東京五輪:国立競技場の解体終了 新建設は来年末着工予定
毎日新聞 2015年10月23日 20時33分(最終更新 10月24日 02時39分)
日本スポーツ振興センター(JSC)は23日、2020年東京五輪・パラリンピックの主会場として建て替える国立競技場(東京都新宿区)の解体作業を終了した。新競技場建設は来年末の着工予定で、20年1月末の完成を目指す。
解体作業は当初、昨年7月の着手を計画していたが、不手際による入札のやり直しなどのため昨年末にずれ込んだ。また今年9月の完了を目標に作業を進めてきたが、地中に埋設した給水管の一部が老朽化しており撤去に手間取ったという。解体費は競技場本体で約32億5000万円に上り、関連する下水道の移設なども含めて52億円程度になる見通し。
新国立競技場を巡っては、総工費の高騰から旧整備計画が白紙撤回になり、JSCが現在、総工費を上限1550億円として、設計・施工を一括して請け負う事業者の選定を進めている。【藤野智成】