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【大相撲】日馬1敗キープ きょう白鵬と直接対決2015年11月20日 紙面から
◇九州場所<12日目>(19日・福岡国際センター) 大一番を前に会心の勝利! 横綱日馬富士(31)=伊勢ケ浜=が大関豪栄道を押し出し、1敗をキープ。2年ぶりの賜杯へ向け、V戦線に踏みとどまった。横綱白鵬(30)=宮城野=は大関琴奨菊を問題なく寄り切り、12連勝で単独首位を守った。ことし66勝目で9年連続の年間最多勝も確定。13日目は白鵬と日馬富士の直接対決が組まれた。平幕の松鳳山(31)=二所ノ関=も勝ち、2敗を守った。 2年ぶりの賜杯へ、日馬富士がギアを上げてきた。立ち合いから豪栄道に低く当たる。右で張ってから突いて前進。あっという間に押し出した。花道でしきりに右目を押さえる。取組中にぶつけた目は赤くなっていた。 「悲鳴を上げてますよ。『やめて〜』みたいな」。11日目の栃煌山戦で勝った時にはなかった笑みを浮かべ、おどけてみせた。 夏場所後、もともと痛みのあった右肘の遊離軟骨など約10個を除去する手術を施した。名古屋場所は2日目から休場。秋場所も全休した。ただ、悪いことばかりではなかった。「2場所も休んでね。体が元気っていうかね。いろんなけがが治りつつあるので。足首も膝も肘も休められたのが一番よかったんじゃないか」。満身創痍(そうい)の体を“充電”できたことが今場所好調の要因と言い切る。 朝稽古後には部屋の教えを思い起こした。「うちの部屋には『忍び、耐え、努力し、開かれる道』とあるからね。けがすることに耐えて、忍んで、努力して。それも勉強ですよ。目の前のことを一生懸命頑張りたい」。けがと休場を経たことで賜杯への道がつながる。そう考えている。 1敗のまま迎える13日目は優勝の行方を占う白鵬との大一番。夏場所千秋楽以来の対戦に日馬富士は「楽しみです。全身全霊でやるだけ。お互いの相撲は分かってますので。努力の積み重ねの気持ちで精いっぱいやります」と気合を入れた。前回の顔合わせでは白鵬を寄り倒し、弟弟子・照ノ富士の初Vと大関昇進を援護射撃した。今場所は己のため。2013年九州場所以来の賜杯を抱くため。日馬富士が最大の“壁”を突破する。 (永井響太) PR情報
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