




韓国大統領が国際開発金融機関の創設構想、ADBやAIIBとの連携も視野


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 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が北朝鮮に対して核を放棄するよう呼びかけている。トルコで開幕した主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に出席した朴大統領は改めて北朝鮮に核の放棄を呼びかけたうえで、北東アジア開発銀行(NEADB)の創設構想に言及した。  韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は16日、朴大統領が「北朝鮮を含めた北東アジアのインフラ建設には年630億ドルの投資が必要」と述べたうえで、北朝鮮が核を放棄し、開放政策を取るようであれば韓国は国際社会とともに北東アジアのインフラ建設に向けて資金援助を行うと発言したことを伝えた。  さらに朴大統領が「北東アジア開発銀行(NEADB)」の創設に関する構想を打ち出し、アジア開発銀行(ADB)や、アジアインフラ投資銀行(AIIB)との連携も視野に入れたうえで、各国に対して北東アジアのインフラ建設に向けた協力を呼びかけたと報じた。  また記事は、朴大統領が2006年9月にも北朝鮮が核放棄を行う前提のもとで、NEADBを創設する構想を打ち出していたことを紹介。NEADBが創設されれば、韓国政府は韓国企業の北朝鮮やモンゴル、ロシアなどへの輸出を促進できるうえ、朝鮮半島とユーラシア大陸を結ぶ統一された経済基盤となると期待され、韓国政府はNEADBの創設に向けて準備を行っていたと報じた。  ADBは日本が主導する国際開発金融機関であり、AIIBは中国の主導だ。韓国がNEADBを創設する構想を改めて打ち出してきたことは、韓国も日中を意識してアジアでの影響力拡大を狙っている可能性がある。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)