徹通塾のブログ

民族自決 戦後体制打破
基地問題を考える愛国者連絡会 / リベラルから訴える北朝鮮問題


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以前、警備会社で管理・教育の仕事をしていた。当時しつこく何度も繰り返し研修生に教えていた事がある。それは、
「警備員には『特別な権限は一切無い』」

警備員は一見警察官の様な制服を着用し、時に不法行為を行う者を制圧し、犯罪行為が行われれば現行犯逮捕することもある。が、警備員は法的には警察官他の司法警察員とは異なり、民間企業の社員であり一般私人に過ぎない。そして私人には『特別な権限は一切無い』。

例えば万引きや不法侵入者を捕らえても
「お前は何でこんなことやったんだ!」
と問い詰めれば、取調べ行為と看做され、逮捕・監禁罪に問われる可能性がある。

また、現行犯逮捕に当たっての実力行使も正当防衛の範囲でなければならず、その正当防衛が成立するにはいくつかの要件が必要だ。

警備員と犯罪者では正義は警備員にある。しかし正義がこちら側にあるとは云え、犯罪者或いは不正を行う者に対して何をしてもいい訳では無い。例えば凶器も持たない侵入者にいきなり警戒棒(警棒と同様の護身具)で殴りかかったら、過剰防衛であり、更に状況次第では警備員自身が傷害罪に問われる。



司法警察員でも無い一般私人が「悪人を懲らしめる」と実力行使すれば、それは自警団的発想である。が、秩序ある近代国家では自警団に暴力の行使は認められない。憎たらしいレイシスト達に対しても同様だ。

しかし一方、暴力とは如何なる場合でも否定されなければならないのだろうか?

否。私はそうは思わない。

一つは正当防衛が成立する条件。つまり急迫不正の侵害に対しやむをえず防衛の意思を持って権利を守ること。

二つ目は、代償を払う価値があること。具体的には『この輩を放置するならば国が滅びる』との信念によるテロなどだ。

三つ目は、双方が法では無く、筋を重んじるという関係が成立していること。ヤクザや右翼の世界だ。



そう考えると、右派市民運動の賛同者如きは実力行使に及ぶ程の相手ですらない。だが、どうしてもレイシスト達を許せず、手を上げたいと思うのなら・・・。

誰も見てないところでこっそり、自己責任でやるしかないでしょう。



(2014.02.24『cafe oscar』記事を内容一部割愛の上、転載)
http://www.geocities.jp/oscarexpress/201401.html#0224
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