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台湾総統 首脳会談の成果強調し野党けん制11月14日 5時20分
台湾の馬英九総統は、記者会見を開き、今月、中国の習近平国家主席と初めて行った首脳会談について、改めて成果を強調し、批判を続けている野党をけん制するねらいがあるとみられます。
シンガポールで、今月7日、中国の習近平国家主席と初めて首脳会談を行った台湾の馬英九総統は、13日、台北にある総統府で臨時の記者会見を開き、会談の結果について説明しました。
この中で、馬総統は「アメリカや日本など各国から支持や期待が寄せられた」などと述べたうえで、「世界に平和のメッセージを発信した」として、改めて会談の成果を強調しました。また、首脳会談で馬総統が、中国が台湾の対岸に配置しているミサイルなどの軍事的な脅威について言及したものの、撤去するよう強く主張しなかったという指摘に対し、「今後、中国が、どのような改善措置をとるか確認できる」と述べ、この問題を取り上げたことに意義があったと訴えました。
一方、記者会見を急きょ開いた理由について、馬総統は「会談の結果を議会に報告したいが、野党の反対にあって見通しがたたない」として野党の対応を批判しました。
最大野党の民進党は、今回の首脳会談について手続きが不透明だなどと批判を続けており、馬総統としては来年1月に行われる総統選挙への影響も念頭に、民進党をけん制するねらいがあるとみられます。
この中で、馬総統は「アメリカや日本など各国から支持や期待が寄せられた」などと述べたうえで、「世界に平和のメッセージを発信した」として、改めて会談の成果を強調しました。また、首脳会談で馬総統が、中国が台湾の対岸に配置しているミサイルなどの軍事的な脅威について言及したものの、撤去するよう強く主張しなかったという指摘に対し、「今後、中国が、どのような改善措置をとるか確認できる」と述べ、この問題を取り上げたことに意義があったと訴えました。
一方、記者会見を急きょ開いた理由について、馬総統は「会談の結果を議会に報告したいが、野党の反対にあって見通しがたたない」として野党の対応を批判しました。
最大野党の民進党は、今回の首脳会談について手続きが不透明だなどと批判を続けており、馬総統としては来年1月に行われる総統選挙への影響も念頭に、民進党をけん制するねらいがあるとみられます。