振り込め詐欺:「マイナンバー」巡り全国初被害 兵庫
毎日新聞 2015年11月17日 19時48分
◇男性会社員が約50万円分の電子マネーだまし取られる
兵庫県警は17日、「マイナンバーが流出すると悪用される」などと不安をあおる手口で、同県高砂市の男性会社員(20代)が約50万円分の電子マネーをだまし取られる詐欺被害に遭ったと発表した。マイナンバーを巡る振り込め詐欺の被害を警察が確認したのは全国初という。
県警によると10月31日、男性の携帯電話に「個人情報の不正流出」と題する個人名のメールが届いた。個人情報の漏えいを示唆したうえで「マイナンバーが漏えいすると悪質な行動をする人が増える」として、個人情報の削除費用名目で電子マネーを要求。男性が5000円分のギフト券番号をメールで送ると、その後も「手数料」などと要求され、男性は約10回にわたって計49万円分を送信した。
その後もメールが届くことを不審に思った男性が今月9日、市の消費生活センターに相談して発覚した。
千葉県では先月、民家を訪問して「マイナンバーの登録費用」などと偽って現金をだまし取ったとして、無職の女が逮捕された事件があった。【茶谷亮】