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川内原発:2号機の発送電を開始

毎日新聞 2015年10月21日 11時07分(最終更新 10月21日 12時39分)

川内原子力発電所1号機(中央右)と2号機=鹿児島県薩摩川内市で2015年10月14日、本社ヘリから矢頭智剛撮影
川内原子力発電所1号機(中央右)と2号機=鹿児島県薩摩川内市で2015年10月14日、本社ヘリから矢頭智剛撮影

 九州電力は21日、再稼働した川内(せんだい)原発2号機(鹿児島県薩摩川内市、出力89万キロワット)で発電と送電を始めた。11月中旬に原子力規制委員会による最終検査を受け、現在の試運転から営業運転へ移行する見通し。国内で一般家庭や工場などに電力を供給する原発は、8月11日に再稼働した川内原発1号機(同)と合わせて2基となった。

 川内1号機は再稼働の3日後に発電を始めたが、川内2号機はタービンの非常用停止装置の検査をしたうえ発電機とタービンの接続調整に時間がかかり、発電開始は15日の再稼働の6日後となった。21日中に発電機出力を30%まで上げ、11月1日にフル出力運転を始める予定だ。

 川内1号機に加え、2号機もフル出力運転を始めれば、合計出力は約180万キロワットとなる。九電の電力供給力のうち原発の占める割合が1割を超え、今冬は、東日本大震災以降初めて他電力会社から電力を購入せずに済む見通し。九電は今後、停止していた原発の代わりにフル稼働させていた火力発電所の点検などを進める。【浅川大樹、遠山和宏】

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