徹通塾のブログ

民族自決 戦後体制打破
基地問題を考える愛国者連絡会 / リベラルから訴える北朝鮮問題

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先日の記事「暴力の条件」
http://ameblo.jp/oscarexpress/entry-12094980394.html
の続き。



昨年のこと。

在特会を筆頭とする差別扇動デモに対峙するため、『レイシストをしばき隊』に続き結成された『男組』メンバー逮捕の件での裁判傍聴記。



ハズミで連中を小突いてしまい訴えられた『男組』高橋・木本両氏の判決言い渡しを終え、私を含むカウンターの仲間達・支援者数十名は地裁に隣接する弁護士会館のロビーに集まった。程無くして両氏が現れた。

仲間達は拍手で二人を迎えた。

関係者の簡潔なスピーチが続く。

スピーチが弁護にあたったうちの一人の先生の番になった。



「なに拍手なんかしてんだ!」



彼は怒気を含め言った。引き続き、

『例えどんな理由があろうと、法を犯した者を持ち上げていい気になるな。正義を気取った極左の法廷闘争じゃあるまいし』

正確には記憶していないが、おおよそこんな意味であった。



私は常にレイシスト達に対し最前線で対峙した両氏を尊敬している。更に高橋氏そのものが『レイシストをしばき隊』以降の運動の結集と思っている。が、判決は妥当だ。前回は罰金。今回は弁当付きの懲役刑。若し次があるなら多分静岡あたりの印刷か木工工場で働く事になるだろう。

二人が二度目の逮捕となった時、私は彼等、特に高橋氏が深く尊敬するカウンター仲間の某氏に訴えた。

『あの二人は純粋で真っ直ぐで勇気がある。彼等に何かがあったらカウンター側の一大事だ。しかし一方、そのカウンター側は彼等に頼りすぎていないか? レイシスト側は今後二人を標的にする。今後、彼等は後方で腕を組んで構えているだけでいい。これからは我々が彼等を守らなければならない』

某氏の返答は『もちろんそれは理解している』というものだったと記憶している。



『なに拍手なんかしてんだ!』と言った先生は、

「間違いなく、彼等(レイシスト達)は今回の判決結果を利用し宣伝するだろう。しかし(ここに集まった人達は)このことを正確に、正確に伝えてくれ」

リアリストの見本の様な先生だ。リアリズムが無く、思い込みだけで続けるならば一般の人達の理解を得られず。それでは連合赤軍や革共同諸派と一緒になってしまう。蛇足だが、安倍首相。彼に一番欠如しているものこそリアリズムと思う。

ヒーローを作り出し『闘争の物語』なるものを思い描き、その中に埋没して酔うことが危険なのは過去の歴史が証明している。そして私達は、決して物語の登場人物になるのではなく、よりよい社会を目指したいだけでは無いのか?



「私だって怖いんだよ。『出て行け』『殺せ』『首ヲ吊レ』と叫ぶ連中と対峙するのが。でもこれだけはキチンをしなければいけない」

更にそうスピーチで訴えたリアリストの先生自身は在日である。



(2014.02.26『cafe oscar』記事を内容一部加筆修正の上、転載)
http://www.geocities.jp/oscarexpress/201401.html#0226
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